世の中 テレビをつけると毎日コロナウイルスの話題であわただしい日が続いていますが、気分転換に今日は日の出と日の入の時刻変化についてのお話です。
2020年2月20日東京の日の出の時刻は 午前6時23分です。
(観測点: Tokyo 緯度:35.6581° 経度:139.7414° 標高: 0.0 m 標準時:UT+9h 出典:国立天文台HP)
東京の今月の日の出日の入り時刻表 と 来月の時刻表です。
2020年 2月
日 出 入り
1 6:42 17:08
10 6:34 17:17
15 6:29 17:22
20 6:23 17:27
25 6:17 17:32
29 6:12 17:35
2020年 3月
日 出 入り
1 6:11 17:36
10 5:59 17:44
15 5:52 17:49
20 5:45 17:53
25 5:38 17:57
29 5:32 18:00
31 5:29 18:02
また日の出の一番遅いのは 1月中旬の6:51ですが このころ12日間で1分(正確には120秒で一日に10秒)変化します。
つまり ほぼ固定に近いのですが一日に10秒位づつ変化しています。
以下は 東京の1月時刻表 と 8月時刻表です。
2020年 1月
日 出 入り
1 6:50 16:38
10 6:51 16:46
15 6:50 16:50
20 6:49 16:55
31 6:42 17:07
2020年 8月
日 出 入り
1 4:49 18:45
5 4:52 18:41
10 4:56 18:36
15 5:00 18:31
20 5:04 18:24
25 5:08 18:18
31 5:12 18:10
日の出の時刻が1年のうちで最も早い6月6日から20日くらいまでは 連日4:25で 16日間で1分、一日に7-8秒の動きです。
ちょっと見にはほぼ固定と同じで変化は見られませんが一日に7-8秒変化しています。
6月は日の出日の入り双方ゆっくりで 日の出時刻はもっともゆっくり一か月で3分しか変化しません。6月の日の入り時刻は一か月で9分遅くなっています。
2020年 6月
日 出 入り
1 4:27 18:52
4 4:26 18:53
5 4:25 18:54
10 4:25 18:56
15 4:25 18:59
20 4:25 19:00
24 4:26 19:01
25 4:27 19:01
30 4:28 19:01
冬季は1月 日の出の時刻はゆっくりと一か月で9分早まり 日の入り時刻は一か月で29分遅く変化しています。
2020年 1月
日 出 入り
10 6:51 16:46
31 6:42 17:07
いっぽう
夏季8月も 日の出の時刻はゆっくりと一か月で13分遅くなり 日の入り時刻は一か月で35分も早くなっていく変化をしています。
2020年 8月
日 出 入り
1 4:49 18:45
31 5:12 18:10
日の出の時刻は年間でおよそ2時間半変化していきます。年間の幅は146分で、2日間で一分弱変化することになります。しかし平均して変化するわけではなく、11月のように毎日1分づつ変化し月間30分異動する月もあれば、6月のように月間で3分しか変化しない月もあります。
いっぽう日の入りも年間で約2時間半変化していきます。こちらは年間の幅は153分で、2日間で一分弱変化しています。日の入の時刻も日の出と同じように8月は毎日1分超変化し月間35分以上遅くなる月もあれば、6月のように月間で9分しか変化しない月もあります。
「太陽の上辺が地平線(または水平線)に一致する時刻」を、日の出・日の入りの時刻と定義しています。
ですから、日の出で言えば、太陽が地平線から顔を出し始めた瞬間、日の入りで言えば、太陽が地平線に沈みきって見えなくなった瞬間です。
日の出・日の入りを実際に見たことがある人であればわかると思いますが、そのときの空は、少々薄暗くはありますが、屋外で明かりが必要なほど暗い状態ではありません。
日の出前や日の入り後の、空がうす明るい状態を「薄明」と呼びます。
薄明は「市民薄明(常用薄明)」「天文薄明」などの段階に分けて考えることがあります。「市民薄明」は「灯火なしで屋外の活動ができる」目安とされ、日本では日の出前・日の入り後30分間程度です。
また「天文薄明」は「空の明るさが星明かりより明るい」目安であり、日の出前・日の入り後1時間30分程度です。
日本よりもっと緯度が高い地域では、夏の薄明の時間は日本より長くなります。
日の入り後の薄明が終わってすぐに、日の出前の薄明が始まってしまい、完全に暗くなるときがほとんどない状態 それが「白夜」です。
(この項 出典:国立天文台やコトバンクなど)
最後に、地球の公転軌道は円に近い楕円になっており、太陽に最も近い時と遠い時の差が500㎞あるそうです。公転軌道の半径にあたる距離は、遠日点距離で152,097,701㎞、近日点距離が147,098,074㎞であり、平均でほぼ1.5億㎞と考えてよさそうです。でも北半球では遠日点が夏 近日点が冬なのです。一方南半球では夏冬が逆転しています。つまり太陽に近づくと夏、遠ざかると冬、ではありません。極端な楕円軌道の天体なら、距離の変化で季節が起こることもありますが、 地球の軌道はほぼ円形で、距離はそれほど大きく変化しません。むしろ、太陽から最も遠く離れるのは7月上旬ごろ (北半球では夏) です。極端な楕円軌道が原因なら、北半球と南半球は同じ季節になることでしょう。
地球の公転運動と自転運動
・地球は1年かけて、太陽の周りを回っています (公転)。
・地球自身も1日1回、回転しています (自転)。
自転軸の向きは、地球の公転面 (黄道面) に対して垂直ではなく、約23.4°傾いています。
この状態で地球が太陽の周りを公転すると、以下の状況が順に繰り返されます。
・北極側が太陽を向く時期=北半球の夏=南半球の冬
・南極側が太陽を向く時期=南半球の夏=北半球の冬
・自転軸が太陽に垂直な時期(太陽は赤道上にくる)=春と秋
すなわち、地球の公転に伴って夏→秋→冬→春→夏という季節が繰り返すことになります。北半球と南半球では季節が逆になることもここから自然に理解できるでしょう。
まとめると、地球が自転軸を傾けたまま公転することによって、季節が変化するといえます。(この項出典:国立天文台暦Wiki)
コロナウイルスの話題はまだまだこれから続くようですが、どちら様もご自愛いただきますように。
注)記事中 小鳥の木彫り作品は 滝山団地在住の田中道哉さんの作品展にて撮影したものです。