また緊急事態宣言で僕の復帰ライブが飛んでしまいました。
もう、いつ復帰出来るのか全く見通しが立たなくなった本日、中小企業庁(経産省)の一時支援金の申請に必要な「事前確認」に行って参りました。
事前確認とは、去年の「持続化給付金」で、あまりにも不正受給が多かった為、プロの診断士(商工会議所、銀行、税理士、行政書士など)に申請前に「この人は本当に給付を受けるべき人なのか?」を判断して貰うという新しいシステム。しかし、この面倒臭いシステムがネックとなり、予算に対して応募数が極端に少ないというのが現状でして、逆に確実に給付を受けるチャンスでもあります。
この診断士には、一時支援金のhpにある登録確認機関を、住まいのエリアから検索して予約を取る必要が有ります。そして、予約した日にオンラインや対面でインタビューを受けて、該当者と認定されれば事前確認は完了し、漸くマイページから申請が可能になります。事前確認は基本的に無料です。この「基本的に」…に実は問題が有るのですが。
まずは、申請に必要な資料を集めたり作成し、揃ったらマイページを一時支援金のhpから制作。そして、登録確認機関にアプローチして予約…という流れが一般的でしょうか。
登録確認機関の検索
https://reservation.ichijishienkin.go.jp/third-organ-search/
僕は練馬区在住なので、検索したところ、かなりの件数がヒットしました。で、メールアドレスも載ってるので、片っ端からメールを送って行きました。結果、返事が無い、返信が有っても「5万円なら引き受けます。」との回答、あるいは「4月に応募が殺到したため、今後は未定」との回答の山々々。あまりにも、無料でやってくれる方が見つからない為、中小企業庁に電話しました。YouTubeの情報で事務局内に確認機関を設立したとの情報を得たからです。ところが、受付けの男性がしてくれた事は、ネットで練馬区での登録確認機関を検索する事(それは、もうやったっちゅうに!)と、「今後無料でやってくれる所が見つかれば連絡しますが、時間が掛かるかも知れません。」との回答のみでした。事務局に確認機関は無いのか?と尋ねても、有耶無耶になってしまいました。
こちらとしては、給付金を貰って少しでも多く貯蓄を増やしておかなければ、いつまで緊急事態宣言などで仕事が滞るか分からず、今後の生活が大変不安です。そこへ来て、事前確認のお断りメールの嵐。或いは、給付金の為に5万円を支払うとなると、結局は受給額がぐっと下がってしまいます。それはこちらとしては何としても避けたい。(5万円などの有料の確認機関は、中小企業庁の事務局からの報酬を拒否している機関となります。)
頭を抱えていると一件のメールが届き、無料でやって頂ける旨が書いてあります。天使が舞い降りたかの様でした。
メールでの事前確認の予約と共に色んな遣り取りもしました。zoomでの事前確認でもOKだとの事でしたが、紙資料を見ながらの確認の方がスムーズとの事で、事務所にお邪魔して対面で…という事になりました。事務所まで車で20分程の距離だし、メールでの遣り取りで信頼の出来る方だと感じたので、こちらも直接お会いして確実に作業を進めたい気持ちも有りました。
メールでの遣り取りの中で、無料でやって頂ける登録確認機関を探すのに相当苦労した話をしました。
これって登録確認機関が悪いのでしょうか?僕はそうは思いません。メールでの遣り取りで、中小企業庁の事務局が登録確認機関に支払う報酬が1件につきたった千円だという事(これは既に知っていました)、更に、30件オーバーでないとその報酬も全く得られないという事も伺いました。これでは、お上に「ボランティアでやれ。」と言われてるのと同じ…だと。
これを自分に当て嵌めたら、無料体験レッスン(ヤマハの場合、そのくらいの報酬が出る)を30人以上やらないと報酬が一切貰えない…という事になります。その上、その作業をやったところで、今後その人がクライアントになる可能性は極めて低い。これを通常業務の合間にやらなければいけない上に、更に希望者が殺到したら通常業務にも支障をきたします。誰がこんな事を進んでやりたがるでしょうか。その結果が、僕のところに次々届くお断りメールだったのだと理解しました。
僕も合理的に検索しようと、まずは近場で開業してる方で、hpに「無料で事前確認やります」と書いてある所を探しましたが、全く見つからず、恐らく予約が殺到して削除したんだろうな…と簡単にイメージ出来ました。
これから給付金を戴く立場なのに、中小企業庁さんにあんまりな事は言えませんが、このシステムは上手くワークしてないと思います。4月末でこの状況ですから、今後更に登録確認機関も多くが逃げ出して、5月末の締め切りに向かって益々事態は悪くなって行くかと思われます。事務局も登録機関を増やそうとしてるみたいですが、機関側に不満が有る以上、増やすだけでは問題は解決されないと思います。なので、受給を望んでいる方は1日でも早く行動される事をお勧めします。
僕がお願いした方は正義感が強く人情に厚そうな方でした。だから、この条件でもやって頂けたんだと思い、こちらも、御礼の菓子折りに自分のCDをお付けして(これは不要だったかも笑 でも「音楽は生活に絶対必要なものです。」と仰られてとても嬉しかったです。)持参しました。なんか、こういうご時世だからこそ、オンラインで適当に済ますのではなく、対面で、御礼もきちんとしたかったってのも有ります。
こうして登録確認機関の実情を知ると、なんかYouTuberが情報として「事前確認なんて簡単な作業。タダでやってくれる人は沢山居るし、オンラインで面倒臭い事言われたら次々違う人に当たろう!」って流してるのを観て、そのまま額面通りに捉えて行動するのは、人間としてとっても寂しい気持ちがしてしまいます。情報としてはとても有り難いけど。
友人には、無料でやってくれる所見つけたら教えて欲しい…と頼まれてますが、予約が殺到して、通常業務に支障をきたす様な事が有れば、その方から受けた恩を仇で返す事になりかねないので、差し控えようと思います。皆さん、自分でお探し下さいね。
音楽業界は益々先行きが見えない状況となりました。鬱になりつつある人達が多いとも聞きます。お金の問題以上に、人前で演奏をさせて貰えないフラストレーションのせいが大きいと思います。僕も去年は、アルバム制作や給付金の為の事務手続き、或いは趣味のレコード収集に熱中してあっという間に一年が過ぎ去りましたが、今年は、「もういい加減にしてくれ。」という気持ちが強いです。その中で、大きな不満はどうしても政府のワクチン対策の遅れに着地してしまいます。
でも、嘆けば嘆くほど、気分は悪い方向に向かいます。嘆くのをやめて、何かを作る、給付金受給に命を賭ける、この機会にやりたい事をとことんやる…など、コロナ禍を忘れる努力って絶対必要だと思います。皆さん、何とか工夫して、貰えるものは貰ってこの苦難を乗り越えましょう!
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