新潟久紀ブログ版retrospective

ほのぼの鑑賞・きまぐれ音楽回想(vol.5)2025.1.29

心にしみて泣ける楽曲は人それぞれ。震える真冬にふと思い返す洋楽編。
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良い時も悪い時も恋愛模様をビビッドに語り続けるカーリー・サイモンが夫から捨てられるように別れた際に大荒れの心情でリリースした「TORCH」は圧巻。中でも、"夫に似た瞳と笑顔を持つ子と共にどう生きればいいの?"と歌う「What Shall We Do With The Child」は高校生男子でも聴けば泣けてきたものだ。

●「Pink Houses」John Mellencamp
希望の大学に進学できたが思っていたのとの違いに悩む一年生の冬。大学を出て大きな企業で適度に出世などとぼんやりしたイメージのままで良いのか、ここまでに諦めてきたものと見合うのか、など考えていた時に洋楽TV番組から流れたジョン・メレンキャンプの「Pink Houses」は"志"を改めて考えさせた。

人付き合いにおいて心神の熟度のギャップに戸惑う事の多かった二十歳前後の頃。擦れた感性に浸りながらも時に無垢な気持ちに応えたくなるのも本心だった。エイジアの「The Smile Has Left Your Eyes」が流れてくると、真っ直ぐな瞳を曇らせてしまった度々の後悔が、鎮魂歌のように心に響いてくる。

●「Boys Of Summer」Don Henley
昭和59年大学2年の冬。深夜のMTVでドン・ヘンリー「Boys Of Summer」が流れた。ビーチリゾートで一夏限りで別れた女性を振っ切れない男の想いを綴るメランコリックな叙情詩が、夏に愛車を駆って活動的だった頃の事を思い返すばかりで深雪の中に引き籠もる自分に重なったのだ。

●「Strangers」Randy Meisner 
仮に自分が移住地を探す旅の途中で新潟の紺碧の海辺に出合ったら。空は果てなく遠く、佐渡には届くほど近く。エルトン・ジョンの作でランディ・マイズナーがカバーした「Strangers」が耳奥に聴こえてきて、少年の頃の旅立ちと行き着く先を想う心模様を懐かしく呼び起こしてくれるのだ。

巨匠における言わずもがなのヒット曲ではなく、個人的経験と共に記憶に刻まれて隠れたNo.1として聴き続けている楽曲がある。エルトン・ジョンなら「I Guess That's Why They Call It The Blues」。後から知れば独り善がりな想いだったのだが、若い頃には以心伝心を信じていた瞬間がある。

●「Some People」Leann Rimes
 出口が見えず独り午前帰りの残業続きの中で、元々固い仕事は向かないのに何処で人生の選択間違えたのか…と思いながらYouTubeで偶然目に入ったのがリアン・ライムス の「Some People」のPV。憂いある女性が淡い恋の頃を振り返るモノトーンの演出と沁みるサビが、私にとっての"あの頃"の岐路を思い出させて止まない。
 リアン・ライムスは、静寂に"独りきり"を感じるときに、心の隙間に染み入ってくる。

●「Drive」Alan Jackson
ラップ等が席捲する洋楽界で発掘したお気に入りの女性カントリー歌手の一人がダニエル・ライアン。彼女のカバーで初めて聴いたアラン・ジャクソンの”Drive”のPVを観たら不覚にも涙が止まらなくなってしまった。自転車やスキーを子供に懸命に教えた想いが蘇る。田舎が廃れゆく寂しさが心に沁みながら。
 ※Danielle Ryanの「 Drive (Alan Jackson Cover)」はこちら

 ※泣けた思い出の「邦楽編」はこちら
(「ほのぼの鑑賞・きまぐれ音楽回想(vol.5)2025.1.29」終わり。きまぐれのままに続きます。)
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「活かすぜ羽越本線100年」をスピンオフ(?)で連載始めました。

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