♪楽・楽・楽♪

楽しいことに囲まれて、頑張りすぎず楽に考える、そしていつでも音楽の流れる人生を・・・

『手紙屋』

2008-03-09 | つんどく本 〆(.. )
『手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙~』


就職活動している人、手上げて


えー、私は天邪鬼のひねくれ者なので
面接ではこう言え、書類はこう書け、みたいなものに
反抗心を持ってしまいます。
反抗してるから決まらないのかも・・・なんて
最近は弱気になっているものの
「内定が決まる人」を演じられるほど器用なわけでもなく
ゴマンとある企業の中で、数えるほどの企業としか触れる機会がない中で
本当に「運命の人」とは出会えるんだろうかと良くわかんないです。

さて、この本。
実は年末にずっと読んでいた本でした。
「全国に先駆けてなぜか仙台の本屋で話題になっている。」
とかいうPOPがどこの本屋にも出ていて
仙台人が他より就活に不安を感じているんだろうかと疑問に思いつつ
お話の設定が面白そうだったし、まぁ自分にも時事的なものだったし
読んでみる事にしました。

お話の設定はこんな感じです。


就職活動に出遅れた大学4年生の「僕」が、書楽というカフェで奇妙な広告に出会います。
その広告は「手紙屋」。
10通の手紙をやり取りすることで、夢を実現させてくれるというもの。
「僕」は、早速筆をとり、正体の分からない手紙屋と文通を始めます。

就職って何なのか?
働く意味ってどんなもの?

道しるべのように、一通一通の手紙の文面が色々なことを教えてくれるサクセスストーリー。


さっきも言いましたが
私は、天邪鬼のひねくれ者なので
一般的な自己啓発本は好きじゃありません。
それが出来ればこんなに悩みません、と言いたくなる。
ですが、この本はある種の小説と思って読めるから
バリバリの啓発本っていう押し付けがましさがなく、面白く読めます。

企業の中で働くということは、一種の物々交換。つまり・・・

「相手の持っているものの中で自分が欲しいものと、
自分が持っているものの中で相手が欲しがるものとを、
お互いがちょうどいいと思う量で交換している。

あなたの持っているものの中で、他の人が欲しがるものは
“お金”だけなのだろうか?
そんなことはない。
気が付いていないだけで、あなたにはお金ではなく、もっと素晴らしいものが、
相手がどうしても欲しいと思うものが、たくさんあるのだ。」(本文より)

ということ。
パッと見では、私たちのほしがるお金や安定と
企業が私たちに求める時間と労働力を
物々交換しているように見えるけど
実際私たちは企業にそれ以上のものを求めようとしているし
企業も私たちに労働力以上のものを求めようとしているんだってこと。


なるほどな~、と思った。


「今日を生きる、という確固たる生き方」
「乗り越えられる壁しかあなたの前には現れない」
「働くことは多くの人に必要とされるための手段にすぎない」


なんか、熱くて重いお話だけど
ちょっと下向き加減のときのこころには効きます。
啓発とか宗教とかって、そういう時にはまりやすいんだろうな。


中でも私が気に入ったのは、慣性の法則。
「止まっている人は、止まり続けようとする
動いている人は、動き続けようとする」
ということば。

一度止まった物体を動かすには大変な力が必要だし
止めておけばコケは生えるし埃はかぶる。
でも動いている物体を止めることはやっぱり大きな力が必要だし
動き続ける物体に埃はかぶらない。

要するに、行動せよ。

考えるのも磨くのも必要だけど行動してなきゃ意味がない、と。

私に足りない部分です。

うごくぞー

と、いうわけで悩んでる人は手にとってみてもいいかもです。
受験勉強用もあるらしいよ(笑)