秘密保護法と共謀罪を考える四日市の会

秘密保護法・共謀罪に反対し、その廃止を求めましょう!

泥憲和さん街頭演説と憲法カフェ終了(2)ー今、行動をあきらめてはならない

2014年11月11日 | メッセージ
11月6日(木)14時から近鉄四日市駅前スターアイランドビルのイタリアンカフェROPEで、当会初の試み「憲法カフェ」を開催しました。

メンバーと初めての方など、全部で16名の出席で、講師の小貫陽介弁護士のリードによって憲法のことについて話し合いました。当日の突然参加の方もおられ、励まされました。

私たちの生活と眼に見えない権利を根底から支えている土台骨としての日本国憲法が現実的に破壊されようとしている今、運動をしてきた人たちも不安を感じて生きているだけの人も、それぞれにたくさん悩みがあり、募る想いがあることがわかるーそんな時間でした。

明日若の「秘密保護法・集団的自衛権、混ぜたらもっと危険」のカラーチラシはインパクトがあります。憲法の立憲主義についての紙芝居、前もって伝えてあった質問も含めての○×クイズ(感謝!)、この辺りでもう意欲の高い参加者の質問・意見が飛び出しスリリングな展開。その後特に司会など立てずにグループごとのフリートーク、初めての方も経験者も混じっての自由席ということにしましたが、それぞれのテーブルは個性豊かなしゃべり場になった、という印象です。ー初めての方はどのように感じられたでしょうか。いろいろと不調法もあったと思いますが、懲りずにまた参加いただけたらと思っています。

講師には各テーブルに回ってもらって、というなかなか無いシチュエーションで、フランクに思いを分かち合い、一緒に考えていただきました(時間切れで回れなかったテーブルもあり残念)。話が弾みすぎてなかなか終わらないところもありました。最後に各テーブルから簡単な報告をしあいました。

フリートークはもっと短めに時間設定したほうがよいかなと思ったり、席のレイアウトを決めるのは結構大変だなと思いました。互いの声が聞こえにくい席もあったようで、今後に活かしたいものです。
会場を提供してくださったROPEさんのご厚意、ご親切に深く感謝します。

初めてきた方のコメントひとつです。「なにもわからないーと言ってのんびりしておられれば楽なんだけど、そう言っておられない現実があるから、こういうところに参加した、という事実をひとりでも作るのが大事だと思った。運動をしてきた人たちの発想を知ることができたことは興味深かった。自分なりに積極的に話に加わったつもり。このような目的のために、場所もとても良い。(途中退席のため)テーブルで弁護士と話せず残念。」

話は尽きないながら、施行を約1か月後に控えた今、危機感は参加しただれでも持っています。講師からは、「これからもこのような場を続けてほしい」「活動を委縮させず、権力の監視を続けていくことがより必要になる。今までどおりの活動を続けるのがよい。そのために秘密保護法対策弁護団も結成しているから」とのアドバイスを最後に頂けたのは幸いでした。秘密保護法、集団的自衛権行使容認、武器輸出緩和などなど憲法破壊の既成事実が次々に作られてきた大変な1年でしたが、私たちは市民として「まだしなければならないことがある」という立場に立ち続けなければならないと思わされました。

「恐れてはならないものを恐れるな。」ちいさくても知恵と力を振り絞り、勇気を持っておかしいものはおかしい、非道なことは非道と言っていきましょう。助けあいましょう。そして、憲法を使っていきましょう。

小貫陽介弁護士、どうもありがとうございました。




泥憲和さん街頭演説と憲法カフェ終了(1)

2014年11月11日 | メッセージ
まとめが遅れましたが、11月6日(木)、当会の2つの行事が終わりました。どちらも、心を熱くさせる内容でした。

12時頃からチラシまきで詰めの宣伝をして、近鉄四日市駅前三交イン玄関付近で泥憲和さんに演説をしていただきました。聞けばこの6月まで、表立って人前で演説などしたことがなかった、とおっしゃる泥さんは、私たちの用意した演台に上ることさえ、気恥ずかしい、といって遠慮されるような方でした。後になって(本当はその前に読んでおかなければならなかったと反省するのですが)筆者はご本人の出された著書を読み、どうしてそのように発言することに控えめでおられたかを理解することができたのですがーどうか皆さん、お読みになってくださいー、泥さんのお話は、正直・丁寧で、四日市の町を通りゆく人に向かってこころをこめて語りかける、人間に対する温かい気持ちが滲み出る、首尾一貫した真摯なお話でした。

演説を聞くためにわざわざ仕事の都合をつけて駆けつけた方、愛知からこのために来てくださった方もありました。ありがとうございました。


元自衛官として武人教育を受けた立場として、ご自分の言葉で、集団的自衛権がなぜおかしいか、閣議決定をどう考えるか、そして憲法をましてや9条を変える必要も一切ないのであるとの主張を語ってくださいました。

退官後工場経営をされたあと、弁護士事務所に勤めながら護憲の活動を地道に行い、どん底にあるひとたちの現実と視点を共にしながら平和の道筋を考え続けてこられたということです。だからこそ、いわれのない差別に苦しむ人の見方として戦ってきた方であるのです。

自衛隊はイラクでたとえ人を殺さなくとも、戦地に派遣されたということで深く心が傷つき、550人のうち26名が、帰国後に自死したということです。ー四日市でのお話は、自衛官の心を深く思いやる、そして海外で、なにもしていない人を殺すことなどとてもできないと悩む彼らへの慈愛に満ちていました。閣議決定で憲法解釈を変える傲慢さ、そしてまだ法制化されていないことの重要さをも指摘されました。お話の最後に、日本では自衛隊に対して憲法違反だという意見の人もいるが、そのような反対意見も言える社会であるのが大事だと思うと結ばれました。人間への温かさと優しいこころ、冷静に状況判断する力と勇気の大事さ、そういったものが泥さんのお話からは、どなたにも響いてきたのではないかと思います。

このあとすぐ、鈴鹿に向かわれましたが、夜まで講演会や街頭演説など、フルに行動され、その後日帰りなさったということです。

さて長くなりますので、憲法カフェについては稿を改めることにいたします。

※泥さんの著書は『安部首相から「日本」を取り戻せ!ー護憲派・泥の軍事政治戦略』著:泥憲和 発行:かもがわ出版 (1800円+税)です。