ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシのコロナウイルス感染者72663人。死者数705人

2020-09-05 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 8月5日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は72663人になりました。1日の新規感染者数は178人です。

 死者数は705人になりました。

 71843人が回復しました。

 157万件の検査数となりました。

 

 ベラルーシ大統領は、ベラルーシ国内のコロナウイルスの流行が終わるのは、反政府派のデモ集会が終わってからだ、デモ参加者はソーシャル・ディスタンスを全く守っていないから、と述べました。

 7月2日にベラルーシではコロナウイルスへの勝利宣言を大統領が出しています。

 また、選挙後、ベラルーシ各地で政府派もデモ集会を行っていますが、参加者は密集しているし、マスクをしている人もほとんどいません。リスクの高い高齢者が占める割合が多いです。しかし政府派デモ集会への参加者にはマスク着用は政府は義務付けていません。

 

 

 

 

 


ミンスク市立の学校の校長が警察を褒め称える

2020-09-05 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 ミンスク市立196番学校(小学校・中学校・高校が一つの学校になっています。)の校長(女性)が、ビデオメッセージを作成し、その中で、治安部隊に感謝の言葉を述べ、褒め称えました。

 この学校も投票所に指定されていたのですが、

「投票期間中、警察がすばらしい働きをして、治安維持に努め、学校内、学区内に問題が起きないようにしてくれたので感謝する。ベラルーシ内務省で務める人々は人間としての質の高さを見せてくれた。ベラルーシ社会で起きた意見対立による紛争に対し、最適な方法で解決してくれた。(治安部隊は)道徳的で、礼儀正しさを示し、我が校の訪問者全員を尊重してくれた。内務省にも感謝します。内務省(治安部隊や警察)のプロ意識と勇気、職に対する献身、母国に対する献身が、人間の価値、国の平和、人々の優しさ、尊厳、愛を守っていることを、私は確信しています。」

とこの校長先生はビデオメッセージで語りました。

 警察に感謝したいのなら、感謝状を書いて内務省に手紙で送ればいいだけです。その中身を公表するかしないかは内務省の判断によります。

 それなのにわざわざビデオメッセージを作って、ネット上に流すのはどうしてなのでしょう?

 内容についても、教育者の発言としてどうでしょうか?

 警察や内務省は投票当日、見守ってくれたことに対して感謝するのは分かります。(たまに酔っ払って投票所に来て、他の人の迷惑になる人もいつので、投票所に警官が配備されるのはふつう。)

 しかしベラルーシ社会で起きた意見対立による紛争というのは、選挙後に起きた反政府デモ集会のことです。強制的、暴力的な身柄拘束、拷問を伴う取り調べで、大怪我をして入院した人が大勢おり、解放されたけれど心身ともに傷を負った未成年者もいます。

 それに対して、「適切な方法で解決した」「プロ意識と勇気、職に対する献身」「人間の価値や尊厳を守っている」と表現するのは、教育者としてどうなのでしょう。

 

 この学校では、教師が生徒に体罰を加えるのはいいということでしょうか。教師の言うことを聞かない生徒に、暴言を浴びせてもよいということですか。

 たった5分の遅刻に対して、過剰な罰を与えるのもいいということですか。それが教師としてのプロ意識の表れですか。

 校舎の裏でタバコを吸っていた生徒の横を偶然通っただけで、同類と見なし、同じように棒で殴ってもいいということですか。

 「校長先生の考えはまちがっている。」と言うだけで、「だったら退学、あるいは転校してください。」と生徒や保護者に言うつもりなのですか。

 それで学校内の平穏が保たれ、安全な環境下での効果的な学力向上につながると思っているのでしょうか。

 

・・・私の子どもが今この学校に通っていなくて本当によかったです。

 今は週末で登校日ではありませんが、月曜日からこの学校が大荒れにならないことを祈ります。

(この196番学校は私の職場である児童図書館の近くにある学校で、その生徒ほぼ全員が、うちの図書館に本を借りに来ています。) 


続報。ベラルーシの大学では

2020-09-04 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 9月4日午後1時ごろ、国立ミンスク言語学大学の学生が大学内で身柄拘束されたことに抗議して、国立文化芸術大学の学生がデモ集会を行いました。

