きのう心理テストと診察があった。
心理テストは今回が最終回で、入院の時にほかの人もいちばんげっそりしていた古典的心理テスト「ロールシャッハ・テスト」をやった。
ウィキペディアを見て貰えば判るが、このテストは無作為に染み絵を対照的に作り、その絵をクライアントに見せてどう見えるか感じるかということを記録して、後に臨床心理士が分析する。たぶん精神分析系統のテストで、無作為の染み絵は他のことば等をつかってのテストよりも無意識の部分が表出しやすいといわれる。
一方で患者の状態やタイプによっては、無意識へのアプローチがときに強く出て、病状を悪化させることがある。だからあまりにも不安定な患者に精神科医はこのテストをやりたがらない場合もある。またこのテストは臨床心理の世界でも特に熟達が必要であって、継続的な修行によってはじめて一人前になる。
予想通り、しんどいテストとなった。
自分で自分を分析する気はさらさらないのだが、絵を観たときの直感の多くは否定的なものだった。「悪魔」とか「血」とか・・・。
心理テストのあと、診察までいつも時間が空くので大抵は外に一度出るのだが、病院を出る余力もなかった。
診察では衰弱しているボクを担当医が見てそうしたのか判らないが、いつもよりもお手柔らかな診察だった。ボクの目から見ると先生自体が疲れているようにも見えた。どちらが本当なのかは判らない。
前回から寝る前の薬を換えていこうという話は出ていたのだが、サイレース(ロヒプノール)を残し、抗精神薬であるヒルナミン(レボトミン)とその他の睡眠薬と睡眠導入剤はカットされた。新たに寝る前に非定型抗精神薬「ルーラン錠」が加えられた。
ヒルナミンは強力な鎮静作用で寝ている最中や昼間の頭を鎮めるのが目的だったと思うが、ルーランは非定型抗精神薬と呼ばれるちょっと変わった薬だ。統合失調症でいうところの陽性症状(興奮等)と陰性症状(うつ的・動かない)の両方に作用するといわれている。
だから、寝ている間や昼間に頭を鎮めることと、ボクのうつ的な傾向を多少持ち上げようということなのだろう。
ロールシャッハ・テストのせいか薬が換わったせいか判らないが、昨晩は悪夢を観るし、中途覚醒を繰り返すし、最悪だった。
とにかくルーランは薬が身体に馴染むまで様子を観るしかないだろう。
○前の処方:朝・夕/デパケンR錠・計600mg 寝る前/サイレース錠2mg・ヒルナミン錠10mg・ベンザリン錠2.5mg・マイスリー錠10mg
○今の処方:朝・夕/デパケンR錠・計600mg 寝る前/サイレース錠2mg・ルーラン錠16mg