相場三昧 マーケットウォーカー

株・商品・FXマーケットに立ち寄る
SOUL, SMOOTH JAZZを愛するトレーダー

 

ー相場道の極意ー(全八十九章)

2011-12-05 13:39:06 | 相場三昧伝
本間宗久 相場三昧伝

☆第七十八章
 「相場高下の論すまじき」

どんなに心安い人であっても、売り買いをすすんで勧めてはいけない。
もし見込み違いから損をさせると、のちのちまで恨みを買うことになる。
本来、相場は先行き高いとか、安いとかを議論すべき性質のものではない。
相場をよく心得ている人は自分の了見(方針)も立てずに、専ら人の
意見ばかりで、売ったり買ったりすることはない筈である。
少しでも相場を当てると「それ見たことか!」とばかり驕り高ぶり、自分の
意見をペチャクチャしゃべりたがるものであるが、これは最も慎まなければ
ならないことだ。
勿論、しっかりとした見通しを立てて、人に説明すると、その人もその気に
なり、多少は利を乗せることが出来るが、最後の手仕舞いが上手く行かず
結局はたいして儲からない。自分が「こうだ」という確たる見通しを固め
たら、はたからのどうのこうのと言う意見は無視して、自分の考えで売買
すべきである。


☆第七十九章
 「前年の心を離れる」

以前に売りで儲けた人はとかく売りに走りがちで、何かにつけては売り
たがる。これはもってのほかで、相場の上ではよろしくないことである。
新米が出始めた時には、前の年の気持ちはすっぱりと捨てて、その年の
作柄や在庫の量、人気など考えて、新しい気持ちで取り組むべきだ。
売りで一度当てると、相場の水準や流れを忘れ、「次も売りで」「さらに
次も売り」と図に乗り、最後に失敗する。
この逆である買いも同じである。買いでも売りでも状況に応じて行うべきで
一度利を得たからといって、これにこだわることはよくない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ー相場道の極意ー(全八十九章)

2011-12-02 14:28:49 | 相場三昧伝
本間宗久 相場三昧伝


☆第七十六章
 「心持ちが第一」

相場で利をおさめようとするには心掛けが大切である。「頭の先から
シッポまで・・・」という風に強欲を張らず、腹八分目程度での利食いが
大切。このような気持ちがないと結局、欲に迷い、天井近辺になっても
買い乗せたり、逆に大底圏で、売り乗せするようになり挙句の果てに、
結局失敗する。相場の道を志す者は勝ちに乗じて驕り高ぶり、強欲を
突っ張ることは禁物である。


☆第七十七章
 「商い急ぐべからず」

商いは決して急いではいけない。売るにしても買うにしても、「よーし」
と思い立つと、今日以外にチャンスがないように思い、三位の伝も忘れ
急いで仕掛ける。これでは結局失敗する。相場の流れ、水準をよく考え
ここぞというチャンスがくるまでは幾月も様子を見ることが必要。
天井圏内なのか、それとも底値圏なのか、こういうことも考えないで、
慌てて仕掛けるから失敗する。相場に短兵急な考えは最もよくない。





BENI - もう二度と...
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ー相場道の極意ー(全八十九章)

2011-11-30 16:24:20 | 相場三昧伝
本間宗久 相場道の極意

☆第七十三章
 「勝ちに乗るべからず」

商い利運に向かう時、勝ちに乗るべからず。百俵上げ近き時は、唯無難に
取り留むることを工夫すべし。必ず強欲を思わず、無難に手取りして、
商い仕舞い、休むこと第一なり。


☆第七十四章
 「底値段見極むこと」

底値段を見極め買い出す時は、その間の高下に迷うことなく、立羽を極め、
百俵まで片買いと心得るべし。


☆第七十五章
 「我が一分の了見は禁物」

わが一分の了見にて商いすべからず。年中、三位の伝に引き合わせ、
上がるか下がるかをとくと考え、前広より、段々見合わせ、仕掛け置くべし。
買い方、八分の利なり。売り方、二分の利なり。


今日は原文で載せて見ました。


Mindi Abair True Blue
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ー相場道の極意ー(全八十九章)

2011-11-28 14:00:04 | 相場三昧伝
本間宗久   相場道の極意

☆第七十章
 「金沢山の時、米安きもの」

金が緩んでいる時は概して米相場は安い。これは米相場に対する思惑が
少ないからだ。逆に金融が逼迫している時は米相場に対する思惑が強く、
概して相場は高いものである。


☆第七十一章
 「もうはまだなり、まだはもうなり」

昔から格言が多く伝えられているが、このことば程、著名な言葉はない。
もう底だ、ここが買い場だ、と思う時は「まだ」であり、まだまだ騰がると
勇み立った時は、もう限界なのだ。(逆も、また真なり)


☆第七十二章
 「相場引き上げの心得」

強気で「買い米あり」すなわち買い玉を建てているとき、相場が思惑通り
騰がり、利が乗ってくると、天井を打つなんて考えなくなり、どんどん
買い上がり、天井近いところまで買ったところで急落、大損することになる。
思い上がって思慮分別を欠くことは心から慎むべきことである。
逆に下げ相場で、売り玉を利食うときも同じ心掛けが必要である。売り玉を
手仕舞う際は、「この相場どこまで下がるか判らぬのに・・・」という
気持ちになるものだし、上げ相場で手仕舞う時も「この相場なまだまだ
騰がるのに・・・」と思うもの。
ここが肝心で、前章で触れた「まだは、もうなり」をよく銘記したいもの。
 


Paul Hardcastle - Just Can't Understand
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ー相場道の極意ー(全八十九章)

2011-11-15 15:29:37 | 相場三昧伝
本間宗久 相場三昧伝

☆第六十七章
 「心の道多きこと糸筋の如し」

三位の伝については前に記した通りである。この相場が果たして上げ相場なの
か、それとも下げ相場なのか、この二つについてはこれこそ色々な見方があり、
まさに乱れる糸の如くである。相場をやる者は三位の伝の趣意をよく見極め、
常々油断せず、軽々な行動をしてはいけない。よく環境や人気、天候など考え
研究すれば自然と相場の強弱が読めてくるものだ。この書をよく見極めて売買
すれば、たとえ、その年が天候不順で不作であり、需給関係が狂っていても、
利が得られないということはない。この書を他人に見せる事は厳禁である。


☆第六十八章
 「通い相場の見切り」

保ち合い相場は上下の幅がせいぜい十俵程度であるから、欲をかかないで、
十俵の上下を目標に早目早目に見切ることが大切である。


☆第六十九章
 「米金不自由なる人」

資金繰りの楽な人は買い陣営につきやすい。逆に資金繰りがキツイ人は常に
売り方にまわりやすい。だから、売り方は少しの上げにも驚いて、慌てて
買い戻しにかかるのである。


清水翔太 VS 加藤ミリヤ (Mash Up)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする