音楽の森とタイニーハウス

茨城県山間部のログハウス&音楽研修施設

Chet Baker Sings

2013-11-01 | オーディオ
秋の夜長には最適なジャズアルバム。
ジャケ写ですが、レントゲン検診のバスに乗り込むチェット
(はい上着脱いで~Tシャツ一枚でね)ってな感じです。

解説が必要ないくらいに有名音源ですが、いろんなバージョン
があることは良く知られています。オリジナル10インチ盤~
リマスターCDなど各種ありますが、この筋で酷評されるギター
がダビングされているセカンドマスター版のアナログLP(日本盤)
も良く聴きます。自分のは「ギター・バージョンのモノラル盤」
これはこれでけっこう良いんですよ。

ルームリバーブが付加されているので(もしかするとリバーブ付加
ステレオバージョンの無理やりモノラル化?)ちょっと箱ライブみたい
ですし、うっすら聴こえるジョー・パスの後付けギターも楽しめます。

当時のマスタリングはアナログカッティングを前提にされている
わけで、これらバージョンはビニール(LP)で聴かないと意図した
雰囲気が伝わらないかもしれません。

でもステレオバージョンの国内企画CDは「マイ・ファニー~」
が一曲目に。本来のアナログではA、B面は違う年代の録音ですから、
これらをバラバラに並べるのは音色面でちょっとキビシイかも。

オーディオファイルのみなさんは、インチキステレオバージョンなんて
言わないで、いろんな音源を楽しんでみてはいかがでしょうか。

私的オーディオセッティング その4

2013-05-02 | オーディオ
音楽家は「音楽を、語ること」が仕事ではなく、「音楽で、語ること」
がその職務なわけで、これは神道でいうところの「神道は言挙げせず」と
同じです。そういった意味ではオーディオ評論とは無縁だと言えるでしょう。

しかしながら、圧縮mp3音源をイヤフォンで聴いて音楽を語るのは
少々無理があるわけで、レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジ氏が
「私たちの音楽をmp3で聴くのは馬鹿げている」と言ったのも当然かと
思います。じゃあ次のステップはというと、いま風の学生さんは
「ならYouTubeみるか」となってしまいます。音楽は見るものではなく
「音の無限の追求」というしごく当然の発想は残念ながらないようです。

以下、最近のメモより…

音楽のピュアって「音」だけのこと

美術館で音楽を流したら怒られる

「音楽」から喜びを得たい。他のものは邪魔

クラシックの演奏会は「黒」→私を見ないで、
服装で評価しないで音楽を聴いてください

現代は「複合芸術」や「パフォーミングアート」が主流

youtube 音楽の力が削がれている でもホントの
ブロードバンドはすごいかも

「見るまえに聴け」は音楽家にとって至言

mp3はスペックダウンサンプル音源として今後は「おまけ」



私的オーディオセッティング その3

2013-04-01 | オーディオ
◎シェルターログハウス(大)

DENON ターンテーブル+SHURE M44G → ARCAM Diva A75
プリメイン → B&W CDM1-NT
w/ARCAM Diva CD73 (CDP)

※流して聞く場合 : iPod デジタルトランスポートシステム
w/iPod classic 160G→ onkyo ND-S1000 → ARCAM rDAC
→ ARCAM diva A75 → B&W CDM1-NT

ログハウスの音響特性は目を見張るものがあります。低音はまさに
ボディーソニック。アコースティックな響きは他の建築物では味わえない
もの。でも地震があると地鳴りがログに共鳴してものすごく怖いです。

◎オーディオの費用対効果を考えてみると…。
音響製品にかける予算と同じくらい建物(部屋じゃなく)に使うべきです。
機材にはまって浪費するのは残念です。具体的に言うとオーディオルームとして
ミニログハウスを建てるのがベストかと思います(マイ電柱より安い…です)
良く考えてみればわかるのですがログハウスに内装というものはありません。
単なる木の柱がむき出しです。音楽・音響的に無垢の木材に勝るものはありません。
プラスティックやコンクリートのバイオリンが無いのと同じです。
音楽的に「鳴る部屋」を手に入れればあとはそこそこの機材で十分です。

◎シェルターログハウス(小)マウンテンサイド

DENON ターンテーブル+SHURE M44G → ARCAM Alpha 7
プリメイン → B&W CM1(NT)
w/ARCAM alpha7(CDP)

B&W CM1は唯一の現行モノですが、バスレフの低音がかなり回る
のでセッティングが難しいかと思います。100時間くらいエージングすると
ものすごく鳴ってきます。ブックシェルフサイズの素晴らしいスピーカー
ですが、マンションの本棚には置けません。
音像の膨らみが大きいので、購入には注意が必要かと思います。

◎シェルターログハウス(小)ロードサイド
(本気で聴く場合はここで)

ThorensTD2001/TP90&M44G(OLD)+純正針(ステレオ再生用)
オリジナルターンテーブル(ベルト)+SHURE M44-7 (モノラル専用)
→ Project/ PhonoBox → ARCAM A85プリメイン →
B&W CDM1 SE w/ARCAM Diva CD73 (CDP)

iPod デジタルトランスポートシステム
w/iPod classic 160G→ onkyo ND-S1000 → ARCAM rDAC

※7インチ、EP、SP盤用のサブシステム(日本語の音源専用)

