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一人旅・2018春

2018年05月31日 12時56分25秒 | 
この記事、どのカテゴリーに書けば良いんだろう??と考えたけど、元々、採算度外視で、それぞれの土地の名プレーヤーとジャムって、美味いモノ食って、温泉浸かって…と、これは明らかに「旅行」だなと。w 

東京からバンドメンバーを連れて行くと、「バンマス」と呼ばれ、責任が伴い、途端に集客やギャラの心配をしなくちゃいけない。ツアー前は、無駄のない移動を考えたブッキング、予算を抑えた宿を吟味して予約…と心休まる時はない。てなわけで、正直、旅そのものを楽しむ余裕など無く、成功をおさめたと感じるのは、最終日に最後のギャラをメンバーに手渡した後。それからやっと過去となった旅を噛みしめるのである。過去にはブッキングした店にドタキャンされたり、集客してくれる筈の共演者に突然逃げられたり、その結果メンバーとはギャラで揉めたり…。こんな旅をもう20年も続けてきた。辛い思い出の方がどちらかと言えば印象に残っている。「いつかツアーというもの自体を楽しみたい!」と思い続け、漸くサイドメンとしてツアーに参加するようになり、少しずつ楽しめる機会は増えて来た。

しかし、人任せにしててもそんな楽しいツアーなど中々なく、自営業とは仕事を己で生み出すものだ。そこで、ふと「なら、一人で行けばいいじゃん。」と思いつき、今回の「一人旅」の企画が生まれた。これなら他人に気を遣う事も無く、全て自己責任。お金が有ればとことん楽しめば良いし、ちょっと苦しければ我慢すれば良い。そして、色んなミュージシャンに声を掛け、ブッキングをお願いすると、皆さん快く応じてくれた。あちこち行きたいので自家用車で行く事にしたのだけど、結局、全走行距離が凄い事になり、出発前は体力的に多少心配も出て来たけど。w

4/18(水)
名古屋へ出発。350kmで4時間強だから、まぁ、このツアーの中では大した距離ではない。途中、浜松に寄って鰻丼を…と思ったら、何故か全て中国産で、仕方なく豚丼を食べる事に。w


左から村瀬俊介(ds)、宮前博臣(ts)、僕、大村守弘(b)。
お店は「パラダイスカフェ21」さん。名古屋のジョー・ヘンダーソンと言われる宮前君。彼が集めた信頼できるミュージシャン達とあって、初日から熱い演奏となった。彼の熱心な生徒さんを中心に沢山のお客さんにお集り頂いた。初日からCDも沢山買って戴いた。打ち上げは近所の「鳥メロ」で大盛り上がり。車は代行。宮前君の自宅に泊めて戴き、更に2次会。w 名古屋は良いミュージシャンの宝庫。いつか彼も首都圏のリスナーにご紹介出来ればと思っている。ジョーヘンやマーク・シムを研究したアウト・フレーズの応酬が耳に残っている。

4/19(木)

翌朝は、近くの温泉でスタート。

次の目的地芦屋へは185㎞で2時間ちょい。あっという間に着いちゃう。まずは神戸の宿にチェックインして、お昼寝。それから芦屋に向かい、行きつけのレコード屋で物色。あら、あのゴージャスな芦屋の「神戸屋」、閉店してる。。


高岡正人(p)と。
何度も演奏させて頂いてるレフト・アローンさん。オシャレな内装に僕のサックスが響く。もう何度も共演している大学の先輩・高岡さんとは、2016年に天野丘(g)とのツアーでご一緒して以来。簡単なリハのみで、信頼関係もバッチリ。相変わらず無駄な音が何一つ無く、素晴らしいの一言。王道をまっしぐら!って感じ。今回も、中学、大学の同窓生が集まってくれて、とても盛り上げてくれて嬉しかった。それとともに、前回の佐藤節雄(ds)4にお越し頂いた方にも再会できてとても嬉しかったなぁ。


