10階建てマンションの1階部分を想像してほしい
イメージが ↓ こんな感じ
大よそ1階あたりの重量が1000kg/m2であり、その上階(約9層分)を支えると考えると
600KN × 10層分(1~10階)で「6000KN」となります。
この6000KNの0.3倍(標準層せん断力の1.5倍)の1800KNが当階の地震層せん断力になります。
コンクリートの短期(地震時)のせん断強度は上図の通り「Fs=0.49+Fc/100」の1.5倍であり
Fc=24だと Fs=1.095N/mm2です。
水平抵抗要素(今回はコンクリート)を求めると
1800KN/(1.095N/m2)= 1.643m2以上必要となります。
この建物場合、柱(0.7*0.8*2)壁(0.2*8.6)=2.84m2ありますので「必要十分」です。
細かい「用語」はググって欲しいですが
意匠設計に従事する方であっても、現場で工事管理されてる方であっても
「建物の構造部材断面」がどのようにして求められるのか、知っていて損はないと思います。
地震力は次式で求められます。
Ci(層せん断力係数)=Z*Rt*Ai*Co
難解は「Ai(地震層せん断力係数の高さ方向の分布)」ですが、覚えればさほど難しくはないです。
建物の重量を求めるのに「固定荷重・積載荷重」が解らないと問題外なんですが
鉄筋コンクリート構造の建物重量を「900~1000kg/m2」とざっくり覚えておくのも良い手段と思います。
それに「Ci(層せん断力係数)」を掛ければ良いんです。実際、私はそうやって求めています。
これから建築を学ぼうと思っている方、そして、時間がないと思われている方へ
私からのご提案!
常に「推測(想像でも予想でも構いません)」することを心掛けて下さい
推測することでトラブルを防ぐこともあります。
推測し資料を見聞きするすることで、頭中の「引き出し」が増えます。
すぐに思い出せなくても「引き出し」に入っているものは思い出すことが出来ます(^^♪
知らないことを「思い出すこと」は神様でもあり得ません(笑)