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気温二けたになると暖かいと感じる。
まだまだ油断はできないが、ほっとするここ数日。
詐欺Gの送還のニュース。
事件の解明はまだまだ時間はかかりそう。
こういったグループはまだ他にもありそうな・・・・。
映画にでもいずれなりそうなびっくりの展開。
★結果発表★(二回に分けて)
値切られて笑う露店の懐手 めたもん
○(あちゃこ)アーケードでちょっと切り取ったユーモアがいいですね。人物に焦点を当てたお手柄の一句。
〇(まきえっと)これだけ高くなると、値切りたくなりますね。作るのに費用がかかることを忘れてしまいがちです。
○(幹夫)懐手をしているのは露店の主なのでしょう。「懐手が笑う」が面白い。
〇(珠子)露店の主を負かすおばちゃんのパワーは、今の厳しい日本を支える柱の一つでしょう。
〇(瞳人)ここはローマじゃありません
○(卯平)景は一目瞭然。今時露店の景は珍しい。しかし、以前は露店での値切り交渉は普通だった。それを見越して露店主は値を付けていたものだ。懐手も露店主の姿が見える。気になるのは「露店の」。「主」を省略しているのだろう。しかし「値切られて笑う露店主懐手」でも中七でキレは発生するだろう。
◎(アネモネ)懐手に店主の鷹揚な人柄が感じられます!
◯ (アゼリア) 結局サービスして頂けたのかしら?
クッキーの罠雪の原に足跡 カンナ
大笊に人参ちぎり馬魂碑に 幹夫
◎(ちせい)「馬魂碑」とは驚きました。インパクト充分です。
着膨れてペンギン歩きショッピング 多実生
○(泉)ユーモラスな俳句だと思います。
○(仙翁)面白い光景が浮かびます。
雪明けの眩しき朝の猫の跡 仙翁
○(幹夫)真新しい朝の一面の雪に小さな猫の足跡だけの美しい景だ。
○(餡子)雪晴の朝の眩しさは、本当に美しい。何もかも隠してしまう。犬は大喜びですが、寒いのは苦手のはずの猫 が先ず一番に足跡を・・・?
新雪に謎の足跡シャーロック 泉
〇(瞳人)早く追わないと消えてしまう
〇(藤三彩)下五のシャーロック・ホームズの登場で探偵モノのオチ
○(餡子)テニスコートのそばを歩くのはどんな人なのかと私も思いました。面白いアングルです。謎めいています。事件か?解決して下さい。
(選外)(卯平)上五中七に驚きはない。「謎」とは詠み手がそう思っただけではないか。「謎」が具体的に描かれていれば発見があるだろう。この句での下五は安易ではないか。
風呂場からしりとり遊び雪しんしん 餡子
〇 (多実生) 子供をお風呂に入れる、工夫が見えます。
◎(卯平)このような家族は暖かい家族。風呂場でしりとり遊びをしているのは母と子だろう。その声が詠み手が居る処に聞こえてきた。外は雪が。。。おそらくこの景で「しりとり遊び」の声がより明確に聞こえてきたのであろう。一読して暖かい家族の景が飛び込んでくる。特選候補の中から家族の温みへの共感を第一義として特選とする。
◎(カンナ)お子さんと湯船に浸かりながらしりとりをしているのでしょうか。下五がよいですね。
◯(道人)昭和の雰囲気。時代は変われど、雪の日の家族団欒の気配がよく伝わって来る。
◎(あき子)外は雪がしんしんと積もり、しりとり遊びの声が家の中に響いている。雪しんしんの余韻が美しく、心が洗われるようです。
◯ (アゼリア)のぼせそうです。でも楽しい時間ですね。
(選外)(藤三彩)寒い夜の長湯は脳梗塞への近道だとか親子ともども気をつけてくださいね。
雪の上の足跡アリスの入る穴 藤三彩
◎(楊子)純粋な発想がうらやましい。もう少女じゃいられなくなった自分にがっかりします。
◎(珠子)あの雪の足跡からアリスの穴への連想、感性の柔らかさには敬服いたします。
○(アダー女)「不思議の国のアリス」を連想されたんですね。大人になってもファンタスティックな心は大事です。
〇(めたもん)発想が面白いと思います。字余りなのは、かなりバラバラの足跡だったから(?)でしょうか。
○(ちせい)空想に耽って居たのかもしれません。うさぎも居たのかもしれません。
南国の野菜山積み冬市場 楊子
○(泉)「南国の野菜」は勢いがありそうです。
外灯の明りけぶらせ雪しまく アネモネ
○(幹夫)全体の言葉のバランスが取れている。
升いつぱい鬼打豆ぞ届けたし 瞳人
〇(藤三彩)今年は豆撒きをすると家族会議で決め、スーパーで豆を買ってきた。
○(あき子)「枡いつぱい」に気持ちが伝わってきます。退治される鬼は誰。