ホテルに戻る前に夜食。


ラーメン嫌いの僕の、年に一度だけのジャンクフード祭り。w これを食べると学生時代に戻れるんだよね。
 
4/20(金)
次の目的地、岡山のヘア・アッティックさんまでは160㎞、2時間。時間があまりにも余っているので、少し神戸観光。


学生時代、デートによく使った(笑)ポートアイランド。


元町の中華街。中華料理が目当てではなく、レコード屋巡りです。w 修学旅行生が鬼の様に居る。


更に時間が余ったので故郷の朝霧へ。淡路島ぁ。施設にいる母にも面会して、数々の大ボケに天才的ツッコミを繰り返す。漫才として成立してる筈。

岡山には予定通り着いたものの、インターから市街地への一本道が極細で大渋滞。なんとかお店に着いたけど、今度はお店がオシャレすぎて、入口が分からず迷うという…。w

左から、なかにし隆(p)、コジマサナエ(vo)、僕。
今回のツアーで多くのブッキングをお願いした最大の功労者のなかにしさんとは、もう長い付き合いになる。今回は割と二人だけのディープな演奏も有るから楽しみな初日。コジマさんとはお初。オリジナルを聴いた瞬間、大貫妙子が好きだろうな…と思ったら正解だった。ジャズやファンクを中心に幅の広いジャンルを演奏した。最後にはお店オーナーの新宅さんがトランペットで乱入!自ずと盛り上がる。この日は、広島泊。深夜、大人しく岡山から直接ホテルに向かう。

4/21(土)
同じホテルに2連泊なので荷造りしなくて良いのが助かる。今日はお昼からなかにしさん主催のジャズ・クリニック。写真を撮り忘れたけど、色んな楽器の色んなレベルの方にお越し頂き、アンサンブルとインプロのレクチャーを行った。最後は質問攻めに遭ったけど(笑)、皆さんの進化へのお手伝いが出来たとしたら嬉しい。

その後、市街地から西北の深い山の中、湯来町に有る、ラ・カスエラさんに向かう。2018年にお邪魔した時は念願の「湯の山温泉」に行けたので、今回は余裕を持ってお店入り。

でも、お店の方が何だかバタバタしている。どうやらお店で飼ってる犬が脱走したらしく、山を駆けずり回ってるそうで、常に目撃情報がお店に入る状況。後日、お縄になったそうだが。

沢山のお客様にお越し頂き、またCDも沢山お買い上げ頂いた。こんな遠方の地にも僕らの演奏を楽しみに来てくれる常連さんがいらっしゃる事が本当にありがたい。オーナーの藤岡さんご夫妻とも、なんだかんだで長いお付き合いになる。お互い元気で、この会が今後も続けられたらなぁと思う。美味しいマカナイ(イタリアンを中心にした洋食)を戴き満腹で広島のホテルに向かう。でも、昨夜も打ち上げしてないし、このままでは寂しい…という事で、ホテル近くの「八剣伝」で打ち上げ。

4/22(日)
今日は四国バージョンの初日。松山でクリニックの後、今治でライブ。まずは「しまなみ海道」を走って今治に向かう。しかし、標識が分かり辛く、気が付いたらしまなみ海道とは真逆の山道を走っている。危うく松山ではなく松江に着いちゃうとこだった。大変な時間のロスをしたが、なんとかしまなみ海道に乗れた。昨日は飼い犬が逃げる事件が有ったが、今、このしまなみ海道では脱獄犯が逃げているという事件で持ち切りである。


途中、別件で話題のこの学校が見えた。

今治から今度は松山に向かう。隣町だと高をくくってたら、えらいハードな山道を抜ける事になる。クリニックを終えたら、またこの山道を走るのか…。しかし、途中で「美人の湯」という看板が見えた気がした。


2時間の大遅刻(俺はアフリカ人か?)の末、愛媛大学にてクリニック開始。学生ビッグバンドのサックス・パートしかいなかったので、結局アンサンブルや音質を良くするための呼吸法などマニアックなレクチャーになった。明日の再会を約束して彼らと別れる。帰りの山道、やはり「美人の湯」という看板を確認。よし!


