被災地支援 -できることをやろう- から -ひとつなぎ- へ   NPO法人ねおす

『三陸ひとつなぎ自然学校』の釜石市を中心とした活動を応援しています。

お知らせ

★【2015年12月23日エルプラザ】「5年目の今、未来への挑戦」の報告会があります

開店準備中

2011年04月02日 | 地域社会起業育成支援

 

青空喫茶? 青空茶屋? フリマ・カフェ? ともかく開店準備を始めました。

 

 いろいろな目的を持っています。

 

 ここの避難所は海辺の人が山の農村地域に避難をしています。体育館の中から外にでることが、特にお年寄りは少なくなっています。ほとんど出ない方も多いと言ってもいいかもしれません。

 

ちょっと離れた場所なのですが、風景も全然違います。地域も異なります・・・。

一歩外にでると、心に抱えていることも違う人達がいます・・・。外に出にくいのかもしれません・・。 都会ではちょっと考えらないことでしょうが、そんな心理もあるかもしれません・・。

 

 子ども達の居場所づくりは、毎日していますが、大人やお年寄りにも必要でしょう。

 

外に出てお散歩する目的地として、気軽に「今」必要なモノが手に入るフリーマーケット、お茶屋や甘味もあり、気分転換にお話ができる場所づくり。避難所の保健師さん、お医者さんとも連携して、皆さんに声をかけて頂き、家庭避難をしている方々へも「健康のためにお天気のいい日は散歩しましょう」と声を掛けて頂きます。

 

 物資がたくさんたまって来て、もうそろそろ「処分」が必要な時期になって来ています。

上栗林避難所は、同じ地区の人達だけでコミュニティ性が維持されているので、物資搬入も必要なモノをその時必要なだけ受け取るなど、分かっている人が窓口で受け取るので、物資が比較的上手に保管管理されているようです。

 

一方、大きな避難所は、様々な地域の方がいるので、コミュニティ管理が難しいのか、行政が支援に入っています。全員分が揃ってから配布というような方針もあるようで、時期が立つにつれて、必要以上に物資が多く保管され利用されなく傾向があるのでしょうか・・。必要性がない物資がダブついています。そこで、私達がフリマもするということを聞きつけて、一緒にできないかとの照会が来ました。

避難者だけではなく、栗林地区全体を対象にします・・。 これも 難しさがありそうですが、やってみないことにはわかりません・・、まずは トライです。

 

私達と被災された方々、地域の方々とのつながりをつくる、行政や保健、医療とのつながりづくり・・・「つながりづくり」の場所としてゆきます。

 

場所は、地域の商店の駐車場を利用させて頂きます。すでに店を開け食料品や日用品を販売していますが、了解を頂きました。この店主の店は栗林にありますが、自宅は箱崎地区にあって流失されています。

 

「商売は関係ないです。私も被災者だから気持ちがわかります。ぜひ使ってください」

 

***

◆今日お届けした物資 (不足しているというより、今、無く、今必要なモノです。)

 

ヘルスメータ、血圧計、物資保管用テント、コンパネ

電気が来ていない地区へ、発電機用の燃料と灯油

差し入れに焼酎

 

◆本日のお仕事

・保管テント搬入組み立て

・子どもの居場所活動

・明日の炊き出しの下ごしらえ

・配達

・避難所の顔役、地域のキーパーソンとの顔合わせ

・デイケアプログラムの必要性の聞き取り

・大学の先生方との顔合わせ・連携確認

・予告掲示(青空喫茶、床屋さんがきます)

 

◆私達が頂いたもの

・COOK LUCK プロジェクトからお昼のラーメン

・岩手県立大 渋谷先生からおにぎり100個とパン類たくさん &ビールと栄養剤

 

◆本日の滞在者・スタッフ(協働しています)

竹本さん、阿部さん@クッキングカー Cook Luck (株)マングローブ

しんちゃん、ぬまっち@北海道被災地支援ネットワーク、

ばばっち@NPO法人あそベンチャースクール

ほっしー、Qちゃん、高木@ねおす (ジョイはお休み)


ボランティアの心得

2011年04月02日 | 地域社会起業育成支援

ボランティアが交代でやってくるようになりました。

被災地はまだまだがれき状態ですが、重機が入り更地化し始めた場所もあります。

一方、まだ行方不明の方もいます。遠くに流れ着いた遺体の情報も来ます・・。

避難所から引っ越して行く人も毎日います。

被災直後と比べて、被災者の様子は表面上は落ち着いているかに見えます・・。

始めてくるボランティアの人には、当たり前ですが、目の前に「今」しか見えません。

だから・・ボランティアの心得をつくることにしました。

****

災害支援におけるボランティア心得        

                         