 デモ集会と言っても文化芸術大学らしく歌を合唱したりのデモです。

 

 ミンスク言語学大学の学生が昼間拘束されたことについて、続報です。

 大学のデジュールナヤを学生や教職員が責めています。

「治安部隊が大学内に入ってきたとき、どうして止めなかったのか。」

「治安部隊は25人もいて、止めることができなかった。内務省から派遣されてきたと言われたら、反対できない。」

 

 午後3時、学生が身柄拘束されたことについて、抗議する学生デモが大学の前で行われています。

 ベラルーシ内務省の報道官は、ミンスク言語学学大学に来たのは治安部隊ではなく、警察官です、と発表しました。

 ミンスク言語大学で中国語を教えていた教員が「これ以上ここで働けない。」と辞表を出しました。

 ミンスク言語学大学の学長が学生そして保護者とも話し合いの場を設けました。

 保護者からは、「学生の身の安全を守るのも大学の役目。」「治安部隊を大学内に入れるのを黙認した。」と学長を非難する声が上がりました。

 学長は「けして大学が治安部隊を呼んだのではない。向こうが勝手に大学に来た。」と主張。

 保護者は治安部隊を「犯罪者」と呼んでいます。

 拘束された5人の大学生のうち3人はその日のうちに大学に戻ってきました。しかも警察が送ってくれました。

 

 午後3時半、国立ベラルーシ医大の学生が構内に集まり、拘束されたミンスク言語学大学の学生を支持する拍手デモを行いました。

 

 ベラルーシ医大では、昨日大学の前で人間の鎖を作っていたところ、治安部隊が近づいてきたので慌てて逃げたのですが、そのうち、メインキャンパスに逃げた学生は、デジュールナヤに止められて、中に逃げ込むことができませんでした。

 しかし別のんキャンパスにいたデジュールナヤは、逃げてきた学生を中に入れてくれました。

 今日になって、その匿ってくれたデジュールナヤは解雇されました。

 学生はその解雇に反対するデモ集会を行っています。

 学長はデモに参加せず、授業に出るようにと学生に通達しています。


ミンスク言語学大学で身柄拘束始まる

2020-09-04 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 9月4日、国立ミンスク言語学大学は、大統領の退任などを学長に求め、希望が通らない場合はストライキに入ることを宣言していました。

 今日も学内で歌(フランス国家「ラ・マルセイエーズ」)を合唱するなどのデモ集会があったのですが、治安部隊が入ってきて学生の身柄拘束を始めました。

 男子学生が両手両足をぶら下げられて、運び出されて行くので、周囲の女子学生が悲鳴を上げながら、「連れて行かないで!」と叫ぶと、治安部隊は、「黙れ、売○婦! 授業に戻れ!」などと言い返しました。

 すぐそばには大学職員がいたのに、何もしなかったとある女子学生はマスコミのインタビューに泣きながら語っていました。

 確かにこの大学は他の大学より飛び抜けて、さまざまなことを要求していたので、取り締まりが強化されてしまったのかもしれません。


国連に支援を求める

2020-09-04 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 元大統領候補だったチハノフスカヤ氏は4日、国連安保理の非公式会合にリトアニアからビデオメッセージで参加しました。

「選挙の不正と人権侵害を犯した人物への制裁を含め、あらゆる手段で暴力を止めてほしい」と国連に呼びかけました。

 また国連からの監視団を派遣してほしいと要請しました。

 

 


ベラルーシのサイト、外国のサイト

2020-09-04 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 9月4日、ベラルーシ政府は外国のサイトを遮断していく方針を発表しました。

 ベラルーシではベラルーシのサイトだけが閲覧できるようになるということです。

 

 9月3日、ベラルーシ内務省の公式サイトがハッカーに乗っ取られ、

「ベラルーシ大統領と内務大臣が消息不明」

と表示されるようになりました。もちろんそんな事実はありません。

 

 9月4日午前現在、この内務省公式サイトは開くことができなくなっています。

 

