音楽が自然と天から降りてくる瞬間。

昨夜、我が仕事場に2人の来客が有った。僕の人生に於いてもかなり大切な人達。仕事に追われてあまり友達を呼ぶ事もままならないのだけど、たまに来てもらうと嬉しくて仕方ない。昨日は朝から夕方までみっちりレッスンの仕事が入っていたのだけれど、おもてなしのために事前にキチンと掃除をし、ディナーのマーボ豆腐を作る材料の購入や直前の仕込みをちゃんとこなした。エライでしょ？(笑)　でも、めんどくさがりのこんな僕でも、もてなす事で喜ぶ友達の顔を想像するとウキウキしてやってしまう。40過ぎのオッサンの割には乙女チックなのだ。でも結局は、お客さんに餃子作ってもらったり、後片付けまでやらせて、すっかりダメ酔っ払いになってた私でした。

昨日でさえも色んな事件が起こり、パーティーが始まった頃にはかなり凹んでいたんだけど、それも楽しいお喋りをしていくうちに徐々に開放的になっていく。楽しかったなぁ。音楽の話は勿論、人生に関しても本当に色々語り合った。自分の話は勿論、それぞれの友人の話も聞くことで、人生は人それぞれ本当に色々有って大変だなぁと思った。何事も無く穏便に人生を過ごす人も居るのだろうけど、そうするには人生に於いて何もアクションを起こさず、ただ息をするだけで生きて行くしか方法は無いんじゃないだろうか？それが心地良いと感じる人も居るだろうけど、結局、僕にはそれは出来なかった。だから、色んな事が己に降りかかってくる。話を聞きながらそんな事を思った。・・って僕はその頃には泥酔状態。お客様の2人は酒を一滴も飲まずによく相手をしてくれたよなぁ。

そう、酔っ払って自分は何を何処まで話したか覚えてないんだけど(苦笑)、今年に入って、12年に一度の幸運期にも関わらず笑えるくらい酷い目に会うことばかりで、それをギャグを交えて話してたっけなぁ。。う～ん、よく思い出せない。今度会った時はあの二人には何て思われてるんだろ。(苦笑)

その中で一つ覚えてるのが表題の件。若い頃は人を感動させる事はテクニックで出来ると信じていた。けれど今、感動させてやろう・・なんて気持ちは微塵も無いのに、ただ単に懸命に、ここのコードでこんな音吹いてみようとか、このメロディーはこんな感じで吹いてみようとか、一瞬一瞬を必死でこなしているだけに過ぎないのに、感動して涙してくれている人まで居る。これって何なんだろう？音楽は人生を映すというけれど、そのファクターが何かってのを演奏している本人が分かってないってのはどうなんだろう？な～んてね。ただ、「ETERNTIY」の話になった時に、曲を書いてる時には何の欲（例えばハーモニーやリズムにおいてわざと奇を衒ったりする事）も無く、突如として天からメロディーが降りてきて、自分は単なる媒体として何者かに書かされている様な経験をした・・という、そんな話を熱弁したのは覚えている。今はパッタリとその経験をする事は無くなったのだけど。日々の練習は勿論必要なんだけど、ただ息を吸ってるだけでは、こんな経験は出来なかったであろう。

まぁ、人生には無駄が無いって事を、昨日のパーティーでしっかり学んだって事でしょうか。また、やりたいね！