bowbowのゆううつ~Returns

双極性障害Ⅱ型(躁うつ病)サバイバー&共生模索中のbowbowの日常。

日常を重ねていくこと。

2011-09-17 20:44:45 | 双極性障害・躁うつ病

週明けの月曜が休みなので、昨日薬を貰いに病院へ行った。

いつものように診察まで異常に時間がかかり、ネットカフェだけじゃ埋められないほどだったので、意味もなく病院の周辺を歩いた。結局、その日は行き帰りを含めて13km近く歩いてしまった。

診察で「最近、うつ傾向ではあるのだが、比較的安定している」「ただいまだ過眠がとまらない」というような話をした。

神田橋先生の春夏秋冬と台風の話を担当医にすると、「それは確かに慢性のひどい人の場合はそうだけれど、あんたは薬でちゃんと維持できるよ」といいつつ、捜し物を始めた。

それで出してきたのが下の図である。

医者の説明図「落とし穴」。

双極性障害や統合失調症は定期的に台風、この図では落とし穴がやってくる。あるいは落とし穴を持っている。

落とし穴のまんまだと、その中にズボっとはまってしまって、グルグルしてしまう。これが病気の悪い状態だという。

んで、幸いにも穴を埋める薬が開発されていて「それでいま維持できている」のが図下の落とし穴部分に薬が埋められた状態である。だから多少の波はあっても、落とし穴にはまってグルグルすることは「そんなにない」というのがうちの主治医の説明であった。

「何回も落とし穴は訪れるけれど、薬でちゃんと埋めてあるから、あんたは波はあってもそこを通り抜けられる。そうした日常を少しずつ積み重ねていくことが大切なんだ。あんたがそうした日常を重ねていくのを医療者の自分も家族も社会資源もみんなで支えていくというのが理想だ。」

まるで臨床心理学科にいたときのエンパワーメントの授業の様なのだが、口は悪いがボクの主治医はまともな医者だと思った。

結局、日常を、少しずつ重ねていくしかないのだ。


春夏秋冬と台風。

2011-09-16 14:54:27 | 双極性障害・躁うつ病

前記した神田橋條冶先生の質疑応答のコメント。

『慢性の人で、家族がくたびれるのは薬物療法がうまくいってないのだと思 います。そして「精神の持ちようなんかで変わるものではなくて、春夏秋冬みたいなもので、波が来たときは台風と同じ」と家族や本人に言うのが定石です。脳の病気。躁状態のときは、だいたい酔っ払いに接するのと同じように接するしかないです。』

脳の病気だから、春夏秋冬や台風と同じ。

引き受けるには覚悟もいるが、まあそういう病気になったのだから仕方がない。

考えてみると、幼いころ教育者の母から「自律神経失調気味の子供」と言われ、中学のときに気管支炎を発症し、20代で引きこもりをして、波風の多い人生であった。

それはもしかしたらもともとの双極性障害の傾向の脳を先祖から引き継いだせいだったかもしれない(トラウマもあるが・・・)。