ジェネレーション・ギャップに関して最近やたらと同世代の間で話題になる。そんな折、ふとバークリー時代の事を思い出した。
「俺こそが一番だ!」と思ってる腕っこき達が世界中から集まって来る場所。今思えば皆んな若くて生意気で偉そうで自慢ばかりしてる奴等ばかりだった。経験を積んだ大人である先生達はそういう学生達の相手するの大変だったろうな。今の俺なら面倒くさくて嫌だもん。(笑)
まぁ、僕もそういう学生の一人だったが、やはり世界のレベルは高く、早々に謙虚にならざるを得なかったわけだが、あの時生意気だった連中は今どうしてるんだろう?と気になる。皆んな色々経験してま~るくなったり、落ち着いちゃってるのかな。でも、どこかにツッパってる部分が有って、世界の何処かで面白い音楽を作り続けてるのかも知れない。
若手を見てて、ずっと音楽の話ばかりしてるのが眩しくもあり懐かしくもある。今、同世代が集まっても馬鹿話がメインで、本題の仕事や音楽の話には中々入らない。でも、僕にとってはこれがJAZZだったりする。これと同じ会話を音楽上でもしているから殆ど区別が付かないのだ。実際の会話で面白みのない奴は、演奏上もあまり会話が面白くないもんだ。
年齢と共に音楽の聴こえ方もどんどん変わる。タイトなアンサンブルよりも、個性やその人となりが聴こえて来るインプロビゼーションに興味が行くし、そうなって来るとスタンダードが聴きたくなるものだ。若い頃にオリジナルを量産して、スタンダードなんてやりたくない!とホザいてた自分が…である。(笑)
酒もあんま飲まないし、オンナの話も殆ど出ない最近の若手とのコミュニケーションは割と難しいけど、音楽が一緒に出来ない訳ではない。会話や音楽に関するジェネレーション・ギャップというよりはむしろ、自分が元々一般とのギャップを感じてるので、普通に噛み合わない事は多い。だから「世代間」というのは僕にとってはキーワードにならない。
JAZZという範疇では、確かに最先端のモノは存在するけど、僕には、多くがECMの焼き直しにしか聴こえないし、メロディー重視でない変拍子や、雰囲気だけで物語が無い一時のクラブ・ジャズの様な音楽は聴くのが辛いので聴かない。最早、NYのトレンドとかも僕はわざわざ追い掛けていない。これが時代遅れというならそうかも知れないけど、僕はJAZZなんてのは要はミクスチャーだと思うので、NYを真似た所で独自のミクスチャーなどひっくり返っても生まれないと信じている。つまり、NYを真似る事自体が既に時代遅れの第一歩だというのが作り手としての感覚だ。むしろ、そのNYのミュージシャン達が何に影響受けてそういう音楽を作り上げたかに注目すべきである。でも、時代に合わせて音楽を作ろうと思ってない僕は、全然違うジャンルばかり聴いてるけどね。
歳を取っても外部からの刺激に柔軟に対応するという事は難しいけど、マイルスを始め多くのジャズ・ジャイアンツはやっていたし、音楽を古臭い死んだモノにしてしまわない為には不可欠だと思う。でも、多くのベテラン勢は、「今のジャズはツマラナくて聴けない。けど、トレンドに乗り遅れたくはない。」という狭間で困惑している様に見える。でも、それって「ジャズ」って範疇のみで考えてるからじゃないかと思う。
僕にとっては、正直、ジャズなんてカテゴリーはどうでも良い。色んな国の色んな文化に触れて、それを配合すれば自分なりの新しいものが作れる筈。マイルスがやってた事はトレンドを追っ掛けると言うよりは、ミクスチャーのネタを精力的に探していたに過ぎない。「ひでぇな、これ。」と言いながらイタリアのポップス・バンドのCDを聴いてたってのは有名な話である。こんな彼だから、彼自身がトレンドになり得たのだ。
ベテランが若手に合わせて好きでもない今風のジャズを無理して演奏してるのはちょっと痛々しいし、自分が若かりし頃の音楽を同年代しか居ない客席に向けて演奏するのも時間が止まってる様に思える。
結局、流行りとは無縁の所で、ミクスチャーを実験的に繰り返す事で、新しいものは生まれる。それこそが生きた音楽だと思うのだ。つまり、トレンドなんか気にしてたら生きた音楽など出来ない筈だ。
こういう話になるといつも思い出すのは、若い頃、山口真文さんと共演させて頂いた時、僕がアドバイスを求めて戴いた言葉。
「好きでこの世界入ったんでしょ?なら、好きな事だけ頑張っておやんなさい。」
