黒田晴美の子育てとコーチングと「わたし」

神戸でコーチをしている黒田晴美です。子育て中のママや夢に向かって一歩踏み出したい方のサポートをしています。

グズグズの回避の仕方

2010年02月02日 | はるの子育てコーチング日記
先日、ケーキを買いにいったときのことです。

そこのお店では、お店の片隅にちょっとしたソファーや
子ども用のテーブルと椅子を用意してくださっていて、
そこには絵本が置かれていました。

注文して作っていただくことになったので、
少し待ち時間があります。

花はすっかり絵本に夢中になっていたので、
すぐ目の前の保育園まで風を迎えにいってくるまでの間、
そちらで待っていてくれることになりました。

風を連れてお店に戻ってみると、
あら。
風よりもまだちいさい男の子が花と一緒にいました。
店内を見回しても、他にお客さんはいません。
ん?と思っていたら、お店の方が
「すみません、うちの子なんです」とおっしゃいました。
なるほど~。
お母さんのお仕事が終わるのを待っているようです。

最初は、ソファーに座って絵本を読んでいた風でしたが、
子ども用のテーブルに行きたいようです。
だけど、子ども用のいすは2脚。
すると、お店の方がデザインの違う子ども用のいすをもう1脚出してくださいました。

しばらくは子ども3人仲良く絵本を読んでいたのですが、
そのうち男の子が
「ダーメ!ダーメ!」と愚図りはじめました。

「あらあら、どうしたの?」
と顔見知りであろう他の店員さんが声をかけてもおさまりません。

お母さんはというと、
「ダメじゃないよ」
と優しく首を振って、男の子をたしなめています。
だけど、やっぱり男の子は
「ダーメ!ダーメ!」をくり返しながら、
どんどんヒートアップしていきます。

どうやら、風が座っている椅子は自分の椅子だから、使われるのが嫌なようです。
「いつもはこの椅子に見向きもしないじゃないのに、お友達に貸してあげたら?」
お母さんは、なおも優しくいいます。
もちろん、お客さんの前だからというのもあるでしょうが、
こんなに優しく穏やかにお子さんに接することができるお母さんを、
本当にすごいと思いました

そこで、私もちょっと口を出してしまいました。
「ダメなんだね。」
ふっと男の子の声がおさまりました。
「ダメなんだよね。○○くんのお椅子だもんね。このお椅子、好きなんだよね」
みるみる男の子が静かになっていって、
涙のいっぱいたまった目で、じっとこちらをみてくれました。
「このお椅子がいいの?」
こくんとうなずきます。
「風くん、そのお椅子、○○くんのなんだって。
○○くん、そのお椅子がいいんだって。交代したげて?」
それまでのやりとりを聞いていた風は「いいよ~」とすんなり交代してくれました。
それから、後は男の子もごきげんで遊んでいました。

私がしたことは、
男の子の気持ちを、違うよ、ダメだよと否定せずに、
ただ「そうなんだね」って受けとめてあげただけです。
あなたはそういう気持ちなんだよね?って整理してあげただけです。
そうだよねー、わかるよーーーというような
必要以上に大袈裟な共感もしませんでした。

男の子のお母さんからは
「すみません、どうもありがとうございました」
と感謝されてしまいましたが、
私も初対面の男の子に、こんなに承認が効果的とは思いませんでした。
とっても素敵なお母さんなので、こうしたちょっとしたコツをご存知なら、
もっと楽にお子さんとも関わっていけるんだろうな、って思っちゃいました。

さて、ケーキも出来あがり、
それを受け取ってお店を後にします。

スタッフの方が、お店のドアのところにまでお見送りをしてくださいました。
男の子も、バイバイをしてくれました。

お店を出て、家に向かっていると、
「バイバーイ!」と大きい声が聞こえます。
振り返ると、男の子がお店の前で大きく手を振ってくれました。
「バイバーイ!」
手を振り返すと、また
「バイバーイ!」
ずっとずっと、見送ってくれました。
もう、むっちゃ可愛かった

