とりわけ冬場になると事務職勤めというのは机に座りっぱなしになりがちなのに、特にコロナ禍のこの一年は出張も県外はもとより県内ですら殆ど控えていて、血行が悪くなることこの上ない。なので、週末は定例のジョギングに加えて、時間があればできるだけ近所を散歩するように心がけている。
歩いて5kmくらいのコースを自分なりに幾つか組んでいて、風の強い日は住宅街の中、穏やかな日は信濃川沿いなどと選び分けているのだが、ただ漫然と歩きまわるのもつまらないので、立ち寄って生活用品の物価や新商品などを眺め、気付いた時に買い足しをしたりできるドラッグストアを道程に組み入れたりしている。
ウエルシア、ドラッグトップス、カワチ、ツルハなどがルートに入るのだが、同じ量販品でも単価に結構な差があって、特に乳製品など日配品と呼ばれる商品は日々の価格差の累積が馬鹿にならないなあと、認識を新たにさせられる。
毎朝定番のヨーグルトなどを、より低廉な店舗で買ってリュックに詰め込み、春本番を待ちわびる枯れ木の林の合間を歩くと、夏の開花に備えたヒガンバナの葉だけ青々としたのが日を浴びて力を蓄えている。農業用排水路を暗渠にした遊歩道を歩くと、耐震化のスレーブを建物の外側に配する工法が目に留まり、通学する小学生が面白がれそうなデザインでユーモラスだ。
新型コロナ感染の収束を祈りながら、平時であれば気にも留めない小さな発見を楽しみにして、当面は密を避けての独り散策が続きそうだ。


(「ほのぼの散歩2021.2.21(春を待つ新潟の散歩道)」終わり。「ほのぼの散歩2021.5.4(コロナ禍のGW連休)」に続きます。)
☆ツイッターで平日ほぼ毎日の昼休みにつぶやき続けてます。
https://twitter.com/rinosahibea
https://twitter.com/rinosahibea