Vestax BDT-2000 + Shure SC-35C → DENON PMA-390Ⅳ
→ Ortofon Concorde 1614S

ここではB&W CDM1SEを純正スタンドにアップしているので、いま流行りの
3次元的な立体サウンドが鳴らせます。ビヨンセのリミックスCDなんか
聴くと楽しいですね。もちろんアナログジャズもOK~。

サブシステムは日本語の音声帯域にあわせたもので、オルトフォンの1614や
デノンの安価なプリメインは適役です。むちゃくちゃ安いBDT-2000はフォノイコ
内臓ですが、これがまたいい感じで鳴ります。昭和の歌謡曲や長唄のシングル盤は
ローエンドの民生機器を対象にマスタリングされていますので、お金をかけない
ほうが気分良く鳴ると思います。B&WやARCAMはハイファイの雰囲気が気分を邪魔
します。ようするにジンガイさんが和服を着てるって感じでしょうか。


私的オーディオセッティング その2

2013-03-21 | オーディオ
音楽の仕事上、ドラムの生音やレコーディングスタジオの音響
に常に触れているので、自宅では小さな音でも綺麗に響く、
立体的な美しさを基準に、聴き疲れしないものを選んでいます。

オーディオ歴は幼少のころからで、自宅には英国ガラードの
オートチェンジャーでSP盤を聴くシステムなんかもありました。
アナログは上野に高校があったため「蓄晃堂」という輸入レコード店
(いまもありますが演歌中心♪)でオリジナル輸入盤を買って、国内盤
との比較(オリジナル盤は音楽のリアリティーがまったく違う)
はたまたオープンリールのテープで逆転実験などを楽しんでいました。

◎自宅デスクまわり(英ARCAMが中心)

マンションおすすめ、PCオーディオ・豆盆栽セット
☆ニアフィールド&マンションではこれがベスト?

acerPC+iTunes→ARCAM・rDAC→ARCAM solo レシーバ
→ ortofon Concorde 105 スピーカ(BELDEN 8470ケーブル)

WAV音源(訂正なしでリッピング=速いし特に問題ありません)
機器は現在すべて絶版になってます(rDACはまだ買える?)
この組み合わせは空間表現が上手です。小音量の真夜中でも
立体的でエロティックなサウンドが聴けます。女性ボーカル
は特に良し。ジャズもうまく鳴りますよ~楽しい♪

※写真のように背後に木製のブラインドを下げています。
これは音響特性を簡単に可変させるために考えた方法です。
BOSEのSPに仕込んであるフィンに役割は似てますが、反射
角度を変えると指向性が変化します。木製のフラットな板タイプ
じゃないと上手くいかないですね。

◎自宅リビング

ARCAM solo レシーバ → DENON SC-E212
w/TEAC DS-H01(ipod用デジタルドック) 

ほんとに本棚に入れる場合、ブックシェルフ型のバスレフタイプは
低音が収拾付かずNGだと思います。(特にリアに大穴があるやつ)
このSC-E212は英国製の密閉で地味な音ですが、ブーミーさや
変な色付けが無く、テレビの音源をつなげても上手に鳴らします。
(追記 :2014/01より、B&WのCM2に変更しました)
ARCAM SOLOはFMも聞けて便利です。

私的オーディオセッティング その1

2013-03-13 | オーディオ
「どうやって音楽を聴いてますか?」という雲をつかむような
質問がたまにあります。ようするにどうやって音楽の「お勉強」
をしてるんすか?っていうことだと思うんですが。そんなわけで
自分の経験から数回に分けてエントリーを書いてみます。

実は以前のエントリーでこんなことを書いてますが、
すこし誤解があるようなので……。

『実はプライベートではほとんどCDとか聴かないです。
iPodも持ってないし…。ミュージシャンなのになんで
音楽(CDのこと)聴かないんですか?っていう人もいますが、
音楽をデータ(デジタル化して)として聴くのが嫌なんですね。
イヤフォンで耳に突っ込んで聴くようなことは絶対しませんね』

アナログレコード(エジソンワールド)は常に聴いています。
今年になってiPodは買いました。理由はすごく安くなったから。
160Gで1万円台後半はビックリです。車にも使えるし。
あとDACを使ったPCオーディオとiPod用のトランスポート
(iPodからデジタル信号を取り出すデバイス)が安価で市場に登場。
USB-DACもアーカムから出て(すぐに代理店消滅…)そろそろデジタル
もいけそうだ~ということに。

イヤフォンはいまだにNGですが、ヘッドフォンはゼンハイザーの
HD600とPX200を使っています。どちらも旧製品ですが良いものです。
※iPhone5にしたんですが、付属イヤフォンはけっこう良いですね。
鳴り方に立体感があって使えます。これだったら耳に突っ込んで
もいいかな~と。

自分はオーディオマニアでもなく、もちろん趣味でもありません。
ようするに「商売道具」にあたるものですので、コストをかけずに
どうやってまともな音で聴くか、がスタンスになります。
好んで使っているアンプ類で英国のアーカムがありますが、現地では
「家電」の扱いだと聞いたことがあります。ハイエンドの機器は
当然のことならが凄い音が出ると思いますが、音楽が持っている
「気分」や設置する部屋に合うかどうかは怪しいと思います。
ジャズも「モノラル」で聴くほうが「気分」ですし、ラジカセも
「気分」次第でOK。邦楽のシングル盤をローエンドで聴くも良し。
いま狙っているのは昔の「ポーダブル電畜=電気蓄音機」ですね。