①被災者の立場になって考える。

被災者の方にお話を聞くと、皆さん大切なものを突然失い、心に大きな傷を抱えています。大事な人、家、財産、仕事、自分の故郷・・・。そんな状況の中、気丈に明るくふるまっています。身近に亡くなった方もいる・・生きていただけで良かったと簡単には言えない状況に置かれています。被災した方々は、明るくふるまっていても、これからどう生きていくか、とても困難なことだと思います。それらを踏まえた上で、被災者の方々の気持ちに寄り添うことが大切だと思います。

 

②お互いさまの精神で。

支援側の私達も被災者になりうる可能性は十分あります。支援者は「してあげてる」、被災者は「してもらっている」の関係性ではなく、『困った時はお互い様』という気持ちで支援を心掛けることが大切です。

 

③被災した人にとって本当に必要な支援かを常に考える。

良かれと思って行う支援も被災者にとっては迷惑になることもあります。支援する側の自己満足になっていないか、感謝されることを望んでいたりしないかを自問し、被災者の方々にとって最善の支援、そして提案を行っていくことが必要です。

 

④私たちに出来ることには限界がある。

私たちは被災者に対して提供出来ることと出来ないことがあります。すべての要望に応えることは不可能です。それを踏まえたうえで、被災者の方たちが自立して生活していけるよう、私達が無理なく出来ることを提供していくことが大切です。

 

⑤自分も大切にする。自己犠牲の精神で支援を行わない。

食事や休憩などに関して被災者に対して罪悪感を抱いてしまいがちですが、自分の体調・精神状態を健康に保つことがまずは大切だと思います。休むことは悪いことではありません。支援を続けていくためにも、気負わず、自分の限界を知ることが大切です。

 

(付記)地域にとって気になる存在へ、

「あいつらいなくなったら、つまらないよなあ、ちょっと不便だよなあ」

と言われるようになって、初めて継続につながります。これが、ねおす地域ツーリズムの原点です。ボランティア支援活動の行き着くところもそうありたい。(高木)

 


保管庫

2011年04月02日 | 地域社会起業育成支援

 昨日、リレー配送したモンベルさん提供のテントを避難所の物資保管用にオジサン達と一緒に設営しました。

コンパネで下処理もして雨対策もしました。

本日のお仕事

・子どもケア 午前、午後 今日は土曜日なんですね。車事情が良くなって来たので買い物にでかける家庭もいるようです。ちょっと少なめ10人くらいの子どもがやってきました。

・保管テント設営

・対岸集落へ灯油と発電機用ガソリン配達

・荷物搬出お手伝い

・明日の250人炊き出しの仕込み

・青空喫茶の開店準備

・避難所のリーダー方との打ち合わせ などをしております。

 


迅速なリレー

2011年04月02日 | 地域社会起業育成支援

迅速なリレー配送が実施されました。

 

小さな避難所に70人が暮らしています。物資も届きます。家が丸ごとながされたケースでは多少の荷物も搬出することも可能です。しかし、いかんせん山間にある集会所を利用していすから、敷地が狭い。だからモノが置けない、物資が溢れてしまっています。

 

「物置があるといい」というリクエスト、さすがにスチール製の物置、ビニールハウスは手配できない、買えないので、山形にある仲間のヤードに昨日SOSしました。即座に、山形ほっしーが反応してくれて、(株)モンベルが所有する運動会テントがあることをお知らせ。モンベルの竹谷部長自らが他の物資を運ぶのと同時に日帰り輸送してくださいました。

 

しんちゃん、ぬまっちの二人のボランティアさんが遠野の買い出し時に、ヤードでリレー。夜には栗林キャンプに到着。 

 

ご要望とは異なりますが、なんとか明日、現地に設営し物資保管庫の拡充を図ります。

ただ・・雨が心配。すのこ代わりのコンパネや横幕用にブルーシートも用意しました。

 

明日は、避難所のオジサン達と設営です。

 

モンベルさん・・多謝!! ほんとうにありがとうございました。

 

○○と△△、AFZをつなげるような仕事が私達の本領です。

 

モノだけでなく・・ソフト的な工夫もし始めています。

避難所からなかなか外に出ない、散歩をされない年配の方・・私達だけではうまく連れだしてあげられないので、診療所のお医者さん、保健師さんへ私達がまずは接近、専門家からの健康づくりの話として「暖かい日はお散歩しましょ」と声をかけて頂く。 海辺に住んでいる人達にとって知らない土地ですからお散歩もしにくいでしょう。

 

だから、目的地を作ってあげよう。 フリーマーケット青空カフェ・・通じないな・・

青空市場かな・・ディケアで隣の地区の集会所でその地域の女性達とゆっくり

それを作りたい・・が、時間がない・・・。

 

と交流する機会づくり・・

 

明日の予定は、

・子どもの遊びボランティア 午前、午後

・箱崎、白浜への配達

・ディケアプログラムを避難所の方へやんわりとお誘い、様子見・・

・物資保管テント設営

・被災者の家からの荷物の運び出し

・よろず御用承りの案内

・300人炊き出し用の野菜切り・・

・これからの支援体制の人的構築・・・これ課題・・・頭を悩ませる・・