「悠々上海」その8
麺料理のランチを終えると、有名な庭園のひとつである「豫園」へ向かいました。道すがら偽のブランド商品を売りつける怪しげな人たちが何度も擦り寄ってきました。くわばら、くわばら 本物でもローレックスの時計や財布などブランド物にはまるで興味はありません。
豫園(よえん、YU YUAN)は、上海黄浦区安仁街にある明(1368-1644年)時代の庭園です。
「豫」は愉を示し、すなわち「楽しい園」という意です。面積は約2万m²。もとは四川省の役人であった潘允端が両親のために贈った庭園で、1559年から1577年の18年の歳月を費やし造営されました。1961年に一般開放され、1982年は国務院により全国重点文物保護単位となりました。
前回留園の紹介記事で 留園を両親のために造営した庭園と記述しましたが、誤りです。この豫園と混同していました。留園の投稿記事は訂正済みですが、私の勘違いによりお恥ずかしい限りです。ゴメンナサイです。なお豫園の入園料金は大人30元。子供10元です。
装飾や様式は伝統的(中華-上海的)でありつつ、周辺は中華的な高層な建築物が並んでおり、観光地として豫園商城と呼ばれています。お土産物店や飲食店が軒を連ね、小籠包の本家を名乗る南翔饅頭店などがあります。
この街はどこを歩いても 雑踏・雑踏で懐中の貴重品・財布の盗難には充分気を配る必要があります。特に物を売りつけにきた人物は ほとんど触れ合う距離に接近してきますので、注意が必要です。何しろ、地元のガイドである、李氏すら数回盗難にあっているくらいです。
さあ 旅もいよいよ大詰めを迎えました。 この旅の最後の訪問先は 展望台の高さが2008年現在、世界一の高さである上海环球金融中心です。 浦東地区にはこの他にも高層ビルが建ち並び、都市としての上海の発展振りを象徴しています。
上海环球金融中心(Shànghǎi Huánqiú Jīnróng Zhōngxīn, Shanghai World Financial Center,上海ヒルズ)とは、中国上海市浦東新区(金茂大厦421mの隣)の超高層ビルです。「最高フロア高さ」 「軒高」 「展望台」は、2008年現在、世界一の高さです。
高さ492m。2008年9月現在、アンテナを除き台湾の台北101(508m)に次いで世界第2位です。中華人民共和国で第1位の高さですが、その後UAEのブルジュ・ドバイ(高さ808m以上)やアメリカのシカゴ・スパイア(高さ609.6m)、フリーダム・タワー(高さ541m,延べ床面積約24万㎡)などが続々と竣工予定であるため、世界2位の座はほんとに短期間に終わるのだそうです。
まるでビール瓶の栓抜きのような格好をした、このビルの特異な形状の展望施設は、現時点では、世界で最高の高さです。 展望施設へ上がるには94階100元 97階120元 101階 150元の入場料がそれぞれクラス分けされています。
最上階の101階へ上がるとビルの上層部がいつも微妙に揺れているのが解ります。揺れていても耐震構造のため問題はないのですが、ガラス張りの足元から揺れを確認できます。
延べ床面積は東京の六本木ヒルズ森タワーとほぼ同じ、約38万㎡あります。
2001年の完成を目指して1997年10月に着工し、完成すれば台北101が完成するまでの間、世界一の高さになる予定であったが、アジア通貨危機などを機に計画が2度頓挫し、世界1位の座は獲得できなかったのだそうです。
これで 上海の主だった名所・名跡はほぼ通り過ぎたようですが、まだまだ日程の余裕があれば行くべきところはたくさん残っているように思えました。
上海での最後の晩餐はもちろん 上海蟹を主体にした上海料理が待っています。上海料理については次回、この旅の報告最終章でご紹介します。
今日もお立ち寄りいただき有難うございました。
注)ブログ記事のうち上海ヒルズの詳細はフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から抜粋・加筆したものです。
「楽しい園」という意
四川省の役人、潘允端が両親のために贈った庭園
観光地として豫園商城と呼ばれています。
雑踏・雑踏で懐中の貴重品・財布の盗難
上海环球金融中心、上海ヒルズ
高さ492m、約38万㎡
94階100元 97階120元 101階 150元の入場料
UAEのブルジュ・ドバイ(高さ808m以上)
アメリカのシカゴ・スパイア(高さ609.6m)
名所旧跡ガイドと歴史資料ありがとうございました。
上海特区の凄まじい変容に共産圏とは思えない。
旅をすると 色々な新事実に出会います。
新たな疑問も生じ 調べる必要性が発生します。
結果的に さらに 知識が増えていきます。
それが最大の成果となる 旅の副産物です。
「丼」