(前回に引き続き写真は学園祭出展 和食洋食の部です。)
(前回に引き続き写真は学園祭出展の和食洋食の部です。)
ホテルの中華レストランや中華街で、食材を使って鳳凰や龍を彫った芸術的な作品を目にすることがありますね。料理人はいったいどうやって彫るのでしょうね? 何を模してどうやって彫るのか疑問がむくむくと湧きあがりました。
これは料理に使われている本物の竜の落とし子(タツノオトシゴ)です。
そもそも竜は中国の伝説上の生物?です。中華の料理人の、芸術的な腕の見せ所のひとつに違いありませんが、共通のお手本は無いのです。主として置物の龍を基本に創作していくみたいですが、こうなると左甚五郎の世界ですよね。
家人が栄養大学で聴いてきた話を 自慢げに話し始めました。「龍はねえ、頭は駱駝、眼は兎、体は蛇、腹は蜃**、背中の鱗は鯉、爪は鷹、掌は虎、耳は牛に似せて彫るんですって・・。」「腹はしん【蜃】って言っていたけれど・・。」
分かったような良く分からない話です。 適当な置物の龍がなければ古書にのっとり、似せて彫るのですね。そもそも、古来から神秘的な存在として位置づけられてきた龍は中国の伝説上の生物です。
旧字は「龍」ですが字としては「竜」のほうが古く、甲骨文字から使われています。荘厳にするため複雑にしたのが「龍」です。「龍」は今日でも広く用いられ、人名用漢字にも含まれています
字面の印象から意図的に「竜」と使い分けられることもあり、例えば一部のファンタジー愛好家は、西洋のドラゴンを「竜」と書き、本項の東洋のものを「龍」と書き分けています。
また「竜」は怪物として、「龍」は神獣としてのイメージが濃い、という区別もあります。
西洋のドラゴンはメタボなビール腹のうえに背中にプテラノドンみたいな翼を持って空を飛びます。翼で飛ぶのである意味では理にかなっています。とても料理人の彫り物には適さないコミカルな体型です。
竜は神獣・霊獣であり、『史記』における劉邦出生伝説以来、中国では皇帝のシンボルとしてあつかわれていました。水中か地中に棲むとされることが多いと伝えられています。
その啼き声によって雷雲や嵐を呼び、また竜巻となって天空に昇り自在に飛翔するとも言われています。
前述のように「竜に九似あり」とされ、角は鹿、頭は駱駝、眼は鬼(注:中国で言う「鬼」は幽霊のこと)あるいは兎、体は大蛇、腹は蜃**(この場合の蜃は蛤ではなく蛟**の意)、背中の鱗は鯉、爪は鷹、掌は虎、耳は牛にそれぞれ似るといいます。
また口辺に長髯をたくわえ、喉下には一尺四方の逆鱗があり、顎下に宝珠を持っていると言われています。
秋になると淵の中に潜み、春には天に昇るとも言われています。
十二支に各々動物が当てはめられた際、唯一採用された伝説上の生物です。後漢の王充『論衡』言毒篇に「辰為龍、巳為蛇。辰、巳之位在東南」とあるのが、確かめられる最も古い記述です。
なぜ辰だけが想像上の動物になったのかはいまだに議論の的であり、定説がありません。
竜を描く場合、国によって指の本数が決まっています。最高位である五本指の竜(五爪の竜)は、中国での作品のみに見られます。四爪の竜は、朝鮮など近隣諸国の中で特に中国に近い国で描かれていました。最後に三爪の竜は近隣諸国の中でもやや遠くにある国(日本など)で描かれていました。
日本の竜神伝説まで 話を広げるととても長くなるので 今日はこの辺にしときますが、好奇心をそそる夢のある空想上の生き物 それが龍なのです。
大根や人参や瓜で龍を彫る料理人ってやはり凄いですね。
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ホテルの中華レストランや中華街で、食材を使って鳳凰や龍を彫った芸術的な作品を目にすることがありますね。料理人はいったいどうやって彫るのでしょうね? 何を模してどうやって彫るのか疑問がむくむくと湧きあがりました。
これは料理に使われている本物の竜の落とし子(タツノオトシゴ)です。
そもそも竜は中国の伝説上の生物?です。中華の料理人の、芸術的な腕の見せ所のひとつに違いありませんが、共通のお手本は無いのです。主として置物の龍を基本に創作していくみたいですが、こうなると左甚五郎の世界ですよね。
家人が栄養大学で聴いてきた話を 自慢げに話し始めました。「龍はねえ、頭は駱駝、眼は兎、体は蛇、腹は蜃**、背中の鱗は鯉、爪は鷹、掌は虎、耳は牛に似せて彫るんですって・・。」「腹はしん【蜃】って言っていたけれど・・。」
