12月12日、ベラルーシ各地で溶けた雪が夜間、気温が下がって氷になり道路がつるつるに凍っています。
スリップ事故や転倒事故が増えていますが、それでもデモ行進が続いています。
政府支持派は車に国旗をつけて、車列でミンスクからジョージノまで行進しました。
反政府派も足元が悪くても臆することなくデモ集会をしています。人が大勢集まらないようにするためなのか、滑り止めの砂がまかれていないところもあります。いつも反政府デモ集会がよく行われていたところです。
家のベランダに白赤白の旗をぶら下げていた87歳の女性が、裁判にかけられることになりました。この女性、エリザベータ・ブルソワさんは第二次世界大戦中、ナチスにより命を落としかけるような危険な目にあったのですが、何とか生き延びることができました。その後射撃の選手にになり、当時のソ連最高記録を塗り替えたチャンピオンになりました。もう87歳の高齢なのに、犯罪者になってしまうのでしょうか。罰金刑だけですんでほしいです。
個人所有の一軒家の屋根に家の持ち主が白赤白の旗を立てたため、裁判にかけられることになりました。
広告掲示板はふつう、企業が商品の広告を出すものですが、それが国旗になっているところがあります。
国境がほとんど封鎖されているため、輸入品がベラルーシになかなか入ってこない状況が続いています。商品によってはもう全く輸入されなくなったものもあります。
とにかく寒かろうが足元が悪かろうが、反政府デモ活動は続いています。
池や川に旗が流され、落書きを消してもまたその上に書かれ、「正義のジャーナリストを解放せよ」というポスターが人通りの多いところに貼られ、消しても剥がしても没収しても、きりがありません。文字どおりいたちごっこ、モグラ叩きがもう四ヶ月以上続いています。
12月7日に投稿した記事で書きましたが、スイス国籍の女性が反政府デモに参加し、治安部隊の覆面を破ったという罪で2年半の更生施設(刑務所の一種)入りの判決が出たことを受けて、中立的立場を取ることが多いスイスがベラルーシ大統領とその息子など高官合わせて15人に制裁を科しました。
この15人がスイスの銀行に預けている隠し資産は全て凍結されました。当然スイスへの出入国はできません。
スイスもEUの対ベラルーシ制裁の方針に協力する姿勢を明確に打ち出したということです。