パートナーシップ

ここ最近、仕事やプライベートで色々有って、本当に考えさせられる事が多かった。
そして、改めてパートナーシップの大切さってのを思い知らされた。

ジャズって個人芸の集合体でもあるのだけど、僕の演奏するサックスという楽器はどうしても伴奏して頂くお相手が必要となる。まぁ、もちろん、一人っきりでドソロってのも有りっちゃ有りなんだけど、やはり集客面でかなりのリスクが伴う。（やってるミュージシャンも結構居るけどね。）　最近、時期的な問題で演奏パートナーを結局見つけられずに大切な場所でのライブが残念ながら出来なくなり、あぁ、やっぱ一人きりじゃ何も出来ないんだな・・という無力感を味わう事が有った。ジャズは決して個人芸では無いんだと思い知らされた瞬間でもある。

ミュージシャン同士のパートナーシップも当然の事ながら、例え集客が悪い時でも我慢して僕を使い続けてくれるお店の方々とのパートナーシップも本当に大切で、浮き沈みの激しい（沈んでる事が多いけど。苦笑)状態の中で何年も付き合う事で確固たる信頼と言うものが生まれる。ミュージシャンが偉そうにふんぞり返っていても、店がリスクをミュージシャンにばかり負わせていても、状況は何も変わらない。リスクを承知でお互いが協力して頑張るしかないのだ。本当は音楽の事だけ考えてたいのだけど、そうは問屋が卸さない・・が現状である。

そんなこんなで、いつもお店に感謝だし、安いギャラでも楽しく演奏してくれる僕のバンドのメンバーにも感謝だ。先日、雇われてるバンドのバンマスから、良いギャラが払えないから活動を縮小したいとの申し出が有ったけど、そんな時こそパートナーシップの出番だ。バブル期に活躍されて来た先輩ミュージシャンだからそう考えるのは当然かもしれないけど、お金以上に、信頼されて使い続けて頂ける事の方が僕には重要である。まぁ僕にしたら、どのバンドに居てもその信頼や期待に毎回応えられているかが不安で不安で仕方ないのだけど。(笑)

不景気で世知辛い世の中になったからこそ、人と人の繋がりが凄く大切に感じられるようになった気がする。そんな時代で、パートナーシップが生まれる背景には当然、信頼というものが必要ではあるのだけど、お互いが同じ方向に向かい、同じベクトルで事に当たらなければ困難に立ち向かう事は出来ない。それが、信頼できるパートナーだと思う。僕は、数は少ないけれどそういったパートナーに恵まれていると思う。ひょっとしたら過去に自分がした言動によって信頼を失い、パートナーになりそこなった人もたくさん居るのかもしれない。常に反省しながら少しでも信頼回復をしないとね。

ま、とりあえず一人で出来る事といえば練習くらいしかないんだけど。(笑)