中学生の時、少ないお小遣いを貯めて、少しずつ買い集めたLP達。
家にはマイルスやブレーキーなどジャズの名盤やアメリカン・ポップスやワケ分からんものまで、様々なレコードが転がってたけど、実は肌に合わないとずっと思ってた。で、自分で「これだ!」と思ったのがタツロー御大である。今でもジャズを聴きすぎて嫌になったり、仕事としての音楽に嫌気がさしたら必ず戻るのはココだ。「今聴いても新鮮!」なんて陳腐な言葉は吐きたくない。紛れもなく自分の音楽のルーツがここに有る。オケのアレンジやMIXにまで手を染め始めた今、影響は尊敬するジャズメンのアルバムからだけでなく、このJ-POPの教祖様からも受けている事を思い知らされる。
歌詞には「愛」や、ハードボイルドな殺し屋の内容が有ったりで、中坊にはいまいちピンと来ず、学校でツッパリ・ハイスクール・ロックンロールを愛聴している友人達とは分かち合う事も出来ず、一人で熱聴する悶々とする日々・・。とにかくメロディーやコード進行が当時TVで流れてる歌謡曲とは全然違う事が衝撃的だった。確かスコアー譜が出てて、それをまたお小遣いで買って自宅のエレクトーンで練習したりしてたなぁ。「ラブ・スペース」のイントロとか・・。今、思い出した。(笑)
中学3年の時に、当時リリースされた完全アカペラ・アルバム「オン・ザ・ストリート・コーナー」を真似して、自分で歌ってテレコに録音、それをステレオから流して更にその上にコーラスを重ねてテレコで録る・・という荒業で一人アカペラに挑戦したものの、あまりの音痴さに自分で愕然とし(苦笑)、しかも、音を重ねるごとに音質が酷く劣化するという、現代のデジタル化社会では信じられない(当然と言えば当然だが)事態を迎え、あえなく終了。しかし、今、このアルバムを聴いて驚くのは、アナログ録音で、しかも「オート・チューン」などピッチ補正ソフトが無かった時代にもかかわらず、パーフェクトなところだ。凄い。
現在の僕は、ライブで人前で演奏するのも勿論楽しいのだけど、スタジオに籠ってオーケストレーションのためにオーバーダブを繰り返したり、たったワンショットが気に入らなくて何度も録り直したりっていう地道な作業はもっと好きだ。スタジオでは「ジャズ界のスティーリー・ダン」なんて皮肉を言われたけど(笑)、スティーリー・ダンなんて聴き始めたのはつい10年くらい前からだから、明らかに達郎御大の影響だ。
ジャズはあくまで瞬間芸術だから、シンプルに、そして1stテイクを大切にする・・ってのも僕の中にはあるけれど、なんか、そういうのってライブハウスで生演奏聴いた時の方がよりスリリングでお客さんも楽しいんじゃないかなと思う。だから、アルバムを作る時はいつも「ライブとは一味違うものを聴かせたい」という気持ちで制作にあたっている。となると、ライブでは鳴らせない色んな楽器の音も同時に鳴らしたくなるってのが人情。御大のアルバムも豪華なホーンセクションやストリングスが入り、またご本人のコーラスや色んな楽器のオーバーダブによりライブとは全く違う内容だ。でも、これらのアルバムを聴きまくってた中3の時に神戸国際ホールで見た、全く違うバンド編成でのコンサートが薄っぺらく感じたかと言うとそんな事は無い。凄く感動したのを今でも覚えている。
自分の進むべき道を見失いかけた時、鮭が生まれた川を目指すように、自分のルーツに帰る。かつて自分が「これだ!」と思ったものが、今聴いてもとてもセンスが良く完成度の高い音楽で、良かった~と思えると同時に、自分は決して間違ってはいないんだ!という自信にも繋がる。自分の感性を信じたい。
