のぼさん趣味のブログ

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鉄道と料理の紹介です

比率について

2022年10月20日 | 設計事務所

効率良く物事捉えたいと毎日思っております。

今回は「比率」を建築士の私が感じていることを「構造計算はなんか難しそうって、避けていませんか?」に紐着くように解説したいと思います。

材料の断面は「四角形(長方形)」が多いです。

建設系の学校では「材料工学」で学ぶのですが、垂直方向から力を掛ける場合

「D」を大きくする方が「せん断耐力も曲げ耐力」も大きくなります。

これは、知っている方が多数いると思います。

しかし、

大きくすれば「重たくなる」

と言うことを忘れてはいけません

せん断耐力は「面積に比例する」

これは Q(せん断応力)/A(面積) で割ること

曲げ耐力は「D(奥行)寸法の2乗に比例する」

これは M(曲げ応力)/Z(断面係数)で割ること

を指しています。

長方形のZは「B×D2(2乗)」になります。

これらは、

せん断耐力を上げる場合は「面積を増やす」

曲げ耐力を上げる場合は「D」を大きくする

ことで、各々の耐力が上がることが理解できると思います。

同じ断面積であれば「せん断耐力が同じ」ことを示す図です。

「B」を大きくする場合のメリット?も併せて解説しています。

また、断面積を大きくする以外にも材料強度をあげる方法もありますね。

ただ、「断面二次モーメント」をも変わることを忘れてはいけません

部材の剛度K=I(断面二次モーメント)/L(部材の長さ)と関係していて

断面二次モーメントが大きくなると「固くなり」剛度もあがります。

つまり、応力の負担率が変化すること。

詳しくは触れませんが

部材の断面を変えると

「建物全体に影響が出る」

と言うことを知っていて欲しいです。

比率(こと構造に関して)を書いてみましたが、

最初から知ってる人なんかいませんので、知らないからと悩む必要はないです。

しかし、誰も教えてくれないと思うので、自分で勉強するしかないと思います。

私は、黒板に書いているように

身近な建物を観察して、自分の知識で検証するのが良いと考えています。

そこで解らなければ、専門紙を見たり、諸先輩に教えを乞うたら良いのではないでしょうか?

私は「設計から工事」という、建設全般に携わった経験上、理解できている部分があります。

そして、自分で学んだことの方が理解できていることが多いです。

ただ、大きな声では言えませんが

諸先輩方に教えを乞い「目からうろこ」が落ちた事もありますけど、忘れていることの方が多いです(汗


常識を逸脱してはダメです。

2022年01月12日 | 設計事務所

令和3年度【1級建築士・設計製図課題】

※出題内容と採点ポイントについては「公益財団法人 建築技術教育普及センター」よりダウンロード出来ます。

課題「集合住宅」

今回は「空間構成(ゾーニング)」について

大きく「住宅部門・テナント部門」が要求されていますね。

ここで「カフェ(テナント部門)」に注目して私の考えを書いてみます。

敷地周辺環境=東側道路北方に駅がある!
そして、東側道路の方が広い!

これは東側道路に「カフェ」を設置しなさいと書いてあると同じで
西側に「カフェ」を持っていったら大幅な減点を食らうと思われます。

これが「駐車場は必要」とあれば、西側でも構わないと考えます。

駐車場が必要となった時に駐車場出入口をメイン道路に設けるのは常識(法規・計画上)ではない!

よく考えて欲しいのは「法的・計画上の常識を問われている」ことから外すとダメなんです。

審査員へ自分のプランをプレゼンする時間が与えられていないし、審査員もそこまで見ないと思うべきかな。

★☆模範解答より

模範解答1が東側道路に駐車場出入口がついています(汗)

ですが、車転回スペースがない(笑)

これは、駐車場が計画上大きな意味を持っていないと考えるべきと思います。

どちらかと言えば「歩車分離の原則」を守っているように感じる。

ちなみに、メイン道路側に出入口を設けないの

「通行障害(渋滞)」を招かないようにする為です。

これは都市計画するうえでは「常識」ですよ。


設計製図の試験で問われていることは「常識」を求められているのであって

華やかなプランを求めてはいません。

しかし、実務で担当しないような建物の設計を求められていることも忘れてはいけません。

「常識」を覆すのは取得してからやれば良いのです。

 


製図の試験は「建築士としての技術集大成」を求められる「技術検定」であり、製図の質を問うてはいない!

