相場三昧 マーケットウォーカー

株・商品・FXマーケットに立ち寄る
SOUL, SMOOTH JAZZを愛するトレーダー

 

ー相場道の極意ー(全八十九章)

2011-11-14 13:36:58 | 相場三昧伝
☆第六十四章
 「天底三年周期」

相場の流れを表す言葉として、「大回り三年、小回り三年」と言われるが
事実、天→底→天・・・という循環はほぼ三年毎に起こっており、この周期
を無視せず、上手く捉えて行くことも相場には大切。


☆第六十五章
 「米商いは軍術と同じ」

古来から伝えられている兵法の中に「三略六トウ」という書があり、武芸軍術
の奥儀とされている。この奥儀の通りに備えを堅くし、陣を張っても戦う毎に
敵を打ち破り、勝利を収められるとは限らない。相場というのも軍術と同じ
である。しかし、相場をやる人は何万人にも及ぶが、軍術、つまり相場で言え
ば駆け引きや方針をはっきりと打ち立てて臨む者は少ない。この三位の伝は
三略六トウの書より、もっと自由な立場で相場に役立つように書いたものであ
る。例えば七月甲に廻り、三年寒りのときに買うと成功する。これは兵法の
八陣の教えに沿うもの。三位の伝を敬び、これを大切に所有すべきである。


☆第六十六章
 「暦と作柄」

この項は別段説明するまでもなく、暦と作柄との関係を表したものである。
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ー相場道の極意ー(全八十九章)

2011-11-02 15:54:49 | 相場三昧伝
☆第六十一章
 「足らぬは余る、余るは足らぬ」

豊作の年は誰でも米は沢山あると思い油断して、手当てもしないで
食べるから、最後には結局足りなくなる。つまり、「余るは足らぬ」
ということになる。逆に、不作の年は、皆、用心して貯めたり倹約し
たりして需給を調整するから結局は余ることになる。つまり、
「足らぬは余る」という結果になる。


☆第六十二章
 「人の商い、羨ましく思うべからず」

人が相場で儲けた話など耳にすると「うまくやったなあ」などといって
つい羨ましがるものだが、この考えはいけない。羨ましく思い「自分も
・・・」と思って、焦って相場に手を出すと、その時の相場の位置や
水準を考えないで、あせりの気持ちだけで、やることになるから、結局
損をする事になる。やはり、相場というものは人の動きに惑わされず、
天底の確認や流れを考えて、慎重に取り組むべきものである。


☆第六十三章
 「相場に感情禁物」

自分の考えに対し、相場が逆に動いたり「負け」が込んでくると、やけ
(自棄)になり、感情に走って売り買いをすることがあるが、これは
失敗の元。大いに慎むべきで、やはりいつも冷静に立ち向かわなければ
いけない。


Paul Taylor - Hypnotic
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ー相場道の極意ー(全八十九章)

2011-10-29 16:34:40 | 相場三昧伝
☆第五十九章
 「天井買わず、底売らず」

これは相場の上では何と言っても大切な心がけである。己の相場観が
当たると、調子に乗ってどこまでも上げ続けるような錯覚に陥るし、
逆に下げの場合、どこまでも下げ続けるような錯覚になり、とことん
まで買い上がったり、売り込むから、結局は損することになるから
冷静に対処すべきである。
「天井買わず、底売らず」の対話として「天井売らず、底買わず」とも
言われているが、これはどんな場合でも人気に雷同して一喜一憂すると
利にはならず、損するということを戒めた言葉である。


☆第六十章
 「豊年の凶作、凶年の豊作」

米相場は豊年の時は安く、凶年の時は高いというのが定石だが、二~
三年も豊作が続くと、諸国に米があり余るようになり、たとえ一年位
不作になっても余った米があるので相場は上がらない。逆に四~五年
も不作が続いた後、一年くらい豊作になっても、やはり不足で相場は
上がるものである。豊作が二~三年も続くと、足りない時の心を忘れ
気が緩み、米ばかり食べるので、一両年中に米が足りなくなり、手の
裏をかえしたような高値が出るのである。


LL Cool J - I Need Love (Legends Never Die)
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ー相場道の極意ー(全八十九章)

2011-10-27 15:15:59 | 相場三昧伝
☆第五十七章
 「豊年に米売るな」

豊年だ、豊年だという空気が広まるとだんだん相場は先を見越して安くなって
行く。実際に「今年は豊作だ」と判ったときには既に相場は安値をつけている。
この安値で米を売ったのでは馬鹿を見るだけ。豊作、豊作といっても何処もが
豊作ということはない筈で、何処かが不作となれば先に安値をつけているだけ
に急激に上げてくる。上げてくると色々な所から買いが入ってくるのである。
例えば株式市場でも、「決算が悪そうだ・・・」となると株価は一足先にこれ
を織り込み始め、実際に決算悪が発表された時には、、株価は既に底をつけ、
逆に上げに転ずるが、これは米の場合と全く同じである。


☆第五十八章
 「凶作に米買うな」

前章とは逆の事である。
不作、不作となると先高を見越して、相場は高値追いになる。その上、地方や
他の商人なども思惑買いに走るし、無用の米まで買い漁るようになる。このよ
うに、人気が輪に輪をかけ先走り実際の作柄、収穫高以上に相場が高くなり、
十月頃に高値を形成することになる。ここで下がるかと思えば下がらず、不作
人気が翌年の夏頃まで続き、結局この間、高値保ち合い相場を形成する事にな
る。しかし、所詮は下がるべく運命にあるのだから、警戒し売り場を探ること
が大切で、このことは、とくと心得ておきたい。


Boney James Just Between Us
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ー相場道の極意ー(全八十九章)

2011-10-26 14:16:54 | 相場三昧伝
☆第五十五章
 「急に儲くと思うべからず」

急いで相場で儲けようとすると、日々の上げ下げに一喜一憂し、上げ始めると
飛びつき買いに走り、下げると慌てて投げるという形になり、その度毎に損が
出る。やはりじっくりと腰を据え、人気や需給をよく考え天底を確かめてから
仕掛けていくべきである。
第一章にもあるように、初めの仕掛けが大切である。中途半端なところで、
いい加減な気持ちで仕掛けるのではなく、幾月もよく相場の動きを見て、底を
見極めてから仕掛ける事が大切である。


☆第五十六章
 「作の善悪が根本」

作柄の良し悪しが相場の上げ下げの根本である。
したがって、その年の作柄や古米の量などをつぶさに調べる事が第一で
三位の伝といえども高下を知るすべての術ではない。
現在の株式市場でも「罫線(チャート)がすべて」という見方があるが根本は
やはり投資価値であり、これに人気、需給がプラスされ、これらを勘案した
上で、現在の相場が上か下か、保ち合いかを見極めることが必要。


'If I Knew" by Jimmy Sommers featuring Vikter Duplaix
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