今日から高橋直樹(b)が参加。若手だが技術は凄まじい。経験も豊富。で、今日の職場は「神戸洋酒倶楽部」さん。2016年のツアーでもお邪魔した。あの時はジャムセッションのプレーヤーも含め沢山来てくれたんだけど、今回はどうした事か誰も来ない。結局、その日のお客さんはふらっと入って来た男女のグループと昔船乗りだったというオジサマ。お店もお声掛けしてくれてた様だけど、残念ながら寂しい結果で終わった。日程が直前に代わったというのも少なからず原因にあるかな。ま、こういう日もあるさ。(こういうセリフが吐けるのも、バンマスの責任などないからだ。)


9時の今治駅。打ち上げしたいところだけど、人っ子一人歩いてない。近所の飲み屋に行くも「閉店で~す」と断られ、どうもアウェイ感が凄まじい。何とか深夜までやってる飲み屋を見つけたけど、それは「鳥メロ」だった。こないだ行ったし、僕が住んでる江古田にもある。なかにしさんに、「ここは鳥の唐揚げが美味いですよ。」と遥か遠い今治の地にて常連の様にオススメを教えるという…。

4/23(月)
今治でゆっくりした事が無いので観光を設けた。

いざ、今治城へ。



藤堂高虎像と天守閣。

なんとお堀は海水!海の魚が泳いでいるのが斬新。

今治→松山。さて、また例の山道を走るのだが今回は途中に目的地が出来た。

鈍川(にぶかわ)温泉。
ここが「美人の湯」を謳っている。おそらくpH値の高いアルカリ性だと思うが、どれどれ。

透き通った清流が流れる渓谷に有る露天風呂。絶景だ。

うむ!トロトロではないか!かなり良い湯だ。

内湯も当然良い。(モデル:なかにし隆)

pH値9.6低張性アルカリ性冷泉。源泉温度20.2℃。堪能。これで、山道も楽しくなった。


13時松山着。早いかな?とダメ元でホテルにチェックインをお願いしたら快く引き受けてくれた。早速、昼メシ。名物の鯛めしを試みるも、店が開いてなくて、イタリアンのチェーン店へ。


名店「グレッチ」さん。ザ・老舗ジャズ喫茶。

昨日約束した学生達が続々と集まった。

手前左から高橋直樹(b)、僕、なかにし隆(p)。
クリニックの成果が早速有った子や、既にプロ並みの子や、音メディアはCDではなくレコードだ!っていう音ヲタの子や、色んな出会いが有った。引き合わせてくれた高橋君に感謝。

4/24(火)
今日は広島に戻って薬研堀の「ラッシュライフ」さん。レクの時間はたっぷり。まぁ、行くところは決まっている。


道後温泉本館。レトロ感を出すために白黒で。



番台が有るんだけど、お金ここで払うんじゃなく、この手前で払う。ややこしい。でも、風呂だけなら410円という銭湯価格を貫いている。

pH9.1のアルカリ泉だが、源泉温度は47.8℃と高温。珍しい。トロトロではないので鈍川温泉と比べるとインパクトはないけど、サラサラの美肌の湯である。


続いて鯛めしの「かどや」。


昨日、高橋君に奨められた「宇和島風」の鯛めし。
松山風は焼いた鯛がご飯に乗ってるらしいが、宇和島風はかき混ぜた卵だし汁に鯛の刺身をくぐらせて、それをご飯にかける方式。出汁がとても効いた贅沢な卵掛けご飯と言ったところ。ランチなので1500円。


松山を堪能して広島へ。ホテルにチェックインして暫し休息。ポイントが貯まったのでちょっとだけ良いホテル。実は、今回のツアーはポイント使いまくりなのだ。


今日のメンバー、左からなかにし隆、宮地、山本優一郎(b)。
山本君とは、僕が初めて広島にツアーで来た時に共演して以来。当時、新人だった若手もすっかりベテランの落ち着いたプレーと見た目(笑)。なかにしさんも、アウェイだった四国でのライブとは別人の様に伸び伸びしてて素晴らしい演奏をしていてこちらも楽しくなった。先日のクリニックの方々を中心にしたお客様でアットホームなライブとなった。


お楽しみの打ち上げは念願の鉄板焼き「修竜」。

色々戴いたけど、やはりこれが食べたかった!家では広島式は作れないのでコレ!