ほんの短い時間の関わりだったけど、
男の子との間に見えない絆ができたようで、
とっても嬉しく思いました。

ケーキも本当に美味しくて、家族みんなでペロリと食べてしまいました。
あのケーキ屋さん、これからもごひいきにしたいと思っています。

そうそう、帰ってから紙袋を開けてみると、
クッキーが2枚入っていました。
こんな心遣いをそっとしてくださるところも、素敵だと思いました。

感覚と理論の狭間

2010年02月02日 | はるの成長日記
私はどちらかというと感覚派の人間なので、
理論的な話は苦手です。

だけど、理論派の方のおっしゃる
「なんでも引き寄せ引き寄せというのには違和感がある」という意見には同意です。

何かあると、
「あっ、それは引き寄せですね」
ってすぐいうのって、なんか胡散臭いじゃないですか(笑)

とかいいつつ、私もよくいってしまっているような気がしますが。
あぶない、あぶない、気をつけよ・・・。


じゃあ、それはどういう意味かと考えてみると、
何かを「決める」ことによって、
潜在意識にそれが刷り込まれるから起こることだと思います。

マツダの車を買ったとたん、
シェア的には低いはずのマツダの車ばかり目につくとか
妊娠したかも?と思ったとたん、
急に妊婦さんや子どもの姿が目に付くといったことです。

だから、正確には 引き寄せている のではなく、
意識がそちらに向いている ということなのではないでしょうか。

ということは、自分の心の風見鶏として使えそうです。


「気づき」という言葉もやたら使われます。
コーチングのセミナーにいっても、
やたらとこの言葉が飛び交っていて、うんざりすることも(笑)
やたらと何でも「気づき」で片づけてしまうと、
とても薄っぺらで安っぽく聞こえてしまうんですね。


だけど「気づき」という言葉の裏には、
新しく知る、とか、
今までもそこにあったけれど、
気がつかなかったことに気がつくとかいう意味もあると思います。
(オートクライン)
これはやっぱり、とてもコーチング的です。

だから、「気づき」という言葉ももっと深く掘り下げてみれば、
やはりとても重要なものなのでしょう。


だからこそ「引き寄せ」や「気づき」があったら、
「それは引き寄せですね~」
「それは気づきですね~」
ではなく、そこからもっと掘り下げていったり、
「じゃあ、その次はどうする?」と未来へ視点を移動させていったり、
具体的な行動に落とし込んでいくことがコーチとしては必要で、
それができるかどうかでコーチの力量の一部分がはかれます。

その他にも、コーチの力量がわかる部分があるのだけれど、
それは自分がクライアントの立場のときにも、実感することができます。

それを自分のコーチと共有できることがとても心地いいのです。


幸せってなんだっけ?

2010年02月02日 | はるの成長日記
2月7日に名古屋で開催するセミナーのタイトルは
「幸せのおすそわけ~自分も相手も尊重する関係づくり」です。

だからなのか、ここ数日
「幸せとは?」
という問いが頭の中をぐるぐるしています。

すると、どうしても、

♪幸せ~ってなんだっけ なんだっけ 
 ポン酢しょうゆのある家さ
という明石屋さんまさんの声が聞こえてきて、
それから抜け出せないっ!(笑)

いやはや、これは奥が深い。
もう深層心理にしっかり食い込んでいます。


幸せの定義には色々とあります。
倖せのかたちは人それぞれです。

私やMEGさんが幸せだと感じていることをお伝えしたとして、
参加者の方が、それに同じ価値を感じてくださるとは限りません。
そんなの、私たちの自己満足です。
参加者の方に、参加した意味があったと感じていただいてこそ、
お金をいただく価値があります。

じゃあ、どうするのか・・・(ニヤリ)


今回は、定員12名という限られた方だけの場ですので、
お互いの顔もよくみえます。
大人数あいてのセミナーでない分、距離が近いんです。
物理的にも、精神的にも。
私たちも、おひとりおひとりに、フォーカスできるんですね。
だから、参加者の方が欲しい物が手に入れやすい環境が整っています。

私もMEGさんも、引き出しはたくさん持っているので、
ついあれもこれもとなってしまうと、とても3時間では足りません

今までのセミナーでも、とても2時間では足りない!ということだったので、
今回時間を長くしたのですが、それでも足りないかも(笑)


内容はシンプルかも。

というか、シンプルにします。
わかりやすくするために。

いろんなものをそぎ落として、そぎ落として・・・
何が残るか。

幸せについて・・・ってそんなことかもしれません。