史上初の「緊急事態宣言」のもと ステイホームを皆様如何お過ごしでしたか? 今回は私の場合の記録です。
東京に緊急事態宣言の発出された4月7日からほぼ2か月間ゴルフの早朝練習以外はほとんど外出を控え自宅にステイすることになりました。このため朝昼晩の食事はわが家で摂ることになり 記憶にある範囲内では 20年ぶりに昼食を2か月連続摂取することになりました。3食きちんといただいているせいか体調も維持でき夜8時に就寝午前4時起床と睡眠も充分。毎朝午前5時前にはいそいそとゴルフ練習場へ向かう日々が続きました。
練習から戻ると朝食 それから朝から晩までパソコンあるいはテレビに向かい 新型コロナウイルスに関する情報を眺める日が続きました。 気になるテレビ番組はまずは全国の感染者数、次に 「ウィルスとは何か」からはじまり 治療薬やワクチンについての報道で終始しました。有名なアビガンを学ぶには 何よりもウイルスの基礎知識は必須です。
ウイルスとは生物ではなく、何層もの脂質(脂肪)でできた保護膜に覆われたたんぱく質分子(DNA)であると学びました。 このウィルスが、
(1)眼・鼻または口の粘膜の細胞に付着すると、RNA(リボ核酸)を放出、これを「脱殻」といい、
(2)放出されたRNAが、細胞内でさらにウイルスを生み、これを「複製」といい、
(3)そのウイルスが酵素の力を借りて細胞の外に出ると、 これを「遊離」といい、突然DNAの遺伝コードが変異し倍々方式で増え侵略するのだそうです。
これらのどの段階を阻止するかで、薬の種類が異なるのです。
アビガンは、「複製」を助ける「ポリメラーゼ」と呼ばれる酵素の力を阻害する「RNAポリメラーゼ阻害薬」です。
どの段階を阻止するかで、薬の種類が異なるとあっては, 患者の症状を見て即座にどの局面か見極め処方を決めなければならず、こりゃ少々手強い相手ですね。
またこのほかにメディアは行政の施策を事細かく報じ、 数人の知事たちの目覚ましい活躍をヒーローのごとく扱っていましたね。
なかでもアイデアを駆使しタイムリーでわかりやすい施策を次々と打ち出し、ファンを増やした吉村大阪府知事。 年明け早々から感染防止策で先手先手を打ち、感染拡大を見事に封じた平井鳥取県知事。二人はまるで救世主のごとく出演し続けたのは印象的です。
いっぽう、感染拡大策では韓国の後塵を拝し、終始後手後手に回りながらも 忍耐強い国民性に支えられパンデミックを逃れた安倍政権のドタバタぶりは少々落胆気味です。宣言が一か月せめて2週早ければ状況はもう少し違ったのですが・・・。
対策本部を設置したのは1月末なのに、会合は15分程度で終わり、専門家会議がやっと設置されたのが2月中旬。2月下旬に補償や支援策がないまま唐突にイベント中止要請と一斉休校要請を出すも、3月中旬までは「五輪やります!」と突っ走る有り様で、国のプライドよりもまずは人命優先でしょ。
ダイヤモンド・プリンセス号の対応で数百人も感染者を出した上で、「1、2週間が瀬戸際」という決まり文句を何度も繰り返したあげく、台湾や韓国と比較すると感染拡大を許したことは明らかで、マスク不足の事態も長い間解消できませんでした。
やっとマスクを配るのかと思えばウイルス防止効果のない布マスクで、そんな「アベノマスク」すらロクに配れず、小さいだの縮むだの、異物混入だのペーパーカンパニー疑惑だの、話題に事欠かない体たらく。
決まった給付金がまだ手元に届かず、国民が苦しんでいる最中に、わざと逆鱗に触れるかのように「改憲議論を」と言い出したり、検察庁法改正案を強行突破しようとしたりする。これでは火事場泥棒と批判されても仕方がないですね。その挙句が賭け麻雀容疑の中を黒川検事長のドタバタ辞任劇ですから。やれやれです。
さて パソコンの前では 日々国内・地域の累計感染者数・死亡者数および世界各国 / 地域の 累計感染者数 死亡者数 (出典データ提供元:「FASTALERT(ファストアラート)新型コロナウイルスリアルタイム情報」)を毎日眺めているうちに 緊急事態宣言の発出された4月7日から毎日データをエクセルに転写し それぞれの推移を追うことにしました。
4月7日 世界各国 / 地域の 累計感染者数でワースト33位であった我が国は その後急速に上昇し4月20日には23位にまで駆け上っていきました。 先が危ぶまれる中 これをピークにその後他国の感染者数の伸びが急増したためもあり、徐々にランキングは下降し、6月20日には51位(188か国・地域中)に位置しています。
ここ一週間東京都の感染者数がコンスタントに30-40名を記録しているのは気になるところですが、累計5,700名の感染者を出しながらも現在入院もしくは宿泊・自宅療養の人の数は6月20日現在318名。
これを全国で見ると747名、つまり累計こそ多そうに見えても回復者数は全国累計で16,000名を超えており、最前線で命がけの治療にあたった医師、看護師・他医療関係者各位、役所特に保健所や関係各省などのご尽力は抜きんでたものがあり、死者の数も954名とはいえ欧米各国と比べると比較にならないレベルに抑えられています。
2か月以上データ推移を眺めた結果、専門家会議の先生たちによれば、第2波は必ず訪れるそうですが、次回は初体験でもなく、国民は淡々とこれに対応しパンデミックを避けられそうに思っています。それが大和人の民族性のような気がします。でもまあ油断大敵、自分と家族だけは感染しないように注意深く生きていくつもりです。
どちら様も3密と熱中症にはくれぐれも気を付けてご自愛いただきますように。