台湾一周十都市めぐり(1)台中
円が4年ぶり100円台に急落し、NYで一時100円79銭まで下落し、円安となった5月10日のことです。
成田を発ったキャセイ航空0451便は空路台北に向かいました。 こともあろうに4年ぶりの円安・ドル高のさなかに 5日間・台湾一周の旅へお出かけです。
搭乗後 1時間ではやくも 夕食? カレーみたいな機内食はこの日3度目の食事になりましたが・・・・。
成田空港を飛び発ったCX-451便は3時間余りのフライト、現地時間の18:35台北・桃園空港へ到着しました。
空港出迎えは 現地旅行社のガイドである朱さん。彼の両親は広東省出身で、ご本人は台湾育ちとのこと。このガイドさん 後から聞いた年齢がなんと81歳(最初から-jjj-)ほんまカイナ?
台北(桃園)着後、「城市商旅」にて台湾料理の夕食。最初の食事としては、まずまずの味でした。 狂牛病と鳥インフルエンザの影響だそうですが、旅行社の驚くべき配慮で牛肉と鶏肉は出てこないのだとか・・・。
この他にも スープ・春巻・野菜炒め・それにデザートなどなど10品がこの日四度目の食事となりました。
夕食後の20:30 早速 バスの旅。台中目指して約3時間・150km。
いよいよ「4泊5日・台湾10都市めぐりの旅」のスタートです。
10日は台中
11日は高雄
12日は花蓮
13日は台北で それぞれ一泊し
14日復路キャセイパシフィック0450便で日本へ戻る旅となります。
初日のホテル着は22:30、日本時間では23:30ですから決して楽なスケジュールではありませんが・・・。
最初の宿泊地は台中市。
台中市(タイジョンし、中国語:臺中市、英語:Taichung)は台湾中部に位置する台湾の直轄市。
2010年12月25日台中県と台中市を合併して、新たに中華民国の直轄市になり、人口はおよそ268万人、台湾第三の都市。
日本統治時代(1895-1945)には清代のインフラ遺産を継承し、鉄道や海運の整備により周辺地域との交流を発展させると共に、市内でも碁盤の目状の道路整備を推進。
政治のみならず、台湾中部の経済文化の中心地としての近代都市の地位を獲得し現在に至っています。
さて日清戦争(1894-1895)の結果下関条約によって台湾が清朝(当時の中国)から日本に割譲された1895年(明治28年)4月17日から日本が統治開始し・・・・。
第二次世界大戦の結果ポツダム宣言によって台湾が日本から中華民国に編入された1945年(昭和20年)10月25日までの50年間を台湾の日本統治時代といいます。
でも この時代に触れて 日本を悪く言ったり 否定的な目で見る人には 旅行中一人も遭遇しませんでした。
5月11日 ホテルを7:30に出発し 午前は台中市内観光です。 まずは巨大な弥勒菩薩がある宝覚寺へ。
高さ約30メートルほどもある大きな台中大仏こと、弥勒大仏像で有名です。大仏の内部は台湾民族文物館になっていて、その窓は大仏のおへそにあたるというユニークなつくりですが、この日は像の中へは入れませんでした。
大仏像そのものも、にっこり笑ったふくよかな布袋様の姿をしていて、人気があるそうです。
さて現在の台湾は人口2300万人(世界51位) 国土面積は九州よりやや小さく世界137位にもかかわらずGDPは世界25位。堂々世界ランキングに入っています。
ところで 2011年東日本大震災のあと、台湾から日本へ送られた義捐金は190億円以上です。
うち台湾政府からは1億円 残りはみな市民からのものです。この金額は破格です。なにしろ中国からの義捐金の50倍以上に当たるのですから。
台湾の人たちは四川省地震への義捐金に比べその2倍近い金額を日本の各自治体へ贈りました。「何故ここまで日本に・・・?」疑問は台湾へ行く前からありました。
また、ここには戦前に亡くなった日本人の遺骨を集めた日本人墓地もあります。霊を慰め、友愛を深めるために日本仏教会から観音像と友愛鐘楼が贈られています。
とてつもなく親日派であるガイドの朱さんと過ごす4日のあいだに、台湾の国民の日本に対する感情は 尖閣列島に関する領土問題で示しているそれとは まるでかけ離れているものを感じました。 他にも会う人・遭う人 皆さん好意的で、親しく言い寄ってくるほどであったのです。
日本での災害に対し「まるでわがこと」のように支援してきた台湾の皆さん。 日本人の旅行者に対しても何の抵抗感も見せず、むしろ同一民族とみなしているような態度で接する台湾の人々。
日本の統治時代が続けばよかったとさえ言う人のいる台湾という国。 狭い国土に世界25位のGDPを誇る不思議な国「台湾」。 「いったいこの国は・・・?」 いろんな疑問がつのります。
2日目の訪問先 2番目は、風光明媚な日月潭です。
あいにくの雨模様の中をバスは台中から約80km先にある台湾南投県魚池郷に位置する湖 日月潭(じつげつたん)へ向かいました。 この続きは次回にご報告します。
今日も お立ち寄りいただき 有難うございました。
注)ブログ記事のうち対中 については 「 Wikipedia 」 などから転載・加筆したものです。