旅に出るとふだんは忘れかけていた自然の営みに気づきます。ときに大自然の情景は心に響きます。色々な史跡を訪ねることで日本各地のそれぞれの歴史を知ります。新しい知識は刺激となってあらたな好奇心を掻き立ててくれます。
時計台の愛称で全国に知られている札幌市時計台は、今年130周年を迎えたそうです。今朝23日の日経新聞の文化欄に 北海道工業大学 西 安信学長の書いた札幌市時計台に関する記事が掲載されています。記事の内容は時計台鐘楼の鐘は日本製か米国製かというものです。
時計台は1878(明治11)年に札幌農学校の演武場として建設されました。1878年11月25日有名なクラーク博士の後任として来日していた教頭ホイラーが「3面の文字盤を持ち、鐘の鳴る装置を備えた機械」を米国ニューヨーク市ハワード時計会社に注文したものです。
西氏は1982年、渡米したおりウオルサム市にある時計メーカー・ハワード社を訪ねます。そこを起点にコネティカット州ブリストルにある時計博物館を訪れました。博物館の所蔵庫から1906年版のハワード社カタログを見せてもらい、日本に向けた時計台の受注番号「#738」にたどり着きます。
時計本体はたしかにハワード社製作のものでしたが、問題の鐘は同社製ではないことを確認したのです。 そして「北大百年史」に「演武場鐘」を明治政府の工部省赤羽工作局に注文交渉したとの記録が残っていたこともわかりました。
西氏はハワード社から届いた時計にあわせて赤羽工作局があの鐘を造ったのであろうと推測・結論づけています。 思わぬときに この秋訪れた札幌市時計台に関する意外な事実に触れることになりました。
「気の向くままの全国ぶらり旅」この秋の訪問地である札幌は今日また新たな史実を副産物として提供してくれました。脳を刺激する不思議な漢方薬みたいに・・・。
新しい年がすぐそこまで来ています。
今年もあと八日を残すのみ、皆様 ご自愛くださいますように。
確かに旅は史跡、歴史、新しい知識に出会えて脳が
喜びますね。
時計台の受注番号「#738」がまだ閲覧できる
状態にあるとは。。。
工部省赤羽工作局に注文交渉。
「脳を刺激する不思議な漢方薬」とはいい比喩
ですね~
今年も八日ですか~~
ありがとうございます。
時計台の型式と受注番号「#738」が 金庫室のような
資料保管部屋から100年以上経った1982年に識別できたなんて・・・。
この事実は 驚異ですね。
こんなことに好奇心を抱くことこそが漢方みたいに思う所以です。
「丼」
札幌時計台の面白いお話を伺い、赤羽工作局の現在が知りたくなりました。 戦争中、馬車で製品を運んでいたのを思い出したからです。
「だんだん」も良く見ていますが、これからの展開がどうなるんでしょうか ? 双子ちゃんのこれからの活躍が楽しみです。
お立ち寄り有難うございました。
戦争中、赤羽工作局へ馬車で製品を運んでいたとのお話は驚きです。
失礼ですが いったい お年はおいくつなのでしょう? ブログを拝見しても 手馴れた感じを受けますし、私など 洟垂れ小僧ですね。
「丼」