西京極 紫の館

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緋色の華 新徴組おんな組士 中沢琴(上・下) 黒崎視音/著 徳間書店

2019年11月02日 15時15分33秒 | 西京極の本棚
【紹介文】
尽忠報国の志を持つ者ならば、身分を問わず  十四代将軍上洛警護のため広く天下から募られた浪士組。その中に一人、女性剣士の姿があった。中沢琴、上野国利根郡穴原村の剣術道場<養武館>の娘。法神流の剣と薙刀の遣い手である。江戸の伝通院には土方歳三ら  のちに新選組として名を馳せる者らも集結、熱き心を胸に京を目指す。新徴組組士として幕末を懸命に闘い抜いた琴の旅が始まる。

【総合評価】 ☆☆★★★(満点は☆5つ)
 ドラマ性 ☆☆★★★
  独創性 ☆☆☆★★
 読み易さ ☆☆★★★

【西京極の読後感想】
「新選組に女性剣士っていたっけ?なんちゃって歴史小説か?」と気になり上下巻同時購入。購入してからよ~く見たら新選組じゃなくて幕末の江戸市中警護を担った“新徴組”の方デシタ。元々新徴組については知識がなかったので丁度勉強になるわと思って読んでみた。なるほど新徴組の江戸や大政奉還後の奥羽列藩同盟における活動がどのようなもであったのかは解った。でも主人公・琴の口調がどうにも軽く、それに比べて歴史的事実の語り口の重さとバランスが悪い。そのせいで読むのに思いの外時間がかかってしまった。著者は性別を明らかにしていないようだが恐らくは女性。主人公の恋愛描写がクドいのはそのせいでは?

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