「悠々上海」その9(最終回)
上海最後の晩餐締めくくりは 上海蟹を中心にした上海料理です。
今回の旅では色々な中華料理を、連日昼夜、全てフルコースで味わう結構な旅でした。無雲さんはブログを見て「千と千尋」の両親をほうふつとさせるメニューに映ったようですが。 なんとも贅沢な旅だと思っていたら、他の企画でも食事のメニューは実に多彩で、さすが中国を感じさせます。
毎回ボリュームも多かったですが、野菜も適当にアレンジされ、油炒めが多いわりに、胃にやさしい調理法も多く「千と千尋の両親」にはなりませんでした。 もちろん帰国後体重の増減はありませんでした。
上海料理(しゃんはいりょうり、滬菜, 拼音: hù cài)とは、中華料理の代表的なものの一つです。
上海を中心とする江蘇省一帯では、俗に「魚米之郷」と称され、魚介類と農産物が豊富です。
この日の主役はこの上海蟹です。一人一匹ずつ蟹を味わいました。
上海料理の源流は、寧波や揚州の料理であり、酒、醤油、黒酢などの醸造物がふんだんに使われるため、甘く濃厚な味が特徴です。 特に小籠包、上海蟹は代表的料理といえます。
上海料理の源流は時代により色々変わっています。この中では、寧波(豚油を使う)、揚州(塩味)、蘇州(甘味、醤油、黄酒と黒酢をよく使う)の料理は現在の上海に最も影響があるようです。
江蘇料理(こうそりょうり)は中国、江蘇省に発祥した料理のことで、中国八大料理(八大菜系)のひとつです。 これが上海料理の原型であり、『蘇菜』、『揚菜』あるいは『江蘇菜』と呼ばれます。
ホテルの朝食には触れませんでしたが、蘭西大飯店の朝食メニューも 中華あり、洋食ありで、選り取りみどりの多彩なものでした。
復路、機内で映画「おくりびと」の残りの部分を観て、これも少し得した部分です。旅行会社にもよりますが、いつも利用する阪急交通社・トラピックスの今回の企画は満点に近いものでした。
旅の全てが良いパートナーと 親日派のガイドさんにも恵まれ結果は良好、本音を言えば今回はあまり乗り気でなかった上海旅行であっただけに尚更でした。 ガイドの李氏は、5人姉弟の末っ子、大学卒で在米経験もあり 自分の意見を持ったインテリ風に見えました。
彼が言うには、北京語・上海語・広東語の違いは 方言のレベルではなく むしろ違う言語と考えた方が良いくらいの違いがあるそうです。 中国はもともと 60以上の違う部族の集合体、ゆえに言語も20種類以上あり、全国放送は北京語を使っているものの、各地で違う言語による放送が行われているそうです。
中国語の発音で難しいのは サ行の発音です。 日本語に無い巻き舌の発声をするので、訓練が必要です。
「40は40であって14ではない。 ゆえに14歳は40歳ではなく14歳である。」という中国語を正確に発音できるように練習していれば これがクリヤーできるとのこと。 でも滞在中には無理でした。
長々と続いた「悠々上海紀行」もこれで最終回です。
今日もお立ち寄りいただいて有難うございます。
魚介類と農産物が豊富。
甘く濃厚な味が特徴
特に小籠包、上海蟹は代表的料理
寧波(豚油を使う)、揚州(塩味)、
蘇州(甘味、醤油、黄酒と黒酢をよく使う)の料理
江蘇料理は江蘇省に発祥した料理
中国八大料理(八大菜系)のひとつ。
これが上海料理の原型
『蘇菜』、『揚菜』、『江蘇菜』と呼ばれます。
阪急交通社・トラピックスの企画は満点に近い。
北京語・上海語・広東語は異なる言語。
60以上の違う部族の集合体、言語も20種類以上。
サ行の発音、日本語に無い巻き舌。
読めば読むほど、中国の深さが分り、すべてが大き過ぎて統一するなどという事自体が無理のような気がしてきました。とにかくスケールが大きい。
旅行記編集ありがとうございました。
正確には政府が認定しているだけでも55の民族。 ガイドの李氏は60以上の民族と言っていました。
人口の92%を占める漢族のほか、チワン族、ウイグル族、モンゴル族、チベット族、回族、ミャオ族、イ(彝)族、トゥチャ族、満族など、政府が認定している55の少数民族よりなる多民族国家である。
最大の民族集団は漢族で人口の92%を占め、その他の55の少数民族が残りの8%を占める。少数民族のなかではチワン族(1,600万人)、満族(1,000万人)、回族(900万人)、ミャオ族(800万人)、ウイグル族(700万人)、イ族(700万人)、モンゴル族(500万人)、チベット族(500万人)、ブーイー族(300万人)、朝鮮族(200万人)が比較的大きな民族集団である。 中華人民共和国では、漢民族だけでなく、これらの中華人民共和国国内に居住する少数民族を含む全ての民族を「中華民族」と規定し、中華民族は一体であるという意味合いを持たせている。
北京語に代表される北方語を基礎として若干の改訂を加えた普通話を標準語としている。
同じ中国語であっても、呉語、粤語、閩語などの異なる言語があり、かけ離れているため、かつては北京人と広東人では会話が通じなかった。
しかし、建国以来の教育および放送等の普及により、若年層には普通話を話せない者は少なくなった。更に、深圳、珠海などの経済特区では省外からの人口流入が激しく、広東語が解らない者が多数派になりつつある。
なお、イギリスの植民地であった香港では、北京語と共に広東語および英語も公用語となっている。
実際現在も北京語を使用するものは少なく、その上に1990年代初頭頃迄は大陸から移住したものを除いては北京語のできる者はほとんどいなかった。
1997年の主権返還をきっかけに北京語熱が高まっている。また澳門では広東語のほかに、ポルトガル語も使われる。
チベット、ウイグルなどの各少数民族はそれぞれの固有の言語も使用しているが公用語は北京語である。
政府は少数民族の言語を尊重する姿勢を示しながら、中学校以上の高等教育は原則として少数民族の言語は使用せず、北京語のみで教育を行なうことや、ウイグル人に対しては子供を漢民族地域に居住させて北京語で教育することなどにより、北京語を普及させる政策を取っている。