「俺こそが一番だ!」と思ってる腕っこき達が世界中から集まって来る場所。今思えば皆んな若くて生意気で偉そうで自慢ばかりしてる奴等ばかりだった。経験を積んだ大人である先生達はそういう学生達の相手するの大変だったろうな。今の俺なら面倒くさくて嫌だもん。(笑)
まぁ、僕もそういう学生の一人だったが、やはり世界のレベルは高く、早々に謙虚にならざるを得なかったわけだが、あの時生意気だった連中は今どうしてるんだろう?と気になる。皆んな色々経験してま~るくなったり、落ち着いちゃってるのかな。でも、どこかにツッパってる部分が有って、世界の何処かで面白い音楽を作り続けてるのかも知れない。
若手を見てて、ずっと音楽の話ばかりしてるのが眩しくもあり懐かしくもある。今、同世代が集まっても馬鹿話がメインで、本題の仕事や音楽の話には中々入らない。でも、僕にとってはこれがJAZZだったりする。これと同じ会話を音楽上でもしているから殆ど区別が付かないのだ。実際の会話で面白みのない奴は、演奏上もあまり会話が面白くないもんだ。
年齢と共に音楽の聴こえ方もどんどん変わる。タイトなアンサンブルよりも、個性やその人となりが聴こえて来るインプロビゼーションに興味が行くし、そうなって来るとスタンダードが聴きたくなるものだ。若い頃にオリジナルを量産して、スタンダードなんてやりたくない!とホザいてた自分が…である。(笑)
酒もあんま飲まないし、オンナの話も殆ど出ない最近の若手とのコミュニケーションは割と難しいけど、音楽が一緒に出来ない訳ではない。会話や音楽に関するジェネレーション・ギャップというよりはむしろ、自分が元々一般とのギャップを感じてるので、普通に噛み合わない事は多い。だから「世代間」というのは僕にとってはキーワードにならない。
JAZZという範疇では、確かに最先端のモノは存在するけど、僕には、多くがECMの焼き直しにしか聴こえないし、メロディー重視でない変拍子や、雰囲気だけで物語が無い一時のクラブ・ジャズの様な音楽は聴くのが辛いので聴かない。最早、NYのトレンドとかも僕はわざわざ追い掛けていない。これが時代遅れというならそうかも知れないけど、僕はJAZZなんてのは要はミクスチャーだと思うので、NYを真似た所で独自のミクスチャーなどひっくり返っても生まれないと信じている。つまり、NYを真似る事自体が既に時代遅れの第一歩だというのが作り手としての感覚だ。むしろ、そのNYのミュージシャン達が何に影響受けてそういう音楽を作り上げたかに注目すべきである。でも、時代に合わせて音楽を作ろうと思ってない僕は、全然違うジャンルばかり聴いてるけどね。
歳を取っても外部からの刺激に柔軟に対応するという事は難しいけど、マイルスを始め多くのジャズ・ジャイアンツはやっていたし、音楽を古臭い死んだモノにしてしまわない為には不可欠だと思う。でも、多くのベテラン勢は、「今のジャズはツマラナくて聴けない。けど、トレンドに乗り遅れたくはない。」という狭間で困惑している様に見える。でも、それって「ジャズ」って範疇のみで考えてるからじゃないかと思う。
僕にとっては、正直、ジャズなんてカテゴリーはどうでも良い。色んな国の色んな文化に触れて、それを配合すれば自分なりの新しいものが作れる筈。マイルスがやってた事はトレンドを追っ掛けると言うよりは、ミクスチャーのネタを精力的に探していたに過ぎない。「ひでぇな、これ。」と言いながらイタリアのポップス・バンドのCDを聴いてたってのは有名な話である。こんな彼だから、彼自身がトレンドになり得たのだ。
ベテランが若手に合わせて好きでもない今風のジャズを無理して演奏してるのはちょっと痛々しいし、自分が若かりし頃の音楽を同年代しか居ない客席に向けて演奏するのも時間が止まってる様に思える。
結局、流行りとは無縁の所で、ミクスチャーを実験的に繰り返す事で、新しいものは生まれる。それこそが生きた音楽だと思うのだ。つまり、トレンドなんか気にしてたら生きた音楽など出来ない筈だ。
こういう話になるといつも思い出すのは、若い頃、山口真文さんと共演させて頂いた時、僕がアドバイスを求めて戴いた言葉。
「好きでこの世界入ったんでしょ?なら、好きな事だけ頑張っておやんなさい。」
日本では珍しい、JAZZドラマー兼お坊さんです。
お坊さんの仕事のため、海外行きを断念しましたが、時々コンサートを開いています。
ご興味がありましたら、見てみてください。
www.sasaky.sakura.ne.jp