小樽で見かけた「8万時間」
同じ旅の乗客の中に一組の老夫婦がいました。お二人ともどこか上品で気品のある育ちのよさを感じさせる印象を受けました。奥様は目が不自由になられたのか白い杖をお持ちです。どこへ行くにもご主人は奥様の手をとってお世話されているようでした。 旅の最終日、小樽での自由時間の折に、お二人が運河に沿った道を、背筋を伸ばしゆっくりと悠然と歩いて散策を楽しんでいる様子なのです。
ご主人が奥様の手をひいて、残り少ない人生を回想するかのごとく長い人生の最後のステージをしみじみと味わいながら散歩されているように見えました。ご主人の優しさと奥様の満足そうな笑顔に胸打たれ言葉が出ない瞬間でもありました。。
滞在中 雨も降りましたが 下車して歩くときには 雨はいつも降りやんでいて バスに戻って移動中には降るという繰り返し 4日間そんな感じでしたからバスガイドの女性も乗客の運の強さをほめていました。
このガイドさんに観光が大きな収入源である北海道へ「持ってきたお金は全部消費していって欲しい。」と最終日に言われたことだけは忘れられない思い出になっています。
今日もお立ち寄り戴き 有難うございました。
もうひとつのブログ
◆4Travel.「Donkyさんの旅のブログ」」(2013年6月投稿開始)は
URL:http://4travel.jp/traveler/donky2013/
7 | 「北海道横断」旅の記録(3)積丹半島めぐりと小樽散策 |
後戻りのできない時間を、日常にある風景や出来事を、静かに感性の中で熟成し、美しさや感銘を、文章そして写真として残されています
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