家にはマイルスやブレーキーなどジャズの名盤やアメリカン・ポップスやワケ分からんものまで、様々なレコードが転がってたけど、実は肌に合わないとずっと思ってた。で、自分で「これだ!」と思ったのがタツロー御大である。今でもジャズを聴きすぎて嫌になったり、仕事としての音楽に嫌気がさしたら必ず戻るのはココだ。「今聴いても新鮮!」なんて陳腐な言葉は吐きたくない。紛れもなく自分の音楽のルーツがここに有る。オケのアレンジやMIXにまで手を染め始めた今、影響は尊敬するジャズメンのアルバムからだけでなく、このJ-POPの教祖様からも受けている事を思い知らされる。
歌詞には「愛」や、ハードボイルドな殺し屋の内容が有ったりで、中坊にはいまいちピンと来ず、学校でツッパリ・ハイスクール・ロックンロールを愛聴している友人達とは分かち合う事も出来ず、一人で熱聴する悶々とする日々・・。とにかくメロディーやコード進行が当時TVで流れてる歌謡曲とは全然違う事が衝撃的だった。確かスコアー譜が出てて、それをまたお小遣いで買って自宅のエレクトーンで練習したりしてたなぁ。「ラブ・スペース」のイントロとか・・。今、思い出した。(笑)
中学3年の時に、当時リリースされた完全アカペラ・アルバム「オン・ザ・ストリート・コーナー」を真似して、自分で歌ってテレコに録音、それをステレオから流して更にその上にコーラスを重ねてテレコで録る・・という荒業で一人アカペラに挑戦したものの、あまりの音痴さに自分で愕然とし(苦笑)、しかも、音を重ねるごとに音質が酷く劣化するという、現代のデジタル化社会では信じられない(当然と言えば当然だが)事態を迎え、あえなく終了。しかし、今、このアルバムを聴いて驚くのは、アナログ録音で、しかも「オート・チューン」などピッチ補正ソフトが無かった時代にもかかわらず、パーフェクトなところだ。凄い。
現在の僕は、ライブで人前で演奏するのも勿論楽しいのだけど、スタジオに籠ってオーケストレーションのためにオーバーダブを繰り返したり、たったワンショットが気に入らなくて何度も録り直したりっていう地道な作業はもっと好きだ。スタジオでは「ジャズ界のスティーリー・ダン」なんて皮肉を言われたけど(笑)、スティーリー・ダンなんて聴き始めたのはつい10年くらい前からだから、明らかに達郎御大の影響だ。
ジャズはあくまで瞬間芸術だから、シンプルに、そして1stテイクを大切にする・・ってのも僕の中にはあるけれど、なんか、そういうのってライブハウスで生演奏聴いた時の方がよりスリリングでお客さんも楽しいんじゃないかなと思う。だから、アルバムを作る時はいつも「ライブとは一味違うものを聴かせたい」という気持ちで制作にあたっている。となると、ライブでは鳴らせない色んな楽器の音も同時に鳴らしたくなるってのが人情。御大のアルバムも豪華なホーンセクションやストリングスが入り、またご本人のコーラスや色んな楽器のオーバーダブによりライブとは全く違う内容だ。でも、これらのアルバムを聴きまくってた中3の時に神戸国際ホールで見た、全く違うバンド編成でのコンサートが薄っぺらく感じたかと言うとそんな事は無い。凄く感動したのを今でも覚えている。
自分の進むべき道を見失いかけた時、鮭が生まれた川を目指すように、自分のルーツに帰る。かつて自分が「これだ!」と思ったものが、今聴いてもとてもセンスが良く完成度の高い音楽で、良かった~と思えると同時に、自分は決して間違ってはいないんだ!という自信にも繋がる。自分の感性を信じたい。
音楽は時空やボーダーラインを一瞬で越えさせてくれますね。
不意を突かれて思い出の曲なんかが、何処からかで流れてくると‥ちょっとキツイ時があります。