丼季報亭「8万時間の休息」

旅の記録や季節の便りそれに日々の思いを軽いトーンで綴ってみました。

320.橋の彼方に見える楽園 池間島

2009-06-19 00:10:33 | 旅の記録

宮古島ツアー 後編 その3

■池間島


 池間島(いけまじま)は、沖縄県宮古島市平良池間に位置し、

宮古島の北西1.5km、太平洋と東シナ海との間に浮かぶ島です。

青い海原、透き通った海、白い砂浜、橋を渡ると楽園がそこに。

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 池間島は、かつては2つの島であり、島と島の間には南北に細長い海峡が走っていたのだそうです。16世紀の初め頃、その北側のイーヌ・ブー(北の入り江)と呼ばれる場所に狩俣の豪族、「四島の主」が石橋を架け二つの島を行き来できるようにしたといいます。

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 それより程なくして堆積した砂によって石橋は埋もれてしまい、二つの島はつながって池間島になり、イーヌ・ブーの南側のかつての海峡は南北に細長い入り江となったのだそうです。

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 半農半漁の島で、2002年(平成14年)1月現在で383世帯、801人が居住。明治時代には人口が2,200人を数えたこともあったそうです。

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 1992年2月、宮古島北端の世渡崎とを結ぶ池間大橋(全長1,425m)が完成し、宮古島からの新たな観光ルートとなったことにより、近年では観光も主要産業となっています。

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 橋を渡るとすぐのところに この島唯一の商店街?が連なり お店が5軒並んでいます。

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 名産のマンゴウ 完熟の大きなものがキロ3千円とのこと。1キロで3個くらいです。

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 販売されているアイスクリームのバリエーションに驚きましたが、 ここではさとうきび(黒糖)アイスを試食してみました。 黒糖風味のおつな味でした。

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 宮古列島は宮古島を核にして大神島、池間島、伊良部島、下地島、来間島、水納島そして多良間島の合計八つの島で構成されています。 この池間島と前日訪れた来間島は それぞれ宮古島と橋で繋がっています。

 伊良部島と下地島へも 現在橋を建設中です。

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海の水はこの水槽と同じくらいに透き通っています。
http://www.youtube.com/watch?v=8mAMQjvy2kU&feature

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 橋が出来ると利便性は上がりますが、島民には新たな問題も生じます。まず家に鍵をかけて寝る習慣が無いのです。 朝気付くと苦労して育てた野菜や作物が畑から消えていることもしばしば。マンゴウなど高価な果樹は作る意欲を失ったといいます。

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 池間大橋の向こう側に見えるのが 風力発電用の風車が並ぶ「西平安名岬」です。

 「東平安名岬」と異なり穏やかな岬で公園にもなっています。元来は宮古ことばで北の平安名を意味する「にすへんな」と呼ばれており、後に訛って「にしへんな」となったのだとか。

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 そこに漢字を当てた際「西平安名」としてしまい、そこから「いりへんな」と呼ばれるようになったという説もあるそうです。

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 でも 橋が出来て 便利になると 信用のできない人間がこの世にいることや 自分の身は自分で守らねばならないことを再認識しなきゃいけないのですから 少し淋しい話ですね。

■宮古島の飲料水

 宮古島は山の無い平坦な珊瑚礁石灰岩の上にあります。 その石灰岩の下に粘土層があり、太平洋プレートの圧迫の加減でしょうか 粘土層にくぼみができています。くぼみは地上に降った雨水を海に流すことなく自然の水がめとなり地下水を溜めているのです。

 つまり、島の地中深くに珊瑚礁石灰岩という自然の濾過装置を通過した淡水の水源を持つ珍しい島であったのです。 ここが他の沖縄の島との大きな違いです。


次回は宮古島グルメ編です。

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今日もお立ち寄りいただき有難うございました。


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