山開きのあった7月1日の翌日、「世界遺産登録を祝い、富士山をぐるっと一周し、涼景・パワースポットを巡る」という日帰りバスツアーに出かけました。
ユネスコ第37回世界遺産委員会は6月22日、日本政府が推薦している富士山(山梨県、静岡県)の世界文化遺産への登録を決定。日本で17番目の世界遺産(文化遺産としては13番目)になりました。
登録名称は「富士山 - 信仰の対象と芸術の源泉」、ユネスコの諮問機関から除外勧告されていた「三保の松原」も登録されました。
所沢駅東口を午前8時に出発したものの、折からの交通渋滞で、東名高速へ上がったのが午前10時ころ、そこから一気に沼津インターまで行き、時計回りに一周することに。
最初の訪問地は柿田川湧水群からです。 国道一号線は日本橋から京都をつなぐ東海道ですが、柿田川湧水はその旧東海道に面した小さな公園にあります。
富士山の雪解け水が、長い年月を経て、ここ柿田川に涌き出ています。柿田川の水量日100万トンの、東洋一の湧水量と言われてきました。すべてが湧水で約35万人の飲料水として利用されています。清水町のみならず、周辺の沼津市・三島市・長泉町などにも送水されています。
ただし水利権は沼津市水道部が持っているそうです。とてもおいしい水で地元のキャッチフレーズは 日本有数のすばらしい地下水・ミネラルウォーターが水道から出てくる?感覚です。
天然のミネラルウォーターが、涌き出る様子をご覧下さい。
なお 柿田川は静岡県駿東郡清水町を流れる狩野川水系の一級河川。全長は約1.2kmで日本で最も短い一級河川。かつては泉川、周辺地域は泉郷と呼ばれ、大量の湧水を水源とする日本でも稀有な川。
なんと長良川・四万十川とともに日本三大清流に数えられています。1985年(昭和60年)柿田川湧水群として名水百選に選定された、国の天然記念物にも「地質鉱物」の枠で指定されました。民間の企画であるが、日本の秘境100選にも選定されています。貴重な動植物の生息地としても知られていますが、その知名度は異常に低かったのですね。
昼食が遅れることもあり、駐車場そばの売店でわさび入り豆腐のアイスクリームと、スイートポテトのアイスクリームを購入。わさび入り豆腐のアイスクリームは、わさびの独特の風味があり、豆腐と牛乳の混ざったようなあっさりしたおつな味。
続いて白糸の滝へ、
天下の名瀑としてその名を轟かす、この滝は、富士山の雪解け水が、上部の水を通す地層である新富士火山層と下部の水を通さない地層である古富士火山層の境の絶壁から湧き出しています。高さ20m・幅150mの湾曲した絶壁から、大小数百の滝が流れ落ちています。
その姿は白糸の名にふさわしく、幾筋もの絹糸をたらしているようです。優しく、女性的な美しさで、滝壺近くに立つと、三方が水のアーチとなって幻想的な世界を見せてくれます。 国の名勝及び天然記念物です。(平成2年日本の滝百選に選定)
なお平成24年8月より富士山世界文化遺産登録に向けた滝つぼの整備工事を行うため、滝つぼへの通行を規制しています。 期間は、平成25年12月までを予定しております。ゆえに平成25年12月いっぱいまで滝つぼへ降りることが出来ません。
白糸の滝入り口には音止の滝もあります。こちらは白糸の滝が女性的なら少しだけ男性的?
昼食は、阪急交通社特製「富士山弁当」
お味は まあそこそこ、ボリュームが軽く適量なのが嬉しいところ。
バスの車内で弁当が配られている間に本栖湖を通過、曲がりくねった精進湖を見ながら、バスは青木が原樹海へ、樹海での最大の見せ場は富岳風穴。
詳しくは次回にご報告。
登録されたのは世界文化遺産としてのもので自然遺産とは異なります。
自然遺産とはユネスコの世界遺産委員会が優れた地形・地質、生態系、景観を持つ地域を登録し、定期的な監視や基金を通じて保護する。
ほかに建造物や遺跡が対象の文化遺産、自然・文化両方の要素による複合遺産がある。文化遺産は世界に628、自然遺産は160、複合遺産は24。
( 2006-07-16 朝日新聞 朝刊 2社会 )
自然遺産として登録するには 富士山があまりに観光地化していていくつかの面で条件をクリヤーできない高いハードルがあり、それが160分の1ではなく628分の1になった理由なのですが、詳しくは次回に。
今日もお立ち寄りいただいて有難うございます。
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