被災地支援 -できることをやろう- から -ひとつなぎ- へ   NPO法人ねおす

『三陸ひとつなぎ自然学校』の釜石市を中心とした活動を応援しています。

お知らせ

★【2015年12月23日エルプラザ】「5年目の今、未来への挑戦」の報告会があります

熱い想い

2011年04月15日 | 地域社会起業育成支援

紅梅のきれいな花が遠目からも目立つようになってきました。

今日も暖かいを通り越し、暑い日となりました。

 

さて、今日も子どもケア活動も和やかに笹ぶねレースをしたり、
青空喫茶も大盛況。

みなさんの居場所となっていることが
目に見えてわかります。
避難所に行ってもたくさんの方が「いつもありがとうね~」
「ご苦労さんだね!」と声をかけてくださいます。
その声、笑顔が私たちの糧となっています。

今日は上栗林避難所の御用聞きやガソリン購入&箱崎、白浜地区へのお届け。
箱崎でも物資は届いてきていますが、
靴や春物の服などがほしいとの要望を聞くことができました。
出張バザーの話をするとぜひやってほしいとのこと。
日にちを設定し、出張バザーをすることになりました。
13日に実施した砂子畑地区での出張バザーでも
「被災はしていないけれど生理用品を買うのに盛岡まで行かないと買えないのよ~」
という声も聞かれ、出張バザーのニーズはあるようです。

■宝来館(根浜にある旅館)の女将さん、伊藤さん
(私はいつもすれ違いでやっとお会いできました!)
橋野地区直売所組合長の佐々木さんと
ボランティアさんのスポット的な農家民泊受け入れの仕組みづくりについてや
宝来館再開や砂浜再生に向けての熱い想いなど
いろいろな話をすることができました。
根浜は私にとっても思い出深い場所です。
「根浜へ行ってあそぼう」という
鵜住居小学校の毎年恒例行事(今までもやっていたのかな?)
で砂で亀や船、お城などを作り、コンテストのようなことをしていました。
今は砂浜が海となり、前のような美しい砂浜が見られなくなってしまいましたが、
女将は「必ず砂浜は再生する!」との強い一言。
その言葉に女将の強い気持ちを感じました。

現時点では「観光」をテーマに人を呼ぶのは困難
ですが、今は被災地へのボランティアさんがたくさん
出入りをしています。
まずはボランティアさんの宿泊場所としての仕組みを持たせることが
できるのではないかいう話もでました。

支援対象地としてだけ、ただ来て出入りするではなく、
釜石に愛着を持ち、好きになってもらい、
また来てくれたらうれしいです。
それが、観光につながっていくと願いたいです。

柏崎

 

 


ジョイとセブン

2011年04月15日 | 現地活動拠点後方支援

本日夜のNHK番組中で、ジョイが電話レポートを行う予定です。詳細は下記をご参照ください。

-----------------------------------------------------
番組名 : 北海道クローズアップ緊急特番
「徹底討論東日本大震災いま何ができるのか」(仮題)

放送日時 : 平成23年4月15日(金)生放送
第1部 午後8時00分~8時45分
第2部 午後10時00分~10時45分
(北海道内での放送です)

主な討論の内容 (変更の可能性もあります)
討論①  被災地に向けいま何ができるのか
 ▽ 震災の特徴と現地でのボランティア活動について現地からの電話リポート
 ▽ 行政や企業のノウハウを生かした支援について
 ▽ 道内への避難者をどう支援するか
 ▽ 経済復興で東北などの被災地にできることは
討論②  北海道想定外の自然災害にどう備えるか
 ▽ 「想定外」の巨大地震・津波にどう備えるか
 ▽ 避難所のあり方など、今後の防災計画について
 ▽ 福島第一原発の事故を受けて、防災計画をどうするか
討論③  北海道経済をどう回復させるか
 ▽ 漁業や観光などへの深刻な被害の現状
 ▽ 長期化する被害への復旧策は

 

-----------------------------------------------------


 

また、こちらのコンサートの合間に、第7陣から今週戻ったセブンが報告します。お近くの方はぜひどうぞ!

入場無料で、当日募金して頂いたお金は「日本赤十字社」と災地の支援活動をサポートする 「北海道NPOファンド」に送られます。

■開催 4月17日(日)13:00~15:30(12:30開場)
■開場 遠友学舎(北18西7・地下鉄南北線北18条駅徒歩10分)
■出演 大学院国際広報メディア・観光学院 ミツギマコト+1名(ギター弾き語り)
     北大ジャズ研究会
     北大アコースティックギター研究会「生」


ボランティアの心得

2011年04月15日 | 現地活動拠点後方支援

被災地での支援活動にあたり、

北海道・ねおす釜石栗橋ボランティアセンターとしての、指針を下記のように策定しております。

 

◆災害支援におけるボランティア心得        

                         

 

①被災者の立場になって考える。

 

被災者の方にお話を聞くと、皆さん大切なものを突然失い、心に大きな傷を抱えています。大事な人、家、財産、仕事、自分の故郷・・・。そんな状況の中、気丈に明るくふるまっています。身近に亡くなった方もいる・・生きていただけで良かったと簡単には言えない状況に置かれています。被災した方々にとって、明るくふるまっていても、これからどう生きていくかがとても困難なことだと思います。それらを踏まえた上で、被災者の方々の気持ちに寄り添うことが大切だと思います。

 

②お互いさまの精神で。

 

支援側の私達も被災者になりうる可能性は十分あります。支援者は「してあげてる」、被災者は「してもらっている」の関係性ではなく、『困った時はお互い様』という気持ちで支援を心掛けることが大切です。