2022年01月11日 | 設計事務所

令和3年度【1級建築士・設計製図課題】

※出題内容と採点ポイントについては「公益財団法人 建築技術教育普及センター」よりダウンロード出来ます。

課題「集合住宅」

最初に問われていること

敷地の条件は

(1)空間構成

①建築物の配置

諸条件(抜粋)

1.敷地の西側は4m道路、東側は8m道路に面している。

2.第一種住居地域(道路斜線制限1/1.25)

3.地上5階建て

☆☆☆のぼさんの解釈

建物全体は東側に寄せる!

この理由が解らない人は、学科勉強が間違ってるよ!

先ず法規を考えて、諸条件を組み合わせると絶対に下記のようになる(ならない人は法規が理解できていない)


建物高さ 15m(3m×5階)

4m道路に15mの高さの建物を建てるには

((X【有効後退距離】/2)+4)×1.25≧15が成り立つには

X=8m以上必要「図示A部分」

当然、東側のXは2mになります。「図示B部分」

これは、道路斜線制限を問われているのであり、瞬時に計算できない人はダメということ。

ちなみに「隣地建物高さ制限も1/1.25」と問題に書かれていますが、これを悩むようでもダメです。

住居系の隣地斜線制限は20mを超える部分からと定められているので、建物高さが15m(5階建て)では検討する必要はない
要件でエレベーターがありますが、エレベーター機械室は建築面積の1/8以内且つ高さが12m以内であれば高さに算入されないです。

ただし、パラペット(防水立上り用の壁)は建物高さに含まれます。


これ納得出来ましたかな?

配置で躓くと時間が足りないのは必然ですが、配置を間違えるとゾーニング(部屋レイアウトや動線)が出来ない。

配置を間違えると「駐車場が取れない・部屋が歪になる」等の弊害が出ます。

製図の解答はここで決まると私は思う。


全体に問われていることのまとめ!?


期限内(5時間半)で「設計と製図」をが完結出来ないと合格は有り得ない(採点すらしてくれん)

製図の試験は「常識」を問われていると考えた方が良い、そして、その常識のレベルと日頃から高めないとまず受からん

デザインは求められていないし、常識以上も求められない

製図の試験は「建築士としての技術集大成」を求められる「技術検定」であり、製図の質を問うてはいない!


建築士の試験勉強は丸暗記は芳しくない

2021年05月10日 | 設計事務所

敷鉄板 5×10(ごっとう)の22mmが一般に使用されます。

これ「約800kg」あるのですが、

体積に比重を掛ける

3.048m×1.524m×0.022m×7850kg/m3=800.3kgと覚えましょう←

体積の計算が出来れば「比重」を変えるだけで計算が出来ます。

これは「約800kg」と覚えると、答を忘れたら終わりだからです。

建築士や施工管理技士の資格を取得しても、仕事で応用が効かない方の「特徴」でもあります。

覚えれる個数を少なくして、忘れても思い出せるようにするのが試験勉強のコツだと私は思います。

せっかく「覚えるんだから」応用が効く勉強方法が「仕事」にも役立ちます\(^o^)/


手書きの進め

2021年03月23日 | 設計事務所

CADやフォトショップ等のソフトは否定はしません

要は「伝われば良い」

それを考えると

そのための作業が一番早いに越したことはない!

※きれい汚いは価値観の違い

私が就職したころは「手書き」全盛時代

コンピューターはあったみたいですが、高すぎて個人では買えなかった(涙)

なので上図のようなスケッチを良く書きました。

CADやパソコンで綺麗に書くことも大切ですが

時間を有意義に使うことが一番大切です。

スケッチ力はあるに越したことがない

何事もパソコンに頼ることは良くないです(笑)