本間宗久 相場三昧伝
☆第八十七章
「慰み仕掛け禁物」
相場が保ち合いのとき、大きくは取れないが、「少しくらいなら・・・」と
軽い気持ちで、ついうっかり仕掛けることがあるが、これはよろしくない。
慎むべきである。この相場は「買い」(逆に売りも)と思って、一旦仕掛けて
しまうと、なかなかこの考えから離れられないものである。玄人なら、これは
失敗と気がつくとすぐ見切りができるが、一般の人はそうはいかない。例えば
最初百両売って、その後相場は上がると、最初の百両欲しさに買戻しを忘れ、
さらに売り上がることになる。そして、最後は売り返しも買い返しも出来ず
結局、にっちもさっちも行かなくなる。これは最初の商いを、ついうっかり
仕掛けるからであり、最初が肝心である。例え、百両仕掛けるにしても、とくと
相場の流れや、目標、出来高などを考えて、慎重にスタートしなければならない。
☆第八十八章
「秋米は売るべからず」
秋米は何程上作にても売り方すべからず。心に叶わざる相場の時は休むべし。
若し、夏中より古米高値安値の釣り合いにて、二十五六俵より始まる年は、
当分売り方もしかるべく、金高無用、二~三百両に限るべし。
(当時の米相場によく当てはまる)
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☆第八十七章
「慰み仕掛け禁物」
相場が保ち合いのとき、大きくは取れないが、「少しくらいなら・・・」と
軽い気持ちで、ついうっかり仕掛けることがあるが、これはよろしくない。
慎むべきである。この相場は「買い」(逆に売りも)と思って、一旦仕掛けて
しまうと、なかなかこの考えから離れられないものである。玄人なら、これは
失敗と気がつくとすぐ見切りができるが、一般の人はそうはいかない。例えば
最初百両売って、その後相場は上がると、最初の百両欲しさに買戻しを忘れ、
さらに売り上がることになる。そして、最後は売り返しも買い返しも出来ず
結局、にっちもさっちも行かなくなる。これは最初の商いを、ついうっかり
仕掛けるからであり、最初が肝心である。例え、百両仕掛けるにしても、とくと
相場の流れや、目標、出来高などを考えて、慎重にスタートしなければならない。
☆第八十八章
「秋米は売るべからず」
秋米は何程上作にても売り方すべからず。心に叶わざる相場の時は休むべし。
若し、夏中より古米高値安値の釣り合いにて、二十五六俵より始まる年は、
当分売り方もしかるべく、金高無用、二~三百両に限るべし。
(当時の米相場によく当てはまる)
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