★ 幸せのおすそわけ[31]青い鳥が運んできた90のストーリー
季節の変わり目なのもあってか、
我が家の風くん、木曜日からお熱がでています。
いつもはわりと熱に強い体質で、熱が出ても元気にしてるのに、
今回はぐったりとしてしんどそう。
連休中も熱があがったりさがったりという状態でした。
ようやく今朝には熱も下がり、いつものやんちゃな笑顔を振りまいてくれていて、
まだ油断はならないながらも、保育園に登園しました。
いつ鳴るかわからない携帯をそばに置きながら、
いつもの倍速で仕事を片付けていきます。
15時も回り、今日はもう大丈夫かと思った頃、携帯が震えました。
「遊んでいるときにずっとしゃがみこんでいるのでどうしたのかと思ったら、
『しんどい』っていうんです。それで熱を測ってみたら37.7度あって・・・」
「わかりました。今からお迎えにいきます」
そういうと、先生はほっとした様子。
いいの。今日は覚悟してたから。
やれるだけの仕事は片づけたし。
最悪、明日も休みになっても何とかなる。
金曜日休んだ分とあわせて、3日分の仕事を片付けた計算。
とはいうものの、外は雨。
高い熱を出している風を歩かせるのは偲びない。
一度家に帰って、保険証やら診察券などをとってきて、
少しでも近くの病院へ行くことにする。
以前の私だったら、
「もうっ、こんな時に熱を出して!仕事休めないのにっ」
って思ったこともあった。
仕事と育児の間でキリキリしてた。
今は、熱でぼぉっとした風の顔が目に浮かぶ。
風も頑張ってくれているんだよね、ありがとう。
ごめんね、しんどい思いさせてるね。
ママ、少しでも早くお迎えにいくからね。
自然と足が速くなる。
本当は早く顔がみたいけど、
どうすれば一番風に負担をかけなくて効率的かを考える。
お迎えに行くと、熱が高い割には風は元気で遊んでいた。
そのまま病院へいって薬をもらった帰り道。
やっぱりしんどいのだろう。
いつもよりも歩みが遅い。
「しんどいの?」
こっくりとうなづく風。
「どうやったら頑張れる?」
「がんばって、歩く・・・」
「・・・風、傘たたんで。」
「なんで~。風くん、濡れちゃうやん。」
そういう風の傘をたたませて、私はしゃがみました。
「こうしたら頑張れる?」
「うんっっっ!!」
「ちょっとだけだけどね。ママが頑張れるところまでね。
風くんももうおっきいお兄ちゃんになっちゃったからね。」
家の中ではスキンシップで抱っこしたりお膝に座ったりはよくしますが、
もう外で抱っこやおんぶをする年ではありません。
雨が降りしきる中、買い物袋を下げて、
保育園帰りの荷物を持って、閉じた風の傘を持って・・・
背中にはおでこに冷えピタを貼った風。
背中が重くて、あったかくて、やわらかくって。
そこはかとない幸せの時間。
ありがとう。
君がいてくれるから、ママも成長していけるよ。
ありがとう。
頼りない、情けないママだけど、いつも助けてくれて。
ありがとう。
しんどかったのに頑張ってくれて。
ありがとう。
いつも可愛い笑顔をくれて。
ありがとう。
いつもママ大好きっていってくれて。
ありがとう。
こうして一緒にいてくれて。
ありがとう。
ママの子どもに生まれてきてくれて。
時々立ち止まって、よいしょっと風を負い直すたび、
くすくすという笑い声が聞こえてくる。
結構、大変なんだぞ。
背中では風が、ふたりが濡れないように私の傘を支えてくれている。
そのうち、背中から声が聞こえてきた。
「がんばれ~、がんばれ~。がんばれ~ママ。」
まるで歌うように、繰り返し繰り返し。
ありがとう。
母ちゃん、頑張るよ。
だけど、一番頑張っているのは、君だね。
なんかさ、親とかっていうけど、
まだまだ、君にかなわないね。
いや、もうそんな純粋さに戻れないってことか?
ありがとう。
一見惨めにも思えるこのひととき、
なんかずっと忘れない気がする。
君の心の片隅にも、ずっと残ってくれたらいいな。
君よ、幸せをありがとう。
※ 幸せのおすそわけ:青い鳥が運んできた90のストーリーは
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