質問者:ハイル禅師 人の体内には九虫と呼ばれる
霊的な虫が腹中にいる話ですが単なる道家の説でしょうか?
私:九虫(きゅうちゅう)というのは道家の説では
人の腹中にいる虫の事だが基本は三虫であり
唐から宋の時代にかけて固定化されたのです
道教では苦しむ人の体内には三匹の虫が居り
これを「三シ」と呼んでおります
一年に六度ある庚申(こうしん)の夜に人が眠っている
隙をついて三シの虫が体内から抜け出しその人間の罪や
悪事を天帝に告げ口します
天帝は報告された罪の重さによって人の寿命の長短を決める
三虫も九虫の中の三つだが霊的な生物であり 特別な能力者
でもない限り人の体内から取り出す事が出来ません
つまり仏教の僧侶でも「虫出し」は行われていますが
一部の限られた僧侶しか駆使出来ない秘儀なのです
虫は人の指先から白っぽい糸のようなもので出てきますが
手でその虫を持つとグニャグニャと生物のように動きます
また多くの仏教でも九虫が体内にいるのは存じており
指以外では腕からも白っぽい糸が出ます
虫を取ってもイライラしやすい人は虫が生まれやすいので
性格の改善も必要です
基本は手にお経を書いて虫出ししますが 修行をしても
難しいと僧侶内では言われる秘儀なのであります