以前受けた民間のデリバリーPCR検査の会社から、「また何か有ったら、是非ウチの検査受けて下さい」メールが来た。結果として、ちゃんとした医療機関で受けたPCRの結果でない限り保健所が動けない様では意味が無いので、もう二度と使わないと思う。
しかし、「濃厚接触の疑いが有る」という可能性が無い限り、検査は2万、結果を急げば4万円とかなり高額で、受けるのには腰が引けてしまう。要は「体調が悪いので検診を受けたい」と言わなければ保険適用外になるのと同じ原理だ。(僕の生徒さんでお医者さんがいるんだけど、当日結果が分かるキットは信憑性に欠けるとして取り入れてないそう。) という事で、3千円の割安民間PCRは今後も需要が有るだろう。無意味に思えるけど。
PCRをもっと手軽に…との意見は多いが、政府にその動きが見られないのにも、僕はある程度の納得が出来る。経費が掛かる割には無駄と思われるからだ。それには当然、PCRを受けた直後にも感染する可能性が有る…というのも理由として有るけれど、それ以上にPCRを受ける人達の行動原理にも大きな理由があると思われる。
これは、僕が濃厚接触の疑いが有った上で、PCR検査を受けたからこそ分かった事だけど、本来、PCR検査を受けたら、その後は結果が出るまで家でじっとしていなければならない。そうでないと、陽性だった場合、知らず知らずのうちに既にウイルスをばら撒いてる事になるからだ。
しかしながら、これはかなり性善説に基づくルールであり、僕の様な独り身だと、まず頭を跨げるのは、「これで、もし入院も出来ず、自宅隔離になった場合、10日分の食糧はどうすれば良いのか?」という重大な問題だ。高熱でうなされる事などを想定すると、調理は無理なので、レトルト食品や経口食など必要な物をスーパーなどで買い揃えておきたい…というのが当然の心理だ。何の前触れも無く、突然この状況に陥いるわけで、非常食の準備をしている人は、普段からの防災意識が相当高く無い限り、かなり少ないと思う。
僕が感染した時は第3次のピークが過ぎた丁度感染者数の谷間で、入院出来る可能性が非常に高かったのと、たまたま生協の会員なので、そういう食料を沢山オーダーしたので、「もしもの為」にスーパーに買い出しに行く必要は無かった。けれど、「陽性判定が出て自宅隔離になる前に…」と考えて、検査の直後に買い出しに出掛ける人は割と多い様に思う。ましてや、特に症状も無く、濃厚接触とも考えられない人達が「念の為」とか「旅行に行きたい」などの理由でPCR検査を受けた場合の行動原理として、検査の後に動き回る…というのは当然考え得る事で、実際に医療関係の知人からもそういう報告は多く耳にしている。となると、全くの無意味なのである。
要はPCRの「結果」は、人の行動を制限する為の大きな理由にはなるけど、結果が出る前に動き回る人が沢山居れば、検査など有っても無くても同じという事になる。となると、性善説に基づいてPCRの後は出歩かない…以前に、国民全員に非常食の備蓄を求める、或いは近所の知人から食糧を調達出来る様に準備すべし…とのお達しまでも必要となる筈だ。家庭内感染も増えている現在、独り身だけの問題では無い。
となれば、今回の蔓延防止措置の様に、直接的に人流を止める方が手っ取り早いという事になる。
この「マンボウ」のせいで、僕も早速仕事を沢山奪われ、不満は一杯だが、最早、他に手段はないだろうし、仕方ないと思っている。恐らく、ヨーロッパの前例を見れば明らかな様に、ロックダウンでさえ意味を成さない状況に、近い将来日本もなるであろう。取り敢えず、マンボウでも何でも良いけど、生活の保証はきちんとしてもらいたい。
もう、ワクチンに頼るしかないのである。マンボウなんてのは、ワクチンが揃うまでの唯の我慢大会に過ぎない。メディアの論調も漸くそっち寄りになって来たが、少し前まで、ワクチンの危険性ばかり取り上げていたわけで、そのコウモリ的な変わり身の速さには呆れ返る。ファイザー一社で何とかしようとしても当然無理なわけで、一体政府は何を考えてるのか?と思う。これも安部政権から菅政権への流れで一向に改善の兆しは見えない。
元々、現政権には全く期待してはいないのだが、国民みんなが、もう我慢の限界…という所まで来ている事はよく分かる。それに伴う犯罪率の増加を僕は懸念しているのだが、それを防ぐ為にも納得の行く給付金などのバラマキは必要だと思う。
取り敢えず、PCRを受けた後に買い出しに走る人達が多いというのは想定して、スーパーの買い物カゴの取っ手も消毒する様にしている。
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