Cook Luck 隊のラストの仕事は、上栗林避難所の皆さんへ、生姜焼き丼でした。
後半は、当地を拠点して、山田町や大槌へ出張サービスを展開しました。
外で一緒に食べていた青年と話をすると・・・
鵜住居の自動車工場で板金を中心に仕事をしていたとのこと。私も工場があった場所がわかりますが、跡かたもありません。従業員も3人行方不明のままです。再建のめどなど立っていません・・・。
「ほんとだったら、内陸の方へ行って仕事探すけどさ・・、仲間が分かるまではここにいなければ」
家を失くした若い人、家族持ちでさらに仕事を失くした人は、他の地域に移動してゆくことが始まっています。 阪神大震災のような都会の被災ではありません。長い三陸の沿岸過疎地域の被災なのです。人口の過疎化が急激に進む可能性が高いです。
私達にできること・・支援のカタチも少しずつ変えてゆく段階にも入ってきたかなと思います。
青年が言いました。
「うちら嬉しいよ。元気もらえっから。 炊き出ししている人たいへんだろうけれど、
大変そうに見えないよね。楽しんでやっているよね。見ているだけでも嬉しいよ」
そう言って頂ける青年のいます。そう言ってもらえると、私達もとても嬉しいです。
一方では、
すぐ目の前の未来をどのようにしていったらいいか、わからない・・・、途方にくれて遠くを見つめるうつろな目の人もいます・・・。
高木