人気漫画『セクシー田中さん』の実写TVドラマ化の騒動は
ドラマ脚本家、TV局、出版社すべてを巻き込んだ挙句
原作者・芦原妃名子さんの自死という最悪の結果を招いてしまった。
ここまで沈黙していた原作マンガの掲載元である小学館編集部が
作者を悼み、事件に向き合う声明文を出した事で騒動は沈静化しつつあるが、
それでもモノ創りを生業とする自分にとって複雑な想いは残る。
もちろん創作というものは自分ひとりで出来るものではない。
しかし創作物の多くはその作者が自分自身を投影し、
自分の経験や人生そのものを削り、魂を搾るようにして創られる。
作品に真摯に向き合う作者の魂がそれに触れた人の心を動かすのだ。
作品は作者の分身であり、魂 心そのものなのだ。
出版社にとってコンテンツは消耗品かもしれないが、作者にとっては違う。
「ドラマ化すれば原作マンガも人気が出てお金も儲かるから良いだろ?」
そんなビジネス視点で己の魂を切り売りできる人も中にはいるかもしれないが、
すべての創作者が金で魂を売る訳ではない。
TV局はともかく、出版社だけは作家に寄り添ってあげて欲しい。
創作者の魂を金で搾取しようとする人たちに対する防波堤であって欲しい。
そして納得のいくまでコミュニケーションを交わして欲しい。
外に向けても、内に向けても。それが出版社の役割だと思う。
作家を愛さない出版社は、読者からも愛されない。
もうこんな悲劇を繰り返して欲しくはない。
心より芦原先生のご冥福をお祈りします。
ドラマ脚本家、TV局、出版社すべてを巻き込んだ挙句
原作者・芦原妃名子さんの自死という最悪の結果を招いてしまった。
ここまで沈黙していた原作マンガの掲載元である小学館編集部が
作者を悼み、事件に向き合う声明文を出した事で騒動は沈静化しつつあるが、
それでもモノ創りを生業とする自分にとって複雑な想いは残る。
もちろん創作というものは自分ひとりで出来るものではない。
しかし創作物の多くはその作者が自分自身を投影し、
自分の経験や人生そのものを削り、魂を搾るようにして創られる。
作品に真摯に向き合う作者の魂がそれに触れた人の心を動かすのだ。
作品は作者の分身であり、魂
出版社にとってコンテンツは消耗品かもしれないが、作者にとっては違う。
「ドラマ化すれば原作マンガも人気が出てお金も儲かるから良いだろ?」
そんなビジネス視点で己の魂を切り売りできる人も中にはいるかもしれないが、
すべての創作者が金で魂を売る訳ではない。
TV局はともかく、出版社だけは作家に寄り添ってあげて欲しい。
創作者の魂を金で搾取しようとする人たちに対する防波堤であって欲しい。
そして納得のいくまでコミュニケーションを交わして欲しい。
外に向けても、内に向けても。それが出版社の役割だと思う。
作家を愛さない出版社は、読者からも愛されない。
もうこんな悲劇を繰り返して欲しくはない。
心より芦原先生のご冥福をお祈りします。
きちんと付き合っていれば、先生がどんな考え方をしているか、二次利用なんて絶対無理!な先生だ、等々わかるはずなんです(笑)。
自分も担当している漫画が3本、テレビドラマ化しました(昔は今と違い漫画原作は少なかったので)。
その時に、1作品はタイトルも変えられてしまいました(怒)。
「テレビに期待してはいけない」「原作の販売には影響しない(実写化しても漫画はあまり売れないです)」「二次利用は翻訳と同じで別モノになる」「原作料は安い」「いやなら断るから」と延々話した記憶があります(笑)。先生方はみなさん、演歌歌手の紅白出場と同じ感覚で「ドラマ化されるだけでも光栄だからなんでもいい!」というスタンスだったので、助かりました(笑)。
おそらく今回の出来事で担当編集は、編集者をやめる!と思うくらい衝撃を受けたはずなんですが、どうでしょうか…。
弊社も二次利用で、いろいろ大変な先生がいらっしゃって、そういう先生の作品を二次利用するときは、みなさん(経営者ふくめて会社全体ですね)大変な努力をしているようです(笑)。
今は出版ではなく、ネットで人気を博した作品が、二次利用されているように見受けられます。
おそらくネット発の方は、自分の作品に対して、どう利用されるか?等々その辺り理解しているのかもしれないなぁと思ったりもしています。
長くなりました。すいません。
ちょっと思っていたことを書きました。
出版社にお勤めのHARUKIさんならきっと強い想いがおありだろうと思っておりました。
今回の問題は不幸な座組によって起きた事だと思います。すべての実写化が失敗したとは思いませんが、良くも悪くも人との縁なのでしょう。
ただ、今後は出来るだけこのような事態にならぬよう、関係者にご配慮をと願うばかりです。