丼季報亭「8万時間の休息」

旅の記録や季節の便りそれに日々の思いを軽いトーンで綴ってみました。

185.シロガネーゼは森林浴がお好き?

2008-11-02 00:02:55 | 街角散歩
 

東京都庭園美術館のすぐ隣に「国立科学博物館附属自然教育園」がありました。

画像画像

  なんとも大層な名前ですが 早い話が、約20ヘクタールという広大な敷地の緑の楽園に、今尚昔の武蔵野の面影をそのまんま残す森が 美術館のすぐ隣にあるのです。 そこを「自然教育園」といいます。

画像



画像

  「自然教育園」の歴史は、平安時代の地方豪族の館から始まります。

画像画像

  江戸時代に松平讃岐守頼重(高松藩主)の下屋敷となりますが、明治に入り 海軍省火薬庫(明治5年)、陸軍省火薬庫(同26年)、宮内庁白金御料地(大正6年)と歴史をかさねてきました。

画像画像

  この間は、一般の人々は中に入ることができなかったため、まれに見る豊かな自然がここに残されました。そして、昭和24年(1949年)に全域が「天然記念物および史跡」に指定されると同時に、一般に公開されるようになりました。

画像画像

  自然教育園は、一般的な植物園や庭園と違い、自然の移りゆくままという独特の考え方の元に、できる限り自然の本来の姿に近い状態で残されています。

画像画像

 昭和37年には「国立科学博物館附属自然教育園」となりました。

画像画像

  園内には、 国天然記念物・史跡約20万点があり、台地、湧水池、小谷、湿地などが自然の姿で保たれており、都会のど真ん中で 今尚武蔵野の面影をしのぶことができるのです。

画像画像

 また、南北朝(平安時代・南北朝・室町時代)頃の白金長者の館跡と思われる土塁が原形に近い状態で残っています。

画像
画像

  自然教育園は一回りするのに2時間程度掛かり、小鳥のさえずりを聞きながら、ぶらり散歩に絶好です。 大都市東京にあって昔の面影を残す数少ない森です。一度 お出かけになることをお薦めします。

画像画像

  ただし 場所が白金だからといって 園内にシロガネーゼが毎日いっぱい森林浴に来園しているかどうかは 保証できません。

画像画像

  もし来園者が小中学生や、初老のオジサンとオバサンさんばかりで、シロガネーゼらしき人物が 一人も森林浴していなくても筆者は一切関知いたしません。 あしからずご了承ください。

画像画像

  ●交通
  ・ JR山手線 目黒駅東口より目黒通り徒歩7分
  ・東京メトロ南北線/東京メトロ三田線
  ・白金台駅出口1より目黒通り徒歩4分

  ●開園時間
   9月1日~4月30日 9:00~16:30  5月1日~8月31日 9:00~17:00 (いずれも入園は16:00まで)
  ●休園日
  毎週月曜日および国民の祝日の翌日。月曜日が国民の祝日または振り替え休日の場合は開園し、その翌日に休園(ただし、土曜日、日曜日は開園)年末年始(12月28日から1月4日まで)

  ●入園料  一般・大学生300円  小・中・高校生 無料

 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 184.「珈琲茶酒・金田中」で... | トップ | 186.美味しそうな被写体 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
プラチナ族 (あこ)
2008-11-02 15:58:15
約20ヘクタールの大きさが想像つかないですね~
そこに、平安時代の地方豪族の館、南北朝の白金長者の館跡が有ったなんて、すごく平安のロマンと目黒の深い歴史を感じます。
高松藩主、火薬庫、白金御料地、「天然記念物および史跡」約20万点が自然の本来の姿に近い状態で残されている。
白金はプラチナ族の高貴さが昔から有ったということでしょうか。
目黒の歴史ありがとうございます。
返信する
モンブランさんの取材依頼の偶然の産物です。 ()
2008-11-02 21:41:52
あこさん

「自然教育園」はモンブランさんの取材依頼の偶然の産物です。

「庭園美術館」の前の交差点の信号に「自然教育園」の表示があったのです。 前者は都立、後者は国立なので 後者の表示になったものと思われます。

 好奇心旺盛な家人が 喜び勇んで「自然教育園」へと入っていきました。 それが今回の記事の背景であり動機です。

 もともと高輪・芝の界隈は武蔵野の沼地が多く 一般の人が住むのに適していなかったのです。
 
 そのため 寺社・仏閣が建てられた歴史的背景があります。白金もその外れですから尚のこと開拓が遅れこんな広大な土地に豪族がのんびり暮らしていたのでしょうね。

 プラチナ族・・・面白い表現ですね。

「丼」 

 
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

街角散歩」カテゴリの最新記事