4/25(水)

今日から3日間の九州バージョン、スタート。広島よさらば。
しかし、その前に、先日のクリニックを受けて個人レッスンを受けたいという医大生のサックス男子とカラオケ屋で待ち合わせ。ミュージシャンの朝、まだお目覚めではない状態での多少ボケボケ・レッスン、ちゃんと彼の為になったか心配ではあるが。

広島から福岡までは300㎞弱、3時間半の道のり。打ち上げでは強い酒を避けて、ビール限定だったので疲れもそれほどではない。一人で渡る関門海峡はいつも以上に感動した。今夜からギターの田口悌治さんのお宅にお世話になる。


2016年のツアーでもお世話になった「ニューコンボ」さん。前回は2016年、クアドラのツアー以来3度目。


左から丹羽肇(b)、僕、田口悌治(g)。
いつも東中野でばかり会う田口さん。w そして丹羽さんはお初。天野丘オススメのベーシストとあって流石のプレー。自由に遊ばせて頂いた。選曲はスタンダードを中心に田口さんのオリジナル。田口さんの違う面も窺えた楽しいライブだった。

4/26(木)

田口さんのオススメのお店が有るというので、ご自宅近所の「一手一つ」のランチへ。

海鮮丼、700円!新鮮で美味い。ご主人、相当若いのだけれど、市場での目利きも相当勉強されたとか。鯛のあら煮定食は650円!明日はそれを食いに来よう!と宣言。

夕方、丹羽さんが車でお迎え。山を越えて佐賀に向かう。今回のツアー、山越え多いなぁ。w

佐賀、北海道で見た様な何処までも続く農地…。


そこに有る「佐賀ちゃんぽん」というジャンル。「若柳」というお店で食す。

本場・長崎の人に言わせると、海鮮が入ってないちゃんぽんはちゃんぽんに非ずという事らしいが、全くの別ジャンルという感じ。普段、あまりラーメンを食べないので薀蓄は言えないけど、割と野菜の風味が楽しめるのでジャンクという感じはあまりせず、美味しく戴けた。


佐賀の名店「シネマテーク」さんにて。曲を入れ替えつつ、田口さんのオリジナル(僕の新譜からの1曲も)。汗をかきかきの熱演。お客さんは、地元の熱心なジャズ・フリークの方々。昨日の演奏がお気に召したらしく福岡から追っ掛けてくれたお客さんも。感動です。

演奏後はマスターとオーディオ談義。客席は熱気でムシムシしてるのにオーディオ機材ルームは滅茶苦茶涼しい。可愛い機材のために常に室温を20℃に設定しているのだとか。w 凄い!こんなプレーヤー昔のラジオ局にしか置いてないでしょ!

丹羽さんとは今日でお別れ。素晴らしいプレーに感謝。プレーが良すぎてたまに緊張したけど。w

4/27(金)
約束通り、今日もランチは「一手一つ」へ。

昨日の宣言が効いたのかまるで予約してたかの如く、スッと出て来た鯛のあら煮定食。w う~ん、美味かった!これで650円はあり得ない。江古田に欲しい!


今日の職場は海にほど近い天神の「マイケル」さん。
特にリハも必要なく、軽くメシを食いに行こうとなったけど中々飲食店が見当たらず、ラーメン屋へ。普段、こんなにラーメン屋行く事はあまりないな。とんこつラーメンだったけど、割と美味しかった。


今日は二人きり。
毎晩、田口さんとは酒盛りして色んな話して、性格がとても似てる事が判明。ついでに、性格真逆の天野さんにある種の憧れを持ってる事も判明。w 演奏中にどういうこと考えてるのか…てなディープな話も出来た。このツアーでやりたかったジャズ・クラシックを持ち出したりして、選曲も大幅に変えた。大学時代の憧れの先輩に来て頂いたり、東京で同じように切磋琢磨した仲間に来て貰ったり、結局、3連荘で追っ掛けしてくれた方にもお越し頂き、それにマイケル・ブレッカーから店名を付けたというサックス奏者のマスターのお弟子さん達もお越し頂き、小さなお店は熱気ムンムン。楽しかった!

