こないだは凄く考えさせられたなぁ。
ミュージシャンってやはり、上手くなりたい!と思ってるのは皆同じだけど、僕は、自分は自分、他人は他人ってスタンスなので、ま、はっきり言うと他人には興味がない。(ましてや他人の仕事内容やギャラなど、どーでも良いと思ってる。) 当然それぞれが自分のやり方で頑張ってるだろうし、それを非難するのも当たらないし、一緒に演って合えば良いし、合わなければ、演んなきゃいいじゃん…としか思わない。
愛すべきポンコツな性格の人がミュージシャンには多いので(笑)、その場に居ない人の悪口(あくまで愛を込めて)を言うのは、更に性格が悪い僕は大好きなんだけど、どうも本業の演奏に対してどうこう言うのは苦手。バンドの向上を目指すなら言うけど、それは流石に陰口じゃなく直接言うし、逆に褒めるのは更に小っ恥ずかしくて苦手だけど、なるべく直接言う様にしている。
上手い人はどんどん出て来てるし、別に日本のジャズ界に心配などあろう筈も無く、僕は僕で勝手にやってりゃ良いと思ってる。天才だろうが、上手かろうが、あるいは凡才でも、ちょっとくらい下手でも、どういう形であれ、お客様を感動させる事が出来たら勝ちだと思う。要は自分がそれに納得してるかどうかでしょ。才能有って上手い奴が必ずしも良い音楽を作ってるとも思えないし。
若い頃に音楽について議論する事は凄く大切だと思う。まだ、自分の価値観や審美眼が確定してない訳だから、色んな人の意見を聞いて、それらを磨く事は絶対必要だ。でも、もうこの歳になれば、自分の価値観や審美眼はしっかりと確立され、他人の意見で簡単に揺らぐものではない。だから最早、議論は不毛だと思うし、僕は極力それを避けようとする。SNSでもあまりミュージシャンが熱く語ってるのは読まない。
逆に影響を受けて、自分のやり方を変えようかな…と思うのは、全く別ジャンルの成功者のお話を伺った時だ。音楽だけやってても絶対気付かないであろう事に沢山気付かせてくれるから。
まぁ、こんな感じで音楽業界からスタンスを取ってると疎遠になる人も出て来て、コロナ禍の影響も有り、益々業界との距離が出来てきた感が有るのだけど、残りの人生を音楽業界にしがみ付く為にそんなに頑張って苦しんで生きたくはない。楽しい人達と楽しく過ごしたい。音楽の世界での人脈が薄くなって来たとか、上手い若手を観てとか、で焦燥感がゼロ…って訳でもないけど(笑)、それで自分の価値観が変わる訳ではない。そこで焦って頑張って苦しみながら音楽をやるくらいなら、違う仕事がやりたいとさえ思う。折角好きな音楽自体が嫌いになっちゃうから。
でも、僕にはある種の自信が有る。苦悩や葛藤を経て辿り着いた今の僕の音楽に感動してくれる人達が必ず居るという事を。だから、その人達が完全に僕の元を去ってしまうまでは、こだわりを持って音楽を続ける事が使命の様なものなんだな…と。どんな形で自分の音楽人生が終わるのか想像も出来ないけど。
だから、もう一度言おう。俺は頑張らない!(笑)
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