音楽の森とタイニーハウス

茨城県山間部のログハウス&音楽研修施設

1Q84

2009-07-16 | 日々雑感

小説に興味がないんですが、山の中で読むとどうかな?
ためしに話題の「1Q84」を読んでみました。
IQが84しかない少年の話…じゃないんですね。
書く技術はすごいと思いますが、仮想プロットに弱い
自分には、なにが面白いのかさっぱりわかりません。

柔道部の主人公が代役でティンパニーをあっという間に
マスターする…そんなエピソードが文中にありますが、
作者の村上春樹氏は何が言いたいんでしょうか?

この楽器の難しさと奥深さを知っている人だったら …??
「打楽器なんて叩けば鳴るだけじゃん」と下に見ている節が
ありますね。複雑な倍音やその抽象性の理解が不足しています。
素人が1ヶ月でジャンボジェットの操縦ができるようになった、
なんていうエピソードが共感できないのと同じです。

「彼女の心には大きな苦悩が通奏低音のように鳴り響いていた」
などと意味不明なメタファーを平気使う文化人の方々と同様で、
かなり滑稽で陳腐な気がします。
(※通奏低音はバロック時代のコード表記みたいなもので、
ペダルトーンやドローンじゃありませんよね…鳴り響くって??)