分かったような良く分からない話です。 適当な置物の龍がなければ古書にのっとり、似せて彫るのですね。そもそも、古来から神秘的な存在として位置づけられてきた龍は中国の伝説上の生物です。
旧字は「龍」ですが字としては「竜」のほうが古く、甲骨文字から使われています。荘厳にするため複雑にしたのが「龍」です。「龍」は今日でも広く用いられ、人名用漢字にも含まれています
字面の印象から意図的に「竜」と使い分けられることもあり、例えば一部のファンタジー愛好家は、西洋のドラゴンを「竜」と書き、本項の東洋のものを「龍」と書き分けています。
また「竜」は怪物として、「龍」は神獣としてのイメージが濃い、という区別もあります。
西洋のドラゴンはメタボなビール腹のうえに背中にプテラノドンみたいな翼を持って空を飛びます。翼で飛ぶのである意味では理にかなっています。とても料理人の彫り物には適さないコミカルな体型です。
竜は神獣・霊獣であり、『史記』における劉邦出生伝説以来、中国では皇帝のシンボルとしてあつかわれていました。水中か地中に棲むとされることが多いと伝えられています。
その啼き声によって雷雲や嵐を呼び、また竜巻となって天空に昇り自在に飛翔するとも言われています。
前述のように「竜に九似あり」とされ、角は鹿、頭は駱駝、眼は鬼(注:中国で言う「鬼」は幽霊のこと)あるいは兎、体は大蛇、腹は蜃**(この場合の蜃は蛤ではなく蛟**の意)、背中の鱗は鯉、爪は鷹、掌は虎、耳は牛にそれぞれ似るといいます。
また口辺に長髯をたくわえ、喉下には一尺四方の逆鱗があり、顎下に宝珠を持っていると言われています。
秋になると淵の中に潜み、春には天に昇るとも言われています。
十二支に各々動物が当てはめられた際、唯一採用された伝説上の生物です。後漢の王充『論衡』言毒篇に「辰為龍、巳為蛇。辰、巳之位在東南」とあるのが、確かめられる最も古い記述です。
なぜ辰だけが想像上の動物になったのかはいまだに議論の的であり、定説がありません。
竜を描く場合、国によって指の本数が決まっています。最高位である五本指の竜(五爪の竜)は、中国での作品のみに見られます。四爪の竜は、朝鮮など近隣諸国の中で特に中国に近い国で描かれていました。最後に三爪の竜は近隣諸国の中でもやや遠くにある国(日本など)で描かれていました。
日本の竜神伝説まで 話を広げるととても長くなるので 今日はこの辺にしときますが、好奇心をそそる夢のある空想上の生き物 それが龍なのです。
大根や人参や瓜で龍を彫る料理人ってやはり凄いですね。
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** 蛟(みずち、水の霊の意か。古語ではミツチと発音)
蛟とは、伝説上の動物。蛟龍(竜)、(こうりゅう、こうりょう)。龍の一種、あるいは、その成長の一過程のようなものとされ、
述異記には「水にすむ虺(き)は五百年で蛟となり、蛟は千年で龍となり、龍は五百年で角龍、千年で応龍となる」とあり、淡水中にあって昇天の時を待っているとされ、山海経には、池の魚が二千六百匹を数えると蛟が来て主となるとあります。
述異記には「水にすむ虺(き)は五百年で蛟となり、蛟は千年で龍となり、龍は五百年で角龍、千年で応龍となる」とあり、淡水中にあって昇天の時を待っているとされ、山海経には、池の魚が二千六百匹を数えると蛟が来て主となるとあります。
いつもお立ち寄りいただきありがとうございます。
その芸術作品は食べるために作られる。
料理人は芸術家より俊敏な凄腕だと思います。
荘厳な「龍」が旧字で、「竜」は甲骨文字から使用
されている事を知りました。
ありがとうございます。
いつもコメント有難うございます。
今回も記事投稿に当たり 龍の歴史を調べるなど
色々勉強になりました。
歴史を訪ねて 知る新事実の多さに 自らの知らないことに気づき この年になっても日々愕きます。
「丼」
竜の方が、古い~!
子供の頃、水族館に行くと
タツノオトシゴを見ていました。
タツノオトシゴの大人になったのが
どこにも見当たらず
”どうしたんだろう?”と思ったのを思い出します。
どこか、別の大きな水槽に絶対居ると思っていました。
>タツノオトシゴの大人になったのが
別の大きな水槽に絶対居ると思っていました。
そうだよね。これが子なら親がいるはず。
いいなあ この表現 この思い。
幼い日のモンブランさんの 素直さと
育ちのよさを強く感じる
ロマンと夢に
充ちたコメントですよね。
「丼」