 さらにこの情報を真実だと思ったビテプスクのニュースサイトが、速報のように「内務省の公式サイトによると大統領と内務大臣が消息不明」と報道しました。

 今このビテプスクの(ベラルーシの)ニュースサイトも現在閲覧することができなくなっています。

 

 さらにこの内務省公式サイトの乗っ取られたページをスクリーンショットで保存したマスコミも当然あります。その画像を今ネット上で見ることができるのですが、大統領と内務大臣の顔写真が、いわゆる「行方不明の人、探しています」のビラのような体裁で載っています。

 しかし、よく見ると行方不明になった日付が、2020年8月9日、つまり大統領選挙の日付と同じで、すぐにフェイクだと分かるようになっています。

 本当だと信じた人のほうが少ないと思います。

 ただこのようなサイトの乗っ取り行為は犯罪ですよ。犯人は見つかるでしょうか。

 

 9月1日からミンスク市内のベラルーシ大学付属高校に入学する予定だったベラルーシ大統領の三男は、8月31日に入学申し込みを取り下げました。

 その後9月1日、大統領がバラノヴィチの職業専門学校の入学式に教育大臣とともに出席しました。

 この学校では、理髪、縫製、レジなどの職業に将来就きたい人が通学する学校です。

 大統領は式上で、「ベラルーシの職業人は、まず法律を遵守すること。愛国者であること。国内情勢の分析能力を持つことが重要。」と生徒の前に述べました。

 教育大臣は「全くそのとおりです。」と繰り返していました。

 このときの学校訪問に、三男も参加しているのです。自分の高校進学はどうなったのか・・・まさかこの職業専門学校に入学するわけないし・・・と思っていたら、三男は消息不明に・・・と思ったら、モスクワの高校に入学しているらしいという噂がネット上に出てきました。

 モスクワ市内のセレブの子弟が多く通っているという高校に2日遅れで通い始めたようです。自分の子どもと同じクラスにベラルーシ大統領の子どもがいると、ロシアの芸能人がネット上でしゃべっています。

 

 元大統領候補の一人だったチハノフスカヤ氏も、選挙前に子どもを国外(おそらくリトアニア)に脱出させていました。

 元大統領は自分の子どもをロシアの高校に入学させました。

 政府派でも反政府派でも、政治家の子どもにとって、ベラルーシは危険な国になってしまったということでしょうか。

 


ベラルーシのコロナウイルス感染者72485人。死者数701人

2020-09-04 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 9月4日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は72485人となりました。1日の新規感染者数は183人です。

 死者数は701人です。

 71510人が回復しました。

 156万件を超える検査数となりました。

 

 

 


9月3日、今日も多くの人の人生が変わる 

2020-09-03 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 9月3日、ベラルーシ大統領は、KGBのトップを解任、ミンスク市長を解任、副首相を解任、国家管理委員会のトップを解任、ベラルーシ安全保障会議のトップを解任、ゴメリ州の地区長を次々と解任しました。

 

 人気テレビ司会者2人が逮捕。一人はスラビャンスキー・バザール音楽祭の司会者。(日本で言うとNHKの歌番組「思い出のメロディー」の司会者が逮捕されたようなものですか。)

   二人とも10日間の拘留の判決が出ました。

 これに抗議して現代芸術劇場がストライキに入ることを決定。

 

 野党調整評議会のメンバー1人が脱税の疑いで逮捕。

 すでに10日間の拘留の判決が出ていた野党調整評議会のメンバーがさらに15日間拘留されることになりました。

 

 学生デモ集会に参加していて逮捕された学生の裁判も続いています。10日間の拘留の判決が出た人もいれば、強制労働を課せられた人も。

 

 IT企業「パンダ・ドク」のトップマネージャーが逮捕され、最長12年の拘留?