4/28(土)
今日はこのツアーの最難関、福岡~鳥取・境港のロングドライブ。まぁ、460㎞、5時間半のドライブは僕の中では普通。物理的に全く問題なく出来る距離だ。ただし、ツアー冒頭では…という条件が付くが。w 昨夜は九州最終日という事も有り、田口さんを始め追っ掛け続けてくれたお客さんもまじえての飲み会で、ツアー初の日本酒に手を出してしまった。翌朝は早いので、毎晩4時までやってた飲み会も早めに切り上げよう!と約束してたのに、結局3時まで飲んでしまった。大丈夫かなオレ。


福岡都市高速で大渋滞が有ったものの、それ以降はスムース。関門海峡、再び。

中国自動車道をひた走り、三ツ木東JCTで松江道に乗り換える。追い越し車線がたまにしか来ないので、ノロノロ運転が割と続くが、まぁ、間に合わないという事はなさそうだ。途中、昼食をとったり休憩したりしながらも、順調に穴道湖が見えて来た。(間違えて高速を降りてしまってた。)


かの「ベタ踏み坂」でベタ踏みする事も無く、境港になんとか無事到着。
広島から電車で来たなかにしさんと再会を喜び、また、今夜の主催者で、15年ほど前にツアーで米子に行った時にまだ高校生だったサックスの三成君とも久々の再会を喜び、リハ、スタート。その当時のツアーでやってた僕のオリジナル曲「ホットスタッフ」(有名曲とは同名異曲)を彼のたっての希望でやる事になった。オレ、まるっきり忘れてるんですけど。w

ウェルカム・ドリンクにアラ汁、オヤツにバカみたいに美味い寿司が出て来た。

境港市「クロ」さんにて。ライブ、スタート。そこそこ広い喫茶店に目一杯並べられた客席は超満席。お年寄りから島根大の学生まで幅広い客層。とても嬉しい。その15年くらい前のツアーの時から追っ掛けてくれてるお客さんの顔も見れて悦びは倍増。

メンバー左から奈良井哲(ds)、なかにし隆(p)、宮地、斎藤潔(b)、三成(ts)。

後日、お客様がライブの模様をスクラップ記事風ポスターみたいにしてくれました。
ライブは全般的に大盛り上がりで本当に良かった!

夜が早い海で働く人たちの街、境港。打ち上げ会場は予想通り見つからない。そんな中、唯一見つかったのは…「八剣伝」! また~??w
飲み会がスタート。色んな話をしたなぁ。内容的に我々ミュージシャンには日常だけど、結構、破天荒でディープな話だったかも。

4/29(日)

今日は七類港からフェリーに乗って隠岐諸島の西ノ島へ。航行時間はなんと2時間半!!
車は港の駐車場に置きっぱなし。こういう「島流し」は大歓迎。

少し船内で眠って、「島流し感」満載の水平線を撮ろうと甲板に出た。

お~!何も無い。島流しだ!そしてクルッと身体をひねると…

あれ?島が見える。ここ何処?…どうやら、いつの間にか2時間半、たっぷり寝てた様で、もう着いちゃった模様。

今回のツアーは、首都圏からiターンで思い切って西ノ島に引っ越した、元弟子の小山君から戴いたお仕事。実はここには高校生の頃に吹奏楽部の合宿で来ている。35年ぶりの来訪となる。

お昼食べましょう!という事で、オススメのお店に。

サザエ+旨~い魚の定食。いきなりノックダウン。

地元の若手芸術家の方の運転で観光スタート。まずは摩天崖(まてんがい)。

35年前、断崖絶壁にでっかい牛が一杯いて驚いた事を覚えている。あの時と全く変わらない風景。

果てしなく広がる海に小さい船が浮かんでる。

こんな絶景、中々お目に掛かれない。


今日の職場は西ノ島小中学校。ここの音楽室を使わせて戴く。

ジャズに詳しくない島の方々に分かりやすい選曲とレクチャーを…という事で、「テイク・ファイブ」などのスタンダードを。レクチャーの冒頭で「ジャズを聴いた事の有る方、お手をあげてください。」と恐る恐る尋ねると、殆どの方が手をあげてビックリ。どうやらiターンで本土からやって来た方も多いらしく、ジャズに馴染んでる方も多かったらしく。。蓋を開けてみれば「聴いたことのある曲ばかりで楽しかった。」との評価も戴き、良かった良かった。

本日のプレーヤー左から、お隣の島から来て頂いたベーシストの原さん、宮地、小山君(ts)と奥さん(fl)、なかにしさん(p)、島前高生の武田さん(as)。
武田さんは初ジャズで相当緊張してた模様。僕と同じ神戸出身で西ノ島には留学で来てるのだとか。これを機にジャズの楽しみを知って貰えたら…と思う。


