ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

12月12日、氷上のデモ行進

2020-12-12 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 12月12日、ベラルーシ各地で溶けた雪が夜間、気温が下がって氷になり道路がつるつるに凍っています。

 スリップ事故や転倒事故が増えていますが、それでもデモ行進が続いています。

 政府支持派は車に国旗をつけて、車列でミンスクからジョージノまで行進しました。

 反政府派も足元が悪くても臆することなくデモ集会をしています。人が大勢集まらないようにするためなのか、滑り止めの砂がまかれていないところもあります。いつも反政府デモ集会がよく行われていたところです。

 

 家のベランダに白赤白の旗をぶら下げていた87歳の女性が、裁判にかけられることになりました。この女性、エリザベータ・ブルソワさんは第二次世界大戦中、ナチスにより命を落としかけるような危険な目にあったのですが、何とか生き延びることができました。その後射撃の選手にになり、当時のソ連最高記録を塗り替えたチャンピオンになりました。もう87歳の高齢なのに、犯罪者になってしまうのでしょうか。罰金刑だけですんでほしいです。

 

 個人所有の一軒家の屋根に家の持ち主が白赤白の旗を立てたため、裁判にかけられることになりました。

 

 広告掲示板はふつう、企業が商品の広告を出すものですが、それが国旗になっているところがあります。

 

 国境がほとんど封鎖されているため、輸入品がベラルーシになかなか入ってこない状況が続いています。商品によってはもう全く輸入されなくなったものもあります。

 

 とにかく寒かろうが足元が悪かろうが、反政府デモ活動は続いています。

 池や川に旗が流され、落書きを消してもまたその上に書かれ、「正義のジャーナリストを解放せよ」というポスターが人通りの多いところに貼られ、消しても剥がしても没収しても、きりがありません。文字どおりいたちごっこ、モグラ叩きがもう四ヶ月以上続いています。

 

12月7日に投稿した記事で書きましたが、スイス国籍の女性が反政府デモに参加し、治安部隊の覆面を破ったという罪で2年半の更生施設(刑務所の一種)入りの判決が出たことを受けて、中立的立場を取ることが多いスイスがベラルーシ大統領とその息子など高官合わせて15人に制裁を科しました。

 この15人がスイスの銀行に預けている隠し資産は全て凍結されました。当然スイスへの出入国はできません。

 スイスもEUの対ベラルーシ制裁の方針に協力する姿勢を明確に打ち出したということです。

 

 


ベラルーシのコロナウイルス感染者15万8334人。死者数1254人。新規感染者数最多更新

2020-12-12 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 12月12日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は158334人になりました。1日の新規感染者数は1975人です。また新規感染者数の最多記録になりました・・・。

 死者数は1254人です。

 135922人が回復しました。

 

 ベラルーシは気温が下がったり上がったりしており、昨日は1日で166人が凍結した道などで転倒して病院に搬送されました。コロナウイルス感染者が増え、空いている病床も少なくなってきており、医療従事者の数も足りていないので、ますます病院など医療現場は大変です。急を要さないとみなされた外科手術はどんどん先送りになっています。