 ベラルーシ・ハイテクパークで働くIT企業の授業員600人が抗議デモを行っています。

 ミンスク市内でパンダの着ぐるみを着ていた人が身柄拘束。

 21のIT企業がリトアニアへ移転へ。

 

 リトアニア政府は反政府派ベラルーシ人を支持し、入国や入国後の生活を支援することを表明。

 ベラルーシ大統領は、「リトアニアはベラルーシのことより自国の問題に取り組んだほうがいい。」と発言しました。

 

 ベラルーシにあるリトアニア大使館前で政府派が集まり、ベラルーシ国旗を掲げ、リトアニアがベラルーシを混乱させているなどとシュプレヒコールを上げました。しかし集まったのは30人ほどで、全員高齢者。

 前列に立って、大声で叫んでいるのは女性の方が多いです。独立系メディアの記者がインタービューを求めても、「マスコミと話なんかしたくないわ。」とそっぽを向くので、全く対話する気はなさそうです。

 

 ロシアの首相が予定通りミンスクに到着し、ベラルーシ大統領と会談をしました。独立国家としてのベラルーシを支持し、その領土も支持するとロシア首相は会見で発言しました。

 現在ドイツで治療中のロシアの野党勢力指導者・ナワリヌイ氏についてベラルーシ大統領は
 「この事件がフェイクであることを示すドイツ当局のおもしろい電話を傍受した。ナワリヌイの毒殺未遂事件は、そもそもなかった。」

 これを受けてドイツ政府側は、

「ルカシェンコ氏の発言は事実と適合しない。(つまりまちがい。)」

とコメントを発表しました。

 


ベラルーシの大学では

2020-09-03 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 国立ミンスク言語大学では学生と教員がベラルーシ大統領の辞任、中央選挙管理委員会の辞任、大統領選挙のやり直し、暴力行為の停止、政治犯の早期解放などを学長に求め、要請が聞き入れられなければストライキ(教員は授業を行わない、学生は欠席する)に入ると声明を発表しました。

 最も強気な学生の多い大学です。(ちなみに女子学生の比率が高い大学。)

 日本人がロシア語留学で来ることが多い大学なのですが・・・。

 

 ベラルーシの大学は建物内部に入ると、デジュールナヤという人がいます。デジュールナヤは受付と警備員と鍵番のような仕事をしています。

 要するに内部に入ってくる人のチェックをしています。小中学校にもいます。たいてい「おばさん」が担当していることが多いです。

 今朝、男子学生が通学してきたときに、白と赤のリボンテープを手首に巻いていたのをデジュールナヤが見て、

「大学構内で白赤白のシンボルマークを見せるのは禁止ですよ! 勉強するのに飽きたの?」

と言って足止めし、学生証を取り上げ、学長に突き出しました。

 その後どうなったのか分かりません。

 大学の外で白赤白のブレスレットをするのはいいそうです。しかし治安部隊に見つかると、護送車に入れられます。 

 医大生たちは白衣を着て、人間の鎖を作りました。しかし、しばらくして警官がやってきたので、みんな走って逃げて行きました。

 

 大学生になると、ベラルーシ青年団に加入するよう勧誘されます。絶対入らないといけないわけではありません。 

 今、脱退希望者が急増しています。脱退届を出すために大学の受付窓口に長い列ができています。  

 


ベラルーシのコロナウイルス感染者72302人。死者数696人

2020-09-03 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 9月3日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は72302人になりました。1日の新規感染者数は161人です。

 死者数は696人です。

 71205人が回復しました。

 155万件の検査数となりました。


アメリカ国務長官「ベラルーシでアメリカ人が拘束されている。」

2020-09-02 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 ポンペオ米国務長官はベラルーシ現大統領に対する抗議デモも支持していることを表明していますが、「ベラルーシ国民に対する暴力を今すぐ停止し、不当に拘束された全ての人の解放を求める。」と改めて強調しました。

 今後、EUと足並みをそろえてアメリカがベラルーシに制裁を加えることを検討中としました。さらにアメリカ国籍の男性が拘束されていることにも言及し、他の拘束者とともに早期解放を求めているそうです。

 アメリカがEUと足並みをそろえると言いだすと、日本もそうする可能性が出てきますね。日本政府もベラルーシ政府にアメリカと似たような制裁を発動するのでしょうか・・・。

  