 

③被災した人にとって本当に必要な支援かを常に考える。

 

良かれと思って行う支援も被災者にとっては迷惑になることもあります。支援する側の自己満足になっていないか、感謝されることを望んでいたりしないかを自問し、被災者の方々にとって最善の支援、そして提案を行っていくことが必要です。

 

④私たちに出来ることには限界がある。

 

私たちは被災者に対して提供出来ることと出来ないことがあります。すべての要望に応えることは不可能です。それを踏まえたうえで、被災者の方たちが自立して生活していけるよう、私が出来ることを提供していくことが大切です。

 

⑤自分も大切にする。自己犠牲の精神で支援を行わない。

 

食事や休憩などに関して被災者に対して罪悪感を抱いてしまいがちですが、自分の体調・精神状態を健康に保つことがまずは大切だと思います。休むことは悪いことではありません。支援を続けていくためにも、気負わず、自分の限界を知ることが大切です。

 

(付記)地域にとって気になる存在へ、

「あいつらいなくなったら、つまらないよなあ、ちょっと不便だよなあ」

と言われるようになって、初めて継続につながります。これが、ねおす地域ツーリズムの原点です。ボランティア支援活動の行き着くところもそうありたい。(高木)

 

 

 

●行動指針

①被災者の方の気持ちをくんで、話を聞く姿勢と態度をとる。無理やりは聞き出さない。

 

②情報はきちんとメモをとり報告する。

被災地では情報が交錯するので、新しい情報を得た時には、5WHをメモに取り、リーダーに伝える。必要な情報は共有する。


③情報の管理について
 活動中に知り得た情報は、個人的に安易に公開しない。

個人情報の保護に最大限努める。


④写真撮影について

許可を得ずに写真の撮影は行わない。

撮影する際は、被災者に配慮して行う。興味本位で撮影しない。

 

⑤支援には初動の第1期 ・・ 緊急の物資支援

        第2期 ・・ 避難地域での協働支援体制づくり

        第3期 ・・ 避難地域内外との協働支援体制づくり

 

 情報の共有は、徐々に重要になってきます。第1期は自己判断が重要ですが、第3期には役割分担が必要になる。報告、連絡、相談を行う。

 


カーシェアリング

2011年04月15日 | 被災地情報

カーシェアリングを札幌で展開している(株)ウィンド・カー の須賀原社長と面談してきました。一台の車を複数の人達が利用するシステムです。

 

被災者の多くは車を失っています。都会と違って、どこに行くにも車が必要な沿岸の田舎の被災です。避難所生活が始まり、罹災者証明も取れ、失くした自動車免許所が特例で再発行されても、車がありません。釜石では無料送迎バスも頻繁に運行されるようになりましたが、やはり定時の時間に行動は制約されます。

 

車がない避難所の方々は、車が流失しなかった人にお願いし借りる、または相乗りで用足しに出かけています。 自分の用事を、自分が必要な時間を使ってすることは困難です。私達が現地で使っている車両を貸し出すことも考えましたが、事故があった場合などを考えると補償問題など面倒なこともあり、躊躇していました。

 

そこで、ウィンドカー(カーシェアリング)事業を展開している、同社にご相談をしました。 ちょうど・・須賀原社長も、同様な支援を考えていらしゃった矢先で、明日にでも東北へでかけようとしていたとのこと。

 

トントントンと話が進みました。このシステムを導入するには、若干の課題もありますが、私達も協力すると実施できそうなことがわかりました。

 

イニシャルコスト、手続きの問題・・これらを私達も協働し解決し、今月中にはモデル的試行を開始したいと思います。


視察に来てください!

2011年04月15日 | 地域社会起業育成支援

今日は札幌へ来ました。

 

北海道庁訪問、T局長にお会いして、道にもご協力頂きたい、いくつかの支援策を「勝手」に提案。熱心に聞いてくださいました。 う~~ん・・なんとかしたい!! なんとか、なりそう!と、「願」かけです。

 

さて、このブログをお読み頂いている北海道の沿岸市町村の幹部の方もいらっしゃると思います。

 

北海道の沿岸市町村の防災担当の職員の方は、ぜひとも、「今の被災地をご視察頂きたい」と思います。

 

TVではわかりません・・。船が建物の上に乗っていたり、乗用車が交通事故車両以上の姿で重なっていたり・・・

 

未曽有の大惨事の現状は、日本の自衛隊の半分・・それ以上?というくらいの大部隊や地域の方々が重機を使って「かたづけ」を急ピッチで進めています。

 

私は、北海道沿岸地域、そして原発地域の行政の防災担当者は、「今」を視察して欲しいと思います。 もう、ひと月もすると、街があった被災地域が広大な広場となってしまいます。それでは、この大被害の実態がわからなくなってしまいます。

 

これまでの地域の防災計画を見直すためにも、今こそ、今だからこそ、北海道の沿岸地域行政の防災担当者は、「実際、現実」を、今、視察して欲しいです。

 

遠野や釜石までは、余震の影響もありますが、既存交通機関も動いています。

 

遠野や釜石に、こられるのであれば、私どもスタッフが、釜石、大槌方面は、お迎えをして、被災現地へご同行できます。

 

被災に会った漁業者、避難所の役場職員・・への多少のヒアリングもアレンジができます。

 

ともかくも・・今を「視察」することは、今後の防災・避難計画の見直しにも意味があります。

 

何をするでもなく、ただ、ただ・・「現実」を視察して欲しいと思います。

 

よろしく、お願いします。

 

我町、黒松内は職員の視察派遣を早急に計画しています。

 

高木