終了後、再び観光。「通天橋(つうてんきょう」を目指す。
あぁ、吹奏楽部の合宿でここで皆でカウント・ベイシー聴いたなぁ…とかを鮮明に思い出す。細い尖がった岩は「蝋燭岩」と呼ばれ、季節によっては太陽がその上に墜ちて行き、まるで蝋燭の様に見えるのだそうな。

これが通天橋。このわきから崖を登って牛の群れを見て驚いた事も鮮明に思い出した。

一続きだった岩が長い年月で崩落して行きこの形になったという。自然による悠久の芸術を堪能。


こちら動画。



小山君オススメの寿司屋で打ち上げ。看板も何も出ていない知る人ぞ知るお店。

期待が募るお通し。


ひとつも文句の出ない旨い寿司。食が細くなったのが悔やまれる。w

4/30(月)
再びフェリーに乗って本土に帰る。お世話になった小山夫妻と娘さんのさなちゃんに別れを告げて乗船。乗る時に初めて気が付いたのだが、これから乗るフェリーは車を停めている七類港には着かず、境港に着くらしい。七類港には、どうやらタクシーで行くしかないらしい。2500円ほど掛かるみたい。う~む、予定外だったけど仕方あるまい。今日は、米子で三成君の個人レッスンをやってから、皆生温泉に浸かって、兵庫県に戻り、尼崎のホテルにチェックインして、大阪梅田で大学の仲間との飲み会の予定が入っている。時間をセーブしなければ。

島根大学のジャズ研クラブハウスにて三成君と合流。なかにしさんとはここでお別れ。お互いの健闘をたたえ合う。僕は三成君の実家で1時間の濃厚なレッスン。この後、ジャムセッションが有るらしいのだが、三成君とは別れ、後ろ髪を引かれつつ皆生温泉へ。w


三成君に貰ったタダ券を握りしめ、汐の湯へ。

pH値7.2、源泉温度68.8℃という高温。海の近くの塩化物泉。時間が無かったのでゆっくり…とは行かなかったが、堪能出来た。

尼崎までは250㎞で3時間はかかる。そこから大阪梅田へは阪神電車で。7時からスタートしてる飲み会、大学時代の仲間が待つ会場に8時半ごろに遅刻して到着。

ツアー中に起こった様々な事件をネタにして盛り上げる。爆笑を取らなければ満足できないので、あたかもトークショウの仕事の様だ。結局、最終日も仕事仕事の一日だった。w いやいや飲み会はひたすら楽しかったよ。

その後の2次会も自虐ネタで盛り上げ、阪神電車で尼崎に戻る。大阪もすっかり様変わりして、迷いまくり。

5/1(火)
東京に戻る。500㎞越えで6時間の道のり。今までの距離から考えると多少長いが、自信も付いた。出発するのが嫌で、ホテルのベッドでギリギリまでグダグダしてたけど。w


新名神、湾岸線、第二東名と乗り継ぎ、軽快に東へと進む。足柄では富士山を拝めた。


無事、練馬到着。


初日の名古屋までの距離をうっかり消してしまったので、再度計算してみたら3100㎞ほどの走行距離!頑張ったね、ハス郎。


「採算度外視」と言って始めたツアーだったけど、それぞれの主催者さんやリーダーが気を遣ってギャラを多く捻出して戴いたり、また、お客様にはCDを沢山買って戴いたお蔭で、結局は収入的にも成功に終わる事が出来た。隠岐の島からの帰りの船で、なかにしさんには「あんたにはそれだけの価値が有る。」と言われて嬉しかったけど、毎晩、録音した自分のプレーを聴いてかなり反省していたので、もっとその価値に見合う、いや、もっと価値ある演奏をしなければと思い、より身が引き締まる想いがした。

また、新しい自分がお聞かせ出来るよう、頑張らねば!そう考えるキッカケになった、重要でそれでもって最高に楽しいツアーであった。今日、帰宅してから1か月。いまだツアー・ロスで何だか寂しくて、中々調子が出ない日々を送っているんだけど。w

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