 今日はベラルーシとロシアの外相がモスクワで会談しましたが、ロシアの外相は、

「ベラルーシの反政府活動の中に多くのウクライナ人がいて、扇動している。」と発言。ロシアの外相なので、何か証拠を握っているのかもしれません。

 ベラルーシの外相は「ベラルーシがウクライナ化することを抑えることができた。」と言及。

 ベラルーシとロシアはこれからも仲良くしますよ、というアピールをしました。この二人の言い方では、ウクライナはすっかり共通の敵のようです。

 そして2週間以内にベラルーシ大統領がモスクワへ行って、ロシア大統領と会談することが決定されたと発表しました。日時は今後調整されるそうです。

 

 明日はロシアの首相がミンスクへ来て、ベラルーシ大統領と会談する予定です。


9月2日、女性の行進。ミンスク言語大学でデモ集会

2020-09-02 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 9月2日、ミンスク英雄都市記念碑の前に女性が大勢集まり、人間の鎖を作りました。その後デモ行進となってミンスク言語大学のほうへ移動。

 ミンスク言語大学の前で人間の鎖を作っていた学生のうち、端にいた男子学生は治安部隊に拘束されました。

 周囲の学生が、「連れて行かないで!」「恥知らず!」などと叫び、通りかかった先生と思われる男性も治安部隊に「その学生を離してくれませんか。」と声をかけましたが、治安部隊はもちろん無視。

 大学内のロビーで大勢の学生が大学側と話し合っていますが、もちろんすんなりと進んでいません。

 もちろん授業など出席していません。

 そこへ治安部隊が大学構内に入ってきました。しかし学生は「帰れ! 帰れ!」とシュプレヒコールを上げて、追い返しました。

 

 そして女性の行進と大学生の行進が合流し、独立広場を目指します。勝利広場駅近くに来たときに護送車が何台も独立広場のほうへ向かうのを見て、「(治安部隊を)法廷へ!」と叫んでいました。

 そこにはあのニーナさんの姿も。

 

 他の大学でもデモ集会を行っています。今日はベラルーシ大学は物理学部の学生がデモを行っています。

 

 IT企業「パンダ・ドク(PandaDoc)」が捜査を受けた(トップ・マネージャーが朝、家にいたところ警察に拘束された)ことに抗議するIT企業従業員らが人間の鎖をベラルーシ・ハイテクパークのすぐそば、ミンスク環状線道路に沿って作りました。

 しばらくすると警察が近づいてきました。しばらく参加者と話をして警告の言葉を伝えていましたが、拘束はなかったようです。

 

 今日のデモ行進ではパンダの着ぐるみを着た人、(捜査を受けた企業の名前が「パンダ・ドク」だから)猫の着ぐるみを着た人(大統領がデモ参加者のことを「ネズミの群れ」と評したため。「私たちはネコ。ネズミじゃない」というプラカードを持っています。)が目立って多かったです。

 グロドノ食肉加工工場は従業員の署名を集めて、グロドノ市議会と州議会に、今回の大統領選挙の結果は無効であることを認めなければ、ストライキに入るとして提出しました。

 

 最初のデモ参加者が死亡した現場近くのアスファルトに誰かが「決して忘れない」と書いていたのが、今日ペンキを塗られて消されました。

 

 地方都市で道路のアスファルトにチョークで白赤白の側の絵を描いていた若い女性二人が逮捕され、裁判になりました。

 判決によると、チョークで公道の路面に絵や文字を描くときは市役所の許可が必要・・・だそうです。

 子どもがチョークで絵を描くのもだめなようです。

 

 白赤白の旗をベランダにぶら下げていたら、クレーン車がやってきて取り外し、持って行ってしまいました。

 野党側から「それは窃盗に当たります。」と声明が出た途端、旗は持ち主に返されました。

 

 高層マンションが立ち並ぶ一角で、住民がマンションからマンションにロープを渡し、白赤白の旗をいくつも下げていたところ、登山家アレクセイを名乗る覆面の男性が現れ、ロープを切ってしまいました。

 実際にはレスキュー部隊員のイーゴリだそうです。仮名を使っていても、今の時代ネットの画像検索ですぐに正体がばれますね。

 

