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既にインスタなどに投稿した記事ですが、主に奏法ついて書いたものなので、こちらにも。
これは、エドワーズとフィニアスの共演作!ネットでずっとこのレコードを探しておりました。それこそ世界中を。でも、遂にレコードは見つからず、CDを円盤組合で見つけ安価で購入。レッスン会場で爆音で聴いてみたら割と雑味のあるアナログな音で満足しました。
肝心のフィニアスは2曲のみ(グリンーン・ドルフィンではソロも有りませんがバッキングが良い!)の参加ですが、素晴らしく、もう一人のピアノ、ダニー・ホートンも全く悪くなく僕の好みのアルバムでした。
エドワーズの腹八分目な演奏に本当にハマっており、全力で熱いサックスはすっかり苦手になってしまいました。
ゲッツとは真逆なタイプに思われそうですが、勿論ブルージーさはこちらの方が圧倒的ですが、基本的な奏法コンセプトは同じだと思ってます。つまり普通に吹いても音の雑味が多い様な状態にしておいて、強く吹けば雑味が薄くなり、弱く吹けば雑味の方が多くなる。
これは一般的な「サブトーン」のコンセプトとは違い、顎を引いたりとかは一切しません。ゲッツはダブルリップ奏法によって、僕はマッピをかなり深く咥えることでダブルリップの状態に近づけて実現してます。顎を極端に動かさない(ゲッツは多少動かしてるものの)ので、幅広いレンジで一定のアンブッシュアが保てます。フラジオでも中低音のアンブッシュアと変わらないのでレンジを自由に行き来出来、とても便利です。
Edwardsもかなり深く咥えています。
だから、僕はこの辺りの人達をサブトーン・プレイヤーとは思ってません。
このエドワーズが吹く「A Stairway to the Stars」の雑味感は理想的です。「サー」という息の音が混ざる時は非常に弱く、ブルージーな時は違った雑味を持ちつつ力強く。なんとも表情豊かで色っぽい。でも、ゲッツも音色は全く違うけど、彼の音を言葉で表現すると全く同じになります。だから基本コンセプトは同じだと思うのです。
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