74.話題作「ザ・マジックアワー」を観て。
「マジックアワー」とは夕暮れ時のほんの一瞬、世界が一番美しく見える瞬間のこと。映画のセットのような港町を舞台に、ウソの映画撮影を交えながら登場人物それぞれ瀬戸際の葛藤が展開する。 テンポのいい演出と予想外の展開で最後までハラハラさせる。
根っから映画好きの三谷監督の映画への思いがいっぱいに詰まって溢れている。中井貴一や唐沢寿夫、山本耕史、香取慎吾、鈴木京香ら 豪華な役者陣がワンポイントで登場する劇中映画の数々も楽しい。 気をつけてみていないと見過ごしそう。
主要キャストだけで10人 佐藤浩市、妻夫木聡、深津絵里、綾瀬はるか、小日向文世、戸田恵子、寺島進、西田敏行、香川照之、伊吹吾郎いずれも存在感のある役どころ。前述のゲスト俳優を入れると16人にもなる。
あまり好きでもなかった佐藤浩市がすっかり気に入ってしまった。映画館へ行って 他の観客と一緒に笑ってみれば 面白さも増すのではないか? 我々世代には面白い話題に富んだ作品であるが若い人たちにはどのくらい受けるのだろうか。
三谷監督は、2時間16分をしっかり楽しませる。惜しむらくは公開前に宣伝促進のため監督のマスコミ露出度はいささか過剰であった。広報活動目的で各局の番組に出演、局によっては舞台裏を公開し過ぎたのではないか。
個人的にはその話は映画を観てから後で聞きたかった内容であった。 とはいえ 映画愛に溢れた実に笑えるコミカルな娯楽作品でありお薦めの一本と言える。
伊丹十三亡き後 いまや三谷幸喜 はすっかり邦画界の客寄せ救世主に成長していることをあらためて認識した。
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「マジックアワー」の文字に
心魅かれやってきました。
佐藤浩一もだぁいでしたが
三谷幸喜の魅力に
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