 ミンスク市内にあるポーランド大使館前で政府派のデモ集会がありました。

 ベラルーシ大統領が、ポーランド政府はグロドノ州を占拠し、領土に加えようとしている、と発言したのを受けてか、デモ参加者は「愛する母国を渡さない!」というシュプレヒコールを上げています。

 しかし参加者の人数はとても少ないです。100人もいないでしょう。

 

 今日は8月30日に逮捕されたジャーナリストの裁判の日です。取材をしているだけでなく反政府活動に参加していたから、規則違反であるというのが逮捕の理由です。

 8月30日にグロドノ市内で行われたデモ集会にルカシェンコ大統領のような格好をした男性(あまり似ていない・・・。)が「本物じゃない大統領」というプラカードを手にして参加した男性が、後で逮捕され、今日裁判がありました。判決は7日間の拘留だそうです。

  9月1日逮捕された学生の裁判も今日ありました。(早い・・・。)人によりますが、7日間から15日間にかけての拘留が多いようです。

 

 

 


ベラルーシのコロナウイルス感染者72141人。死者数691人

2020-09-02 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 9月2日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は72141人になりました。1日の新規感染者数は179人です。再び増加傾向にあります。8月9日以降連日大勢が集まるデモ集会が行われていたので当然かもしれません。

 死者数は691人です。

 70900人が回復しました。

 154万件を超える検査数となりました。

 


反政府デモに参加した学生は退学処分を受けないですみそうです

2020-09-02 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 ベラルーシ教育省は、9月1日の学生デモに参加した学生を割り出して、退学処分にする・・・といったことはしません、と発表しました。

 よかったです。そんなことしたら、ベラルーシの大学が空っぽになってしまいます。

 ただ教育省は、学生は勉強すべき、教員は教鞭を取るべき、と釘もさしました。

 

 ベラルーシのスポーツ選手350人が反政府派を支持する表明を出しました。

 来年の東京五輪のベラルーシ代表には選ばれなくてもいい、という考えの上でしょう。

 デモ集会に参加している人はただうるさいだけなのではなく、自分のステータスが奪われてしまうのを覚悟の上で参加していることを批判する人は知っておいてほしいです。


前ヤンカ・クパーラ劇場長、大使とともにポーランドへ出国

2020-09-02 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 前ヤンカ・クパーラ劇場長で元文化相だったパーベル・ラトゥシコがポーランドへ出国しました。

 野党調整評議会の主要メンバーの一人になっていましたが、前日、大統領が名指しで「超えてはならない一線を超えた。」と批判したため、おそらく命の危険を感じて、ベラルーシから出国することに決めたようです。

 出国したとき、ポーランド大使が同行しました。(このポーランド大使も、この後ベラルーシに戻ってこられるかどうか。)

 ポーランド大使の車のトランクに隠れて国境を超えたという噂がネット上で飛びましたが、もちろん嘘です。

 

 他の野党調整評議会のメンバーも新しく身柄拘束されたりしています。

 そんな中での新党「共に」設立(を目指す)動きが出てきたのは、野党が仲間割れを起こしているから、と揶揄する向きもあるのですが、私の予想では野党調整評議会がうまく行かなくなっても、今度は新党「共に」がその代わりができるようにするための布石だと思います。

 

 事実上の国外追放扱いを受けたカトリックのコンドゥルセヴィチ大司教ですが、ベラルーシ政府側は「ロシアとの二重国籍なので、ロシアと話し合ってください。」と言い出しました。

 しかしコンドゥルセヴィチ大司教はロシアとベラルーシの二重国籍(ベラルーシの国籍法では認められる。ちなみにベラルーシと日本の二重国籍は認められない)を持っていた時期もあるのですが、ロシア国籍を放棄して、今はベラルーシ国籍しか持っていない、と弁護士は説明しています。

 それなのにロシアとの二重国籍だからベラルーシに入国できるかどうかロシアにきいて、というのはおかしいです。

 そもそもロシア国籍を持っている人はベラルーシにビザなしで入国できます。

 ロシアも、このカトリック大司教の件について、いきなり話を振られても・・・と戸惑っているでしょうね。