あけましておめでとうございます！2022

皆様、旧年中は大変お世話になりました。今年も宜しくお願い致します。

去年は1月末に、練習中、突然胸を貫く様な痛みに襲われ、しゃがみ込み、5分ほど痛みに耐えるというハプニングが有り、2月はじめに大きな病院でCT検査したところ、気管支に穴が開いて空気が溜まる…という「縦隔気腫」なる病気と診断されました。ハードなセッティングで無理な演奏をしたのが原因と思われます。

それから1ヶ月、サックスを吹く事を禁じられ、漸く復帰ライブとなった3月最初のライブで新型コロナウイルスに感染。隔離病棟に一週間の入院を余儀なくされました。

その模様はこちら。

コロナに感染した。これから、ぶっ倒れて書けない状態でない限り日記を書こうと思う。僕の場合、特殊な例なので、あまり参考にはしないで欲しいとは思うけど。体調に軽微な異変を感じたのは2021年3月7日(日)演奏仕事から帰宅した夜遅く。ゾクっと来たので、めちゃくちゃ熱い風呂に長時間しっかり浸かり、布団と毛布にくるまり眠る。朝起きたら寝汗をかいていた。熱を測るも36℃といたって平熱。そう言えば、昨夜から少し腹が痛い。下痢気味。胃腸炎になったのかも…と市販の薬を服用。実は縦隔気腫という気管支の病気を1ヶ月半ほど前にやったので、痰の絡む咳はそれ以降ずっと出ている。コロナから来る咳かどうかの判別はその時点で困難。8日(月)も朝から演奏仕事だが、発熱が無い以上、コロナを疑う余地もなく、相変わらず胃腸炎かな…と思い、出勤。特に症状...コロナ日記１=ステルス戦闘機が僕の中に

このコロナ日記が思いも掛けず好評で、不安だった病床での生活で、一つの生きる糧となりました。また、クラスターで一緒に感染してしまった人達とは別々の病院や宿泊施設への隔離でしたが、メッセンジャーで情報交換や励まし合いをする事で仲間意識も生まれ、非常に心強かったです。

そして、漸く退院となり、さぁ、これから仕事頑張ろう！という所で、人生で最も信頼していた人に裏切られてしまい、若干の鬱状態になってしまいました。所詮、人間なんて自分の身が一番可愛いのか…と思うと、誰も信用出来なくなりました。それでも、日にち薬だと思い前向きになろうと努力していたら、とても多くの方々から心配してメッセージを戴き、決して一人ではないんだ…という事に気付かされました。有り難かったです。

2021年の上半期はこんな感じで、とても大きな出来事の連続でした。でも、気付いたのは、「人間関係にも断捨離が必要なんだな」って事。

思い切って、付き合う相手を変えてみたら、途端に色んな人達と次々と出逢う様になり、「あぁ、今迄の自分って凄く狭い井の中の蛙で、しかも、その水が澱んでいる事にさえ気付いて無かったんだ。」と分かり、パァーっと前が明るくなり、広大な大地が見渡せる様な気持ちになりました。10年以上会ってなかったミュージシャン達との再会や再演、お初の方との共演もどんどん増えて来ました。とても嬉しい事です。

緊急事態宣言で、演奏機会も奪われてしまい、やる事が無いって状況は2020年とは変わりませんでしたが、「今年は貰えないだろう」と思ってた給付金が頂ける事となり、有効活用として(?)レコードを買い漁り、ジャズの研究に更に没頭しました。

動画配信や数少ないライブは、演奏勘も鈍っていたため、納得の行くものは少なかったですが、研究成果は徐々に顕れ始め、少しずつより良いモノになって来たと自負しております。縦隔気腫の再発防止の為、無理な演奏も出来なくなりましたが、それなりの奏法開発もこのコロナ禍だったからこそ、じっくり出来たのだと思います。

そういう意味では、2021年は「脱皮の年」だったと言えます。

緊急事態宣言も明け、スタートダッシュで早速演奏活動に飛び回る同業者の方々に比べると、かなり出遅れた感は有りますが、2022年もマイペースで自分のやるべき事をのんびりやって行きたいと思います。応援のほど、どうぞ宜しくお願い致します。

2022年が皆さまにとっても素晴らしい年であります様に！