先日、道玄坂のヤマハ渋谷店の管楽器担当の方々がご挨拶という事で、わざわざ僕の勤める宮益坂近くのセンターまで楽器2本を手にご足労頂いた。その2本の某外国製メーカー品を試して欲しいというのも有った様なので、早速試してみた。両方ともアルトだったので、テナーだったらより細かい感想が言えたのだけど。。
最初の製品は、ちょいとヘヴィーで吹いた瞬間「あ~、ヴィンテージもんを意識してるな・・」と分かった。でも、日本の某メーカーの某モデルと似ていて、アメセルなどの古いモデルの「如何にも渋い音色」を狙ってはいるのだけれど、吹奏感がまるで違うのだ。僕が使用しているモデル、Selmer・M6に共通して言える事は(よっぽどの粗悪品を除いて)、息を入れた分だけ抵抗無く前に飛ぶ感じがする事。つまり息を入れる事に対して抵抗感が無く、管体がよく振動して、楽器が鳴ってる!と感じつつ重厚な音色であると言う事である。バンドと一緒に演奏していても、自分自身をモニターし易い。ところが、こういうヴィンテージものを模した製品は、渋い音色に拘るがために管体をヘビーな作りにしたため、あまり振動せず、自分の音をモニターするのが困難である。演奏にも必要以上のストレスを感じる。
次に試した製品は、先程の製品に比べると楽器はよりへヴィーだけど、音色は明るく、音抜け的には「鳴ってる感」はある。ただ、正直言うと、僕にとっては生徒に模範演奏を聞かせるためにお店で借りている、ヤマハのそんなに高くないモデルと大して変わらない様に感じた。値段を聞いてビックリ・・だったけど。(笑)
まぁ、僕はアルトのマウスピースを持っていないので、お店で借りたものだったため、正直これを正式なコメントにするには自信を持てない。でも、もし自分の生徒が初心者で、初めて楽器を購入するというのであれば、作りにムラの有るこれら海外の製品ではなく、間違いなくヤマハを推薦する。大量生産で個性が無いといえばそうとも言えるけど、僕は楽器を選ぶ能力の無い初心者がこういう一種の変り種の製品や、ましてやヴィンテージものを買うのは間違っていると思う。僕に選定を頼む生徒も居るが、「それはあくまで僕にフィットしたものであって、君にフィットするとは限らない」と言って断わっている。
僕が現在使用しているM6だってかなりのクセモノだし、長年吹いてる間に楽器自身の性格も変わってきた。Selmerという会社の楽器は手作りで1本1本違いが有るし、M6やバランス・アクションなんてのは、更に上を行く個性派集団である。自分がどういう音を求めてるか、どういう演奏をしたいかによって楽器選びは変わってくる。それには、買う人、本人にそれ相応のテクニックとスキルが無ければ選べない。よく、良い楽器でなければ上手くはならないと言うけれど、ヴィンテージものが初心者にとって決して良い楽器だとは思えないのである。どの楽器を買っても一定のレベルを保っているヤマハなら僕も安心して生徒に薦める事が出来る。値段的にも、ケアやリペア的にもお手軽だし、音程なども合わせやすい。将来、上手くなって個性が欲しくなったら、改めてそういう楽器の購入を考えればいいわけだし。
Selmerのオールド・モデルをプロが使うのはダークなサウンドを求めている部分も有るけど、やはり個性が一体ごとに有るからだと思う。それだけ、音色にコダワリが有るし、求めているものも明確なのである。まぁ、だからこそ、NYをはじめ色んなアーティストが「ネコも杓子もSelmer」ってのに嫌気が差して他のメーカーを探して、より強い個性を求めるってのも分かる。結構そういう情報にアマチュアの人たちが振り回されてる様な気もするな。
まぁ、ここまで書いといて最後のオチで怒らないで下さい。
僕は初心者の高校生の頃からSelmer(M7・当時の現行モデル)でした。(苦笑) もう25年以上Selmerの音を聴いて来た。だから結局はSelmerじゃないとダメなんだよね・・
最初の製品は、ちょいとヘヴィーで吹いた瞬間「あ~、ヴィンテージもんを意識してるな・・」と分かった。でも、日本の某メーカーの某モデルと似ていて、アメセルなどの古いモデルの「如何にも渋い音色」を狙ってはいるのだけれど、吹奏感がまるで違うのだ。僕が使用しているモデル、Selmer・M6に共通して言える事は(よっぽどの粗悪品を除いて)、息を入れた分だけ抵抗無く前に飛ぶ感じがする事。つまり息を入れる事に対して抵抗感が無く、管体がよく振動して、楽器が鳴ってる!と感じつつ重厚な音色であると言う事である。バンドと一緒に演奏していても、自分自身をモニターし易い。ところが、こういうヴィンテージものを模した製品は、渋い音色に拘るがために管体をヘビーな作りにしたため、あまり振動せず、自分の音をモニターするのが困難である。演奏にも必要以上のストレスを感じる。
