凍結した川の上を白赤白の旗を持ってスケートで滑走する女性の動画が土曜日、ネット上に投稿されました。それを見た人たちの間で、同じように近くの川や池で旗を持ってスケートで滑る様子を動画に撮り、ネットに上げるのが流行り始めました。
すると凍った水上に出ることが禁止されました。
今日もミンスク市内では高齢者の反政府デモ行進が始まりました。そして再び身柄拘束が始まりました。
ベラルーシでは人々の不満の声を鎮めるためでしょうか、年金の引き上げや、来月から公務員の給料引き上げ、コロナウイルス患者関連の医療従事者へのボーナス支給などの対策が次々と打ち出されています。
しかし交通公共料金の値上げ、鉄道料金の値上げ、電話料金の値上げが決定し、インフレも続いています。また育児休暇の短縮が来年から実施されるそうで、3年も育児休暇など取らず、早く職場に復帰(人出不足解消と税収を上げるため)しなさい、ということになりそうです。
ベラルーシはもともと専業主婦が非常に少ないです。仕事をしている女性の率は70%です。残りの30%の中に年金生活者と産休・育休中の女性が入るので、専業主婦がいかに少ないか分かります。さらに、日本でも有名になったベラルーシのニート禁止令(無職の人は生活保護を受けるのではなく、逆に罰金、つまり税金を払えという法律)に専業主婦も適用されるので、どうしても専業主婦がしたい(夫の収入だけで生活したいし、できる。絶対働きに出たくない)という女性は罰金を払わないといけません。
というわけで働いている女性が大勢いるので、保育園や幼稚園を充実させないといけないのですが、もちろん国が主導。私立幼稚園はごく少数です。
育休期間短縮が実施されると、保育園や幼稚園が不足して、結局問題になってしまうかもしれません。政府としては試算して大丈夫と思ったから、このような法律改定に踏み切るようですね。
12月に入り、ミンスク市内の広場にはクリスマスツリーが立てられています。その周りに反政府デモ集会参加者が集まり、さらにその周りを治安部隊が包囲しています。