横浜JAZZ PROMENADE

昨日は朝10時に横浜大桟橋ホールに集合。ってことは、7時起きの8時出発である。ま、歳のせいか最近早起きは得意だし。でも、環七が異常に混んでいて、遅刻の恐怖と戦いながらの30キロ走行だった。第三京浜では、ガラの悪いソアラと抜きつ抜かれつのカーチェイスをしながら、なんとか無事に大桟橋に。

でも、やっぱりウォーミング・アップ無しの演奏はキツイ。仲田美穂コラソン・ラティーノは百戦錬磨のラテン界のプロフェッショナル達。メンバーは、仲田美穂(p) 、佐久間勲(tp)、 中路英明(tb)、 渋谷和利(b)、 佐藤英樹(co)、 鈴木義郎(ds) 、佐々木誠(vo) 。アップ無しでも軽々と難曲をこなしていく。凄いなぁ。

この日は90分１ステージで8人編成と言う事で、フィーチャーする人達も多いので、僕の役割もかなり軽減されてたんだけど、その中で如何に集中するかが大切だった。

演奏後はミュージシャンの特権で色んな会場にタダで回った。まずは開港記念会館での「サックス・スーパー・セッション」。尾田悟さんなど超ベテラン勢のセッション。一番若い方でバリトンの原田忠幸さんの1955年生まれだもの。五十嵐要さんのアルトは聴いた事は有ったのだが、他の方々は僕の勉強不足でお初な方ばかり。特に杉原淳さんの「言い出しかねて」の演奏の色気とクロマチックの使い方は大変勉強になった。

次は、情文ホールに移り「鈴木勲OMA－SOUND」。先程のセッションと同年輩の今年７５歳のオマサンがどんなバンド・サウンドを聞かせてくれるのか、超楽しみ。メンバーは殆どが僕の知り合いの新進気鋭の若手達。演奏が始まると、殆どがハードなファンクの曲ばかり！オリジナル中心で「キリング・ミー・ソフトリー」など選曲も若い。クラブ系かよ！（笑）　最近、「スタンダードっていいよなぁ。」とか年喰って来たから楽な奏法を・・等と考えてた僕の脳天を叩き割られたような衝撃を受けた。何なんだ！このお歳でこのパワーとこの創造性は？！他の若いメンバー達も必死でオマサンに喰らい付いてる感じで面白かった。

そして最後に関内小ホールの「高城レイ・スペシャル・カルテット」を見に行く。メンバーは市川秀男さんのピアノ、稲葉國光さんのベースというベテラン勢に、我がバンドの橋本学がドラムスで挑むというのが見モノ！「今日はスタンダードで皆さんお馴染みの曲ばかりでお届けします。」というしっとりした高城さんのMCだったけど、「ラブ・フォー・セール」では強烈なフリー・ジャズを聴かせる。橋本はいつもの通り！（笑）でも、市川さんや稲葉さんの強烈なテクニックや感性にはこの時ばかりは驚いた。暫らくしたら普通の「ラブ・フォー・セール」に戻るのかと思いきや、そのまま続き、後テーマの最後の最後に「サビ」の部分でスイングに戻るというアイディアは超カッコ良かった。その他にもボサ、サンバ、超スロー・バラード、日本の歌など、結構ノージャンルで、それこそNEW4とコンセプトは同じじゃないか！と思った。（笑）　様々なジャンルを軽々越えて歌い、演奏するこのカルテット、是非もう一度聴いてみたいと思った。「天才ドラマー」と紹介されてた橋本学、大変よく出来ました！！（笑）

大変心地良い気持ちで会場を後にし、これからの自分の演奏に更に磨きをかけていきたいと強く思った。振り返ると、今日の自分の演奏、あ～、あれもダメ、これもダメと反省ばかり残る。呑むしかない。（苦笑）