次に試した製品は、先程の製品に比べると楽器はよりへヴィーだけど、音色は明るく、音抜け的には「鳴ってる感」はある。ただ、正直言うと、僕にとっては生徒に模範演奏を聞かせるためにお店で借りている、ヤマハのそんなに高くないモデルと大して変わらない様に感じた。値段を聞いてビックリ・・だったけど。(笑)
まぁ、僕はアルトのマウスピースを持っていないので、お店で借りたものだったため、正直これを正式なコメントにするには自信を持てない。でも、もし自分の生徒が初心者で、初めて楽器を購入するというのであれば、作りにムラの有るこれら海外の製品ではなく、間違いなくヤマハを推薦する。大量生産で個性が無いといえばそうとも言えるけど、僕は楽器を選ぶ能力の無い初心者がこういう一種の変り種の製品や、ましてやヴィンテージものを買うのは間違っていると思う。僕に選定を頼む生徒も居るが、「それはあくまで僕にフィットしたものであって、君にフィットするとは限らない」と言って断わっている。
僕が現在使用しているM6だってかなりのクセモノだし、長年吹いてる間に楽器自身の性格も変わってきた。Selmerという会社の楽器は手作りで1本1本違いが有るし、M6やバランス・アクションなんてのは、更に上を行く個性派集団である。自分がどういう音を求めてるか、どういう演奏をしたいかによって楽器選びは変わってくる。それには、買う人、本人にそれ相応のテクニックとスキルが無ければ選べない。よく、良い楽器でなければ上手くはならないと言うけれど、ヴィンテージものが初心者にとって決して良い楽器だとは思えないのである。どの楽器を買っても一定のレベルを保っているヤマハなら僕も安心して生徒に薦める事が出来る。値段的にも、ケアやリペア的にもお手軽だし、音程なども合わせやすい。将来、上手くなって個性が欲しくなったら、改めてそういう楽器の購入を考えればいいわけだし。
Selmerのオールド・モデルをプロが使うのはダークなサウンドを求めている部分も有るけど、やはり個性が一体ごとに有るからだと思う。それだけ、音色にコダワリが有るし、求めているものも明確なのである。まぁ、だからこそ、NYをはじめ色んなアーティストが「ネコも杓子もSelmer」ってのに嫌気が差して他のメーカーを探して、より強い個性を求めるってのも分かる。結構そういう情報にアマチュアの人たちが振り回されてる様な気もするな。
まぁ、ここまで書いといて最後のオチで怒らないで下さい。
僕は初心者の高校生の頃からSelmer(M7・当時の現行モデル)でした。(苦笑) もう25年以上Selmerの音を聴いて来た。だから結局はSelmerじゃないとダメなんだよね・・
SGURU氏、さすがです
まいどです!爆笑でしたかぁ。笑いが取れるとは思わなかったです。
NADDYさん、
初心者ぢゃないじゃん。
話は違いますが、最近、パソコンを買い換えたのですが、マウスパッドがなかなか合わなくて、4つも買っては返品(笑)。マウスによって、ずいぶん使い勝手が違うものらしくて、試行錯誤の末、ある雑誌の表紙の紙が一番しっくりくるという皮肉な結果で・・。
結局モノの価値というものは、それ自体の性能や機能性だけでなく、使う個人との相性や個性にも関係してくるんですね。ましてや楽器、しかも演奏者の力量や個性が反映されるサックスではなおさらだと・・。
自分ではいい音を出せないので、たまにプロの方にお見せして吹いてもらい、それを聞きながらニタニタ「やっぱりいい~なあ~」と(苦笑)
ああ、努力しないで早くいい音出せるようになれないかなあ・・本音(笑)
勘ぐり過ぎですよぉ。(笑)
僕がアメリカに住んでた時によく日本から頼まれていたのが「適当にいい楽器見繕って日本に送ってよ。」だったので、自分で選ばずに銘柄だけで買い物をする日本人のブランド志向が心底嫌になったんです。まぁ、僕もその一人だったってオチなんですが。(苦笑) それって、渋谷歩いてるようなガキが高い有名ブランドのバッグ持ってこれ見よがしに闊歩してるのと似てる様な気がするんです。
楽器は大切なパートナーですから、やはり出会いと付き合い方を大切にして欲しいと思います。パートナーと言っても楽器は決して世話焼き女房にはなってはくれず、こちらが腕を上げないと見向きもしてくれない様な「いいオンナ」だったりします。(笑)