安らぎをしばし包むや雪の色 あちゃこ
〇(まきえっと)雪の色から「安らぎ」を感じる目の付け所が良いと思います。
〇(楊子)「安らぎをしばし」が南国ならではですね。北の国のきびしい雪を詠むのは難しいですね。
冬夕焼け花束どこで買えばいい 宙虫
○(アネモネ)ほんとそんな時ってありますよね。
○(卯平)勿論花束は花屋でしか買えない。が詠み手は花束に託したある思いがあるのだろう。その思いの深さが「冬夕焼」。この季語で詠み手の思いが何処か躊躇感のある心の揺らぎを感じる。「寒夕焼」では花束の結論が見えてくる。「冬夕焼」でこの句の深みが増してきた。特選候補の一つ。
〇(めたもん)独り言のような中七・下五から困惑が伝わります。花束は「伝えたい思い」の象徴のようにも読めます。
○(ちせい)迷いと言うよりは積極的な意思を感じました。高い花を買ったのかもしれません。
雪降る天見上ぐるほどに無重力 アダー女
○(あちゃこ)ずっと雪の空を見上げていると、吸い込まれていく感覚が。中七は、やや説明的な感じがしないでもありません。
〇 (多実生) 雪が止まって見えれば、なるほど無重力。
〇(珠子)もっさもっさと雪が降って来る空を見上げたことのある方には、この「無重力」がわかると思います。自分がどこにいるのかわからなくなるような不思議な感覚。
◎(泉)言われてみれば、雪は重力が無いように感じます。
◎(餡子)漆黒の空からの雪を見ていると、こんな感じが強まりますね。無重力・・成程!
○(仙翁)そうですね、雪を見ていると無重力感かありますね。
○(宙虫)「ほどに」が無重力へとうまくつなげて浮遊感がある。
海風や四温日和のマルシェ午後 あき子
◯ (アゼリア) マルセーユのようですね。行ったことありませんが。
肥後もっこすを驚かしたる雪女 道人
〇(珠子)私も、何とか南国の雪と雪女で作れないかと挑戦をしてはみたのですが挫折。「肥後もっこす」を「驚かせる雪女」には 完敗です。
〇(瞳人)肥後にも雪は降りますか
〇(カンナ)雪女を下五に置いていろいろ詠めそうですね。
◎ (多実生) 肥後もっこすでも、雪女には? 納得です。
○(アダー女)子供の頃、九州は南で温かい地方だから雪なんか降るとは思ってもいませんでした。でも北九州は東京などと変わらず降るんですね。調べてみたら熊本の肥後もっこすは、津軽じょっぱり、土佐いごっそうと並び日本三大頑固親父なんだそうですね。その肥後もっこすを驚かせる雪女の仕業。雪は雪国だってどこの地域だってまいります。でも少しくらいの雪は風情があって良いものですけど・・・ユーモアに富んだ句で好きです。
パン焼ける一日だけの雪の国 珠子
〇(楊子)これも南国ならではの幸
○(卯平)揚句で共感する経験は北国へのツワー旅行の朝。この雪國は旅の途中。その國には一泊だけ。今日は雪のない地方へのツワー旅行。その朝、ホテルで採る朝食。パンの焦げ目と雪の白さの対比が上手い。十分に特選候補
○(宙虫)一日だけ、、、パンの焼き上がりと雪にロマンがある。
(選外)(道人)日常と非日常の微妙なバランスを淡々と詠っているのが佳い。「国」は微妙かも。
ちんどん屋去りて通りに春動く アゼリア
〇(めたもん)「ちんどん屋去りて」と「通りに春動く」の対比(動と静・過去と未来等の)がきまっています。
〇(楊子)「春動く」という季語がいきいきとしています。あの写真から「ちんどん屋」の発想がわくというのがすごいです。
○(あちゃこ)なるほど。ちんどん屋登場に意表をつかれました。季語の春動くがいいですね。
○(アダー女)子供の頃、ちんどん屋さんはよく見たものです。もうそんな時代は去ったのですね。
足跡も雪もきれいさっぱり消える明日 まきえっと
雪降れば青空願ひ砂糖多め ちせい
○(泉)「砂糖多め」が不思議であり、またユーモラスだと思います。
〇(カンナ)意味の通らない文脈が面白い。
綻びのような足跡雪の朝 餡子
◎(あちゃこ)足跡を真っ白な雪上のシミ…と感じていたのですが、一句に出来ませんでした。綻びという捉え方になるほど納得。作者の心情も見え隠れします。
〇(まきえっと)確かに「綻びのような」が合っています。
○(幹夫)「綻びのような足跡」が上手い。
〇 (多実生) 雪に出来た足跡を綻びとは巧い。
○(仙翁)一面の雪に、足跡は綻びのように感じますね。
◎(宙虫)既にとけかかっている雪に残る足あとの捉え方がいい。
つづく
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