丼季報亭「8万時間の休息」

旅の記録や季節の便りそれに日々の思いを軽いトーンで綴ってみました。

548. コロナとの闘い 39の県で非常事態宣言は解除されたが・・・

2020-05-17 06:01:04 | 季節の便り

 全世界で450万人を超える感染者と3万人をこえる死者が報告され、感染者は遠からず500万を超えようとしている中で、5月15日 39の県では非常事態宣言は解除され 8都道府県では継続となった。

 16日正午現在 全国で感染件数は累計1万6千人を超え、うち要入院・療養者総数は4248人。(東京都だけでも1176人)ここまでの各種データの推移を見る限り、第一波(北海道をスタートとすれば全国的には第二波)は収束し始めたかに見える。


しかし 感染者数が少なくなっている理由は断じて政策的なものなどではない。

諸外国から失笑をかっている全世帯へのマスク配布計画に至ってはいまだに一割以下の配布状況であり、緊急事態への対応のスピードの遅さは怒りを通り越して、呆れるしかない。 政府の初期対応が2週間からひと月遅れたことは歴然としている。

そもそもほとんどの日本人は「強制」されなくても、「要請」だけで「他人の健康と安全」のために自ら進んで行動を抑制している。

日本での低い感染率に寄与しているのは 1.マスク着用や靴を脱ぐ習慣、2.お辞儀をするが握手をしない文化、3.低い肥満率、4.特定の食べ物の摂取など生活習慣と、そして知らぬ間に他を慮らざるを得ない日本人の行動のスタイルに起因すると私は思っている。

少々のことでは言い尽くせない日本民族の行動のスタイル。 
生活習慣とか、衛生観念やあいさつの仕方など日本のそういったものに起因するのであって 
「事態に先回りして対処することが最初からできていなくて、コミュニケーションを効果的なものにすることができず、補佐役からのサポートも十分ではない」安倍首相政権の新型ウイルスへの対応は決して評価できるものではない。

人権・自由に配慮した強制力のない自粛要請を順守するかどうかという点で、日本人の真面目さが問われている。
自由・人権を守るためには、利己的・差別的な行動を慎むという責任も生じる。

そういう意味で一部に報道される 「自粛警察」の心ない暴走を見ると心が痛む。他を慮らざるを得ない日本人の特性から外れた少数派の非常識な愚挙は、「こやつら日本人なのか」とすら思い嘆かわしい限りである。

 幸運にも国内だけが予想外に早く収束したとしても、いまだに感染が拡大し続けている世界各国との付き合いをどうしていくのか課題は山積みである。鎖国状態を続けても第三波・第四波は避けられないものになるだろう。海外からの感染移入は並大抵の防御策では防ぎきれないものになる。

 そんな中だからこそ 安倍首相が手詰まりの結果、政権を無責任に放り出して余計な政治空白を生じさせないことを祈っている。なんだかんだ言っても 情けないことに現在の与野党ともに頼りになるリーダーはいまだに育ち切っていないのだから・・。

2007年第一次安倍内閣の時のように政権を放り出すような辞め方だけは避けて欲しい。最大の懸案は、感染危機を引き起こさずに安全に行動制限を解除できるかどうかだ。安倍さんも最後の矜持だけは